◇164. 優秀な人材を逃さないようにしよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、現在では教室管理とカウンセリング業務を主に行っております。家では心理カウンセラーとnoteや本の執筆活動を行っているところです。
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 教育・心理カウンセラーで自己啓発作家の花賀作象です。自分が持っている能力を「自分の手の内を見られたくない」などという理由で出し惜しみしてしまっていることは誰にでも起こり得ることになります。前回はこんな時にどのようにすればこれを他人に紹介し、自分の能力をさらに磨いていくことができるかについて述べていきました。

 今回は「優秀な人材を逃さないようにしよう!」になります。あなたは他人の長所を見つけることは得意ですか?これを得意だと言える人はすごいと思います。人というのは他人の悪い点はすぐに目につくのですが、良い点はなかなか見つけられません。だから職場では褒められることよりも注意されることが圧倒的に多くなるのです。こういう注意ばかりが飛び交う職場では、優秀な人物に対しても欠点ばかりを指摘してそれを直させようとする姿勢が見られます。このような状態になると全体の雰囲気も良くないものになりますよね。ここからはどのようにすれば他人の能力を見抜いてそれを伸ばし、優秀な人材を確保できるようになるかについて述べていきますよ!!

優秀な人材が逃げていく

 あなたが会社を経営していると仮定します。あなたが新しく人材を募集していたところ、履歴書や職務経歴書の内容が大変よく、面接した時も大変いい印象を受けたことで即戦力になることを期待して採用した人物がいたとします。しかしいざ職場に入ってもらうと、動きが大変悪く、思ったほどの人物ではないと判断しました。こんな時、あなたはどういう行動に出ますか?

 ここでよくやってしまうのが、「とんでもない人物を採用してしまった」と後悔し、そういう動きが良くないことに対して腹を立て、その人に対して厳しく注意するなど冷たい対応を取ってしまうことです。

 しかし、ここでよく考えてほしいことがあります。その人は本当に「使えない人」なのでしょうか?実はこれはそうではないことが多いです。確かに新しい職場に来ると大半の人は最初の頃にかなりの意気込みを持っていますから、いい動きをするのが普通です。しかし、中には慣れない職場に来て「自分が出せない状態になっている」人もいます。特に前職の期間が長かった人はその環境に慣れきっていますから、新しい環境に来ると当然戸惑います。そういうことを一切考えずに「前職で長年やってきたベテランなのだから、いい動きをするのが当たり前」と考えてその人を見ていると、その人のことは「全然仕事ができない人」に見えてしまうのです。

 そうなるとその人への対応は最悪なものになります。「何でこんなことも分かっていないのですか?」とか「きちんと動いてくれますか?」という注意ばかりが飛び交うようになります。それが続くと、その人はそれが嫌になってきますから辞めていくのです。

人の能力を信じることは大事

 前述の例はどうすれば良かったのかを申しあげますと、「その人の能力を信じる」ことです。動きが悪いのは「慣れないアウェー感満載の職場で戸惑って自分が出せないでいるのではないか?」と考え、まずはその職場に慣れてもらうことを優先すべきだったのです。あなたも経験があるかと思いますが、人は抑圧された環境にいては能力は発揮できません。やっぱりその人が気持ちよく伸び伸びできる環境に置くことでその人の能力が引き出されるのです。その場の行動や見た目だけでその人の能力を判断していると、その人の能力を引き出すことはできません。経営者や社長など人の上に立つ人というのは、その人の能力を信じてその人の能力を引き出しやすい環境に置くことが極めて大事なことになってくるのです。

万能タイプをもっと高く評価する

 優秀な人物は2つのタイプに分かれます。1つは専門的なことに特化するタイプです。いわゆる一芸に秀でている人ですね。こういう人は目立ちます。それ故、その実績が評価されて昇進することも多くなります。

 もう1つはいろいろなことができる万能タイプです。こういう人はどんなものでも習得するスピードが速く、多方面のことができるので、いろいろなところで重宝されるようになります。しかし、このタイプは何でも屋に陥りがちになります。すなわち「いいように利用される」ようになるのです。いろいろなことができるためにいろいろなところからお呼びがかかります。しかし、その一方でこのタイプは専門的なことに特化しているタイプと違い、実績が評価されにくくなります。何をしても平均以上の仕事ができる反面、専門的なことに特化しているタイプのような飛抜けた実績がないためにイマイチな評価になってしまうのです。それがこのタイプの不満を募らせ、その会社を去っていくことにも繋がっていくのです。せっかくいろいろなことができて会社にとって重宝されている人物が会社を去っていくのは会社にとって大きな損失です。もっとこういうタイプを高く評価し、給与水準を引き上げていくことが、この万能タイプの流出を防ぐことになるのです。

本当にやりたいことを聞き出す

 前述の万能タイプの人は、何でもできるがゆえに自分が本当は何をしたいのかが分からなくなっていることがよくあります。これが上司や他の人の言いなりになってしまうことを促進して何でも屋になり下がってしまうのです。ですからこういう万能タイプの優秀な人には「どういうことをやっていきたいのか」を上司の方からきちんと聞いてあげることが大事です。ただ気をつけなければいけないのは、万能タイプの人は何でもできるがゆえに何をしていいのか分からなくなっているわけですから、すぐには答えられないことが多いということです。だからその場で即答を求めるのではなく、期間を置いて考えてもらうことも大事です。また、聞き方に工夫をすることも大切です。「これから自分の収入を伸ばしていくために何をしていきたい?」という感じにです。これは単純に「何をしてみたい?」と聞くよりも具体的になるので、より答えやすくなってきます。このように質問をする時に抽象的なものを避け、より具体的に聞くことが大事です。それによって相手は自分が本当にしたいことが何なのかがつかめてくるようになってくるのです。もし、ここで自分のしたい方向性が分かったのなら、それに特化させることもできます。すると収入アップができるようになりますよね。このようにして万能タイプの人に対しては本当にやりたいことを聞き出すことによって、その能力を引き出してあげることは極めて大事になってくるのです。

 以上になります。今回は優秀な人材を会社から逃さないようにするためにどのようにすれば優秀な人材の能力をきちんと見抜いてそれを引き出し、優秀な人物にいてもらうことができるようになるかについて述べていきました。

 前述したようにせっかく即戦力を期待して採用した人物の能力がその場の様子だけ見て「仕事ができない人」だと判断するのは非常に危険な行為です。まずはその人が置かれている環境や状態というものも考慮して「その人の能力を信じる」ことが大切になってきます。それがその人物本来の能力を引き出し、会社の今後の繁栄にも繋がってくるのです。

 またどんなことでもこなせる万能タイプの人をただ自分たちの都合のいいように利用するのではなく、その人が本当にやっていきたいことを聞き出し、その能力を特化させて収入を大きく伸ばしてあげることが大事です。このように優秀な人物の中でも特に何でもできる万能タイプの人材をいかに確保できるかというのは、その会社が今後反映していく上でも非常に大切なことになってきます。ですから万能タイプの人に本当にやりたいことを聞き出してその能力を引き出すことに努めていくとよいでしょう。今回述べた内容を実践していけば優秀な人材を逃さず確保することができるようになります。ぜひ今後、会社において優秀な人材の確保に役立ててみてください。ではまた次回お会いしましょう!!

 

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