C17. 子どもがしてくれたことにはたとえ途中でもお礼を言おう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。さらに最近では本を出版するための執筆活動も行っているところです。
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【子育て編】

 教育・心理カウンセラーで自己啓発作家の花賀作象です。前回【子育て編】第16回の内容は「理科が大好きな子にしよう!」で、自分の子が理科が嫌いな場合にどのようにすれば理科そのものを好きになることができるかについて述べていきました。

 今回は「子どもがしてくれたことにはたとえ途中でもお礼を言おう!」になります。ここで質問ですが、あなたは子どもに何かを頼んでそれが途中で終わっている場合、子どもに対してどのような対応を取りますか?圧倒的に多いのが「何で途中で終わっているの?」とか「最後までするように言ったでしょう!」などと言って子どもを責めることです。しかし、これではたとえ途中でも「やってくれていたことに関して一切お礼を言っていない」ことになり、子どもの心は折れてしまいます。

 ここからは子どものしてくれたことに対してどのように捉え、どのような対応をするのが最も良いのかについて述べていきますよ!!

家の手伝いは誰のため?

 家の手伝いは「誰のためにするか?」を今まで考えたことはありますか?恐らく今までここまで踏み込んで考えたことはないのではないかと思います。というのは、家の手伝いというのはだいたい親自身が「手を貸してほしい」と思うからなのであり、いちいち「誰のため?」までは考えないからです。

 では、家の手伝いは誰のためにするのでしょうか?それは「親子双方のため」になります。子どもに手伝いをしてもらう以上、親はこの考え方を持っておく必要があります。というのは、「親が困っているのだから手伝うのは当然」といった親中心の考え方を持っていると、手伝いを頼むときの言い方もそっけないものになります。すると、子どもはそれに対して反発心を持ちますから、親の言った通りには動いてくれないのです。

 これを「手伝いは子どもの協力心を育成する」という考え方を持っていたらどうでしょうか?これだと子どもに手伝いを頼むときの言い方も非常に丁寧なものになってきます。すると、子どもも素直にそれをやろうという気持ちになるのです。

 ですから「困っている人を助けるのは当然」といった道徳的な考え方ではなく、「親を助けるため」と「子どもの協力心を育成する」という双方のために手伝いをしてもらうという考え方が非常に大事になってくるのです。

子どもの都合もきちんと考える

 あなたは子どもに手伝いを頼むときに子どもの都合もきちんと考えていますか?たとえば、あなたが料理を作っていて鍋やフライパンを2つ同時にかけているからどちらか一方を子どもに手伝ってもらいたいと思ったとします。子どもはそのときゲームをしています。こんな時に子どもに「鍋が焦げそうだからゲームを今すぐやめてこっちを手伝って!」などと言っていませんか?

 これは「鍋が焦げそうな状況にあるのだからゲームなんかしている場合ではない」という親の一方的な考えで無理やり子どもに手伝いをさせようとしています。このとき、子どもがどういう気持ちになるか考えたことはありますか?

 このとき、子どもは「せっかくいいところなのに何でゲームをやめなければならないんだ!」という気持ちになっています。ですから手伝いも「助けてあげよう」という気持ちは微塵もなく、渋々やっている状態になるのです。こうなると子どもの頭の中は「手伝い=やりたくないもの」という考え方になっています。ですから、子どもの都合もきちんと考えてあげる必要があるのです。

子どもの都合を優先させない

 ただいくら子どもの都合をきちんと考えることが大事だと言っても、大変な状況の中で子どもの都合を優先させると問題が起こります。もし前述の鍋の例で、鍋を2つ同時にかけている最中でも子どものゲームを優先させて手伝わなくてもよい状態にしてしまうと子どもはどのような考え方になると思いますか?それは「親が困っていても自分のやりたいことを優先させてよい」となります。つまり自己中心的な考え方になってしまうのです。こうなってしまっては周りから嫌われる人間になってしまいますよね。

 ですから子どもの都合のことも考えながらこちらが大変困っているから今すぐ助けてほしいことを上手に伝えるのです。前述の例で「ゲームの最中にごめんね。今時間がなくてなべを2つ同時にかけているんだけど、焦げそうになっているから今すぐ手伝ってくれないかな?」と子どもに気を遣いつつこちらの大変な状況も伝えて子どもにお願いするのです。それなら子どもも「そういう状況なら仕方がないからゲームをやめて今すぐ手伝おうか」という気持ちになるのではないかと思います。

