【子育て編】
教育・心理カウンセラーで自己啓発作家の花賀作象です。前回【子育て編】第17回の内容は「子どもがしてくれたことにはたとえ途中でもお礼を言おう!」で、子どものしてくれたことに対してどのように捉え、どのような対応をするのが最も良いのかについて述べていきました。
今回は「算数が得意な子に育てよう!」になります。ところで、あなたは小学生時代に算数は得意でしたか?苦手だった方も多いかと思います。算数はできなかったけど、中学で数学になってからできるようになったという方もおられるのではないでしょうか?
確かに算数は数学に比べて考え方が難しいのです。数学の方程式を使えば簡単に解ける文章題も、算数だと方程式が使えないので考え方がきちんと分かっていないと解けません。
ここからはどのようにすれば算数が苦手な子も得意になっていくかについて述べていきますよ!!
目次
算数の面白さとは
算数が得意な子は算数そのものを面白いと思っています。なぜ面白いと思えるのでしょうか?それは算数が「解ける喜びが最も大きい教科」だからです。
国語は本文から該当の文章を見つければ解くことができるものが多いですし、理科や社会はそれに関する知識さえあれば解くことができるものが多いです。しかし、算数に至っては、パターンや公式に当てはめてできる問題ばかりとは限りません。特に応用問題は、いくつかのやり方を組み合わせないとできないものが多いですから、自分の頭で考え、自分でその複数のやり方を見出していかなければならないのです。
だからこそこういった問題が解けたときの喜びは非常に大きいものになります。そのときは誰でも「やったあ!解けたぞ!!」と思わず雄叫びを上げたくなりますよね(笑)。まさにここに算数という教科の醍醐味があるのです。
算数は数学ではない
子どもが親に「算数が分からないから教えてほしい」と言ってくることがあるかと思います。そのときどのような対応をしていますか?
ここでよく見かけるのが、文章題などで方程式を使って教えることです。実はこれをすることで子どもはますます算数嫌いになります。というのは、教えてもらったそのときは何となくでも理解はできますが、小学生には負の数の概念がないので、方程式を使うやり方では移項などでほぼ確実に躓いてしまうからです。
このように算数は数学とは違って方程式を一切使わないことから、その問題を解くための考え方を理解することが極めて大事なことになってくるのです。
ちなみに私が勤務している学習塾の保護者の方には「子どもに解き方を教えないでください」とお願いしています。というのは、前述の算数と数学とは違うという理由以外に、学習指導要領の改訂で算数も昔のやり方とかなり変わってきているからです。すなわち、私たち親の世代が子どもの頃学んだやり方では通用しなくなっている問題が増えているということです。ですから算数で子どもが「分からないから教えてほしい」と言ってきても「昔とやり方が変わってよく分からないから算数の先生に聞いてみて」と答えるのがベストになりますね。
算数が苦手な子は計算から躓いている
算数の基本は計算問題です。というのは、文章題にしてもグラフや表を使って解く問題にしても図形の問題にしても「計算ができることが前提」になっているからです。
ということは計算力をつけていく必要がありますが、いきなり子どもに「計算ドリルを今日から毎日しっかりやっていこう!」と言ったところでやる気になると思いますか?