 このように親が大変な状況にあるときに、子どもの都合を考えて子どもに配慮した頼み方をすることは、子どもの協力心をくすぐることに繋がってくるのです。

親が留守中に子どもに何かを頼んだとき

 前述までの内容で「子どもの協力心を持たせるにはどうしたらいいか?」について述べてきました。さて、ここからは親が出かけている最中に子どもに何かを頼むときになります。今回のブログのタイトルが「子どもがしてくれたことにはたとえ途中でもお礼を言おう!」ですが、ここからいよいよ本格的に述べていくことになります。なぜこの本題になかなか入らなかったかと申し上げますと、前述までの考え方が前提になっているからです。では、ここから本題に入っていきます。

 あなたが留守中に子どもに何か頼んだとき、子どもはそれをきちんとやってくれていますか?やっているときとそうでないときがあるというのが現状ではないでしょうか?もしかしてやっていない、もしくはやっても途中で終わっていることのほうが多いなんてことはありませんか?

 問題はあなたが家に戻ったときの子どもへの対応です。もし頼んでおいたものをやっていなかったり途中までしかやっていなかったときに「何できちんとやっていないの?」と叱っていませんか?

 全然やっていなかったというのならともかく、途中までやっている場合は、やっている部分には何にも触れられなくて、やっていない部分だけを責められるわけです。子どもからすればやりきれない思いになるばかりで、今後はそれをやりたくないと思うようになってしまうわけです。

まずその状況を心配してあげることが大事

 ここでよくやってしまう失敗が「何でやらなかったの?」と理由を聞くことです。あなたも経験があるかと思いますが、相手からやらなかった理由を聞かれて素直に答えようという心境になれますか?何とか正当な理由を言って自分の罪を軽くしようと考えてしまいませんか?子どもも同じです。やっていない理由を聞かれて素直に答えようという心境になれる子はほとんどいません。だから言い訳や言い逃れをするのです。これでは子どものそのときの心境を正確に捉えることはできません。

 ではどうすればいいのでしょうか?それは「まずその状況を心配してあげる」ことです。すなわち前述した「子どもの都合もきちんと考えてあげる」ということになります。具体的には「どうしたの?頼んでおいたことが途中で終わっているみたいだけど何かあったの?」という感じです。すると、叱られると思っていた子どもはこの対応に少し驚きますが気持ちは和らぎます。そうなると子どものほうから「途中まではやってたんだけど、友だちからラインが来てゲームの続きが気になったからそれをやっていたらすっかりやるのを忘れてしまったんだ」という具合にその時の状況を正直に話してくれるようになります。このときがチャンスです!ここでやっていない部分ではなく、「やってくれた部分に注目」するのです。そして「ここまではやってくれたんだ。ありがとう!」とすかさずお礼を言うのです。さらに「途中まででもやることをきちんと覚えていてくれたのが嬉しいよ。さらに残りの部分もやってくれていたらもっと嬉しくなったけどね」と言います。すると子どもはどんな気持ちになると思いますか?そうです。頼まれたことをしなかったことに対して反省するようになるのです。そうなると、「今度はきちんとやるよ!」と子どものほうから言ってくれるようになります。まさにこれこそが理想の状態ですよね。このように頼んでおいたことを途中までしかやっていない状況でもまずはその状況を心配してあげることによって子どもはここまで変わるようになるのです。

 以上になります。今回は親が子どもに何か頼んだとき、子どものしてくれたことに対してどのように捉え、どのような対応をするのが最も良いのかについて述べていきました。

 前述したように親が子どもに何か頼むときは、親の一方的な都合だけで言うのではなく、子どもの都合も配慮した言い方が非常に大事になってきます。その一方で大変な状況の中で子どもの都合を優先させるのも問題がありますから、そこはきちんと線引きをして「大変の状況の中では手伝いのほうを優先させる」という癖をつけていく必要があります。そのためにも子どもの都合をきちんと考えた上でこちらの大変な状況を伝えていくことが何よりも重要になってくるのです。

 そうした考え方がしっかり身についてくると、親の不在時に子どもに何かを頼んだときにそれが発揮されます。つまり子どもが頼んでおいたことをたとえ途中までやっていなかったとしてもやっている部分に注目してそれを褒められるようになるのです。それが子どもに頼みごとをやらなかったことに対する反省を促し、親子関係も極めて良好なものになっていくのです。ちなみに頼んだことを子どもが全然やっていなかった場合は、「やろうとは思っていた」という「その思いがあった」ことだけでも褒めてあげるといいですね。

 今回述べた内容は、子どもの協力心を育み、子どもが喜んで頼まれたことに対して積極的にこなすようになるために非常に大切なものになっています。ぜひ実践して自分の子どもを相手が困っているときは積極的に自分から動くことができるように導いてあげてください。ではまた次回お会いしましょう!!

花賀咲象

花賀咲象

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