そうなんです。やる気にならないんです。算数が苦手の子というのは、宿題で計算ドリルをやらされることに嫌気が差しています。これを解消しない限りはいくら計算力がつくことのメリットを子どもに伝えたところで子どもはやる気になってくれないのです。
数字で遊ぶ
ではどうやったら子どもが計算を好きになってくれるのでしょうか?それは「数字を使って遊ぶ」ことです。数字を使った遊びで手っ取り早いのはなぞなぞ形式で問題を出してあげることです。これは学年に合わせたレベルで出すことがおススメです。
たとえば、小1ならたし算・ひき算を使った問題、小2ならかけ算を使った問題、小3ならわり算を使った問題、小4なら2けた・3けたのわり算を使った問題、小5なら小数・分数を使った問題という具合です。
ただこれはあくまでも目安であり、その学年のレベルに達しているかどうかはその子自身のレベルをきちんと見てみないといけません。ですから学年のことを考慮に入れつつ、その子のレベルに合わせた問題を出すことを心掛けてください。
さて、実際にどのように問題を出すのかということですが、基本的に「子どもが楽しんでできること」を第一に考えてください。誰でも楽しくないものを好きにはなれません。子どもに計算を好きになってほしいと本気で思うなら、まずは「計算そのものを楽しんでもらう」ことが何よりも大切です。そのために親自身も楽しみながら出題するようにしてください。
では、今から本格的に問題を出してみるようにしましょう。たとえば、小1ならこんな感じで出してみます。
「あきらくんは鉛筆を3本持っていましたが、お母さんに10本買ってもらいました。家で鉛筆2本なくしてしまい、5本を筆箱にいれて学校にもっていきました。残りは何本ですか?」
いかがですか?これはたし算とひき算が組み合わされているので、すぐには解けません。しかし、ちょっと考えればできること問題なので、これなら子どももその場で考えようとします。これがいいのです。
人は簡単すぎる問題とか難しすぎる問題に対してはなかなかやる気が起こってきませんが、こういったちょっと考えればできる問題だと「これならできるぞ!」と思って闘志を燃やすようになるものです。まさにこれが算数の醍醐味でもあります。
これは実際の鉛筆を使ってみるのもおススメです。これにより実際に自分の目で見てその数がどのように変化していくかを目の当たりにすることができるからです。ただ計算をするだけなら苦痛に思えても、こういった実際あるものでイメージができれば計算も楽しくなってきますよね。
計算ドリルは時間を計って行う
前述のような数字遊びをして子どもが計算することが好きになってきたら、今度は計算ドリルに目を向けさせます。
これも子どもにただ「計算ドリルをやりなさい」だと、やる気になってくれません。ではどうするのがよいのでしょうか?
それは「時間を計る」ことです。子どもが数字遊びで計算が好きになってきたら、「じゃあ今度はドリルで5分以内でできるかやってみようか?」とゲームをする感覚で伝えるのです。子どもはゲームをするのは大好きですから、こういう言い方をされると子どもも食いついてきます。
そして実際に時間を計って行い、答え合わせもその場で行います。その出来を見て、できなかった問題を指摘するのではなく、できた問題を大げさなくらい褒めるのです。「すごい!たった5分で7問も正解しているじゃない!○○は計算のセンスがあるよ!」という具合です。
これを聞いた子どもはメチャクチャ気分を良くします。そこで「間違った3問は何で間違ったか分かる?」と子どもに聞きます。すると、「+と-を間違えていた」とか「ここの計算をミスってた」と子ども自身でその間違いの原因を分析するようになります。それができた後で「だったら次はこのミスを活かすために3問の間違い直しをやっておこうか?」と子どもに言うと、きちんと間違い直しをする癖もつき、これを重ねていくと次第に計算が得意になっていくのです。
計算力がつくと文章題や図形の問題にも活用できる
このようにして子どもの計算力がついてくると、文章題や図形の問題に活かせるようになります。というのはこの時点で「計算そのものが面白い」と感じるようになっているからです。そうなると、文章題や図形の問題にも積極的に取り組むようになってきます。そして最終的にはその問題が解けたことに喜びを感じるようになるのです。これはまさに算数の醍醐味になりますよね。
以上になります。今回は子どもが算数を好きになるにはどのようなことをしていけばいいかについて述べてきました。
前述したように算数は計算力をつけることが基本です。まずはこの計算力を養うために日頃から数字を使った遊びを行い、まずは子どもに計算そのものが好きになってもらうことが大事です。これができたなら計算ドリルで時間を計ってゲーム感覚で計算問題を解いてもらうようにし、できた部分を徹底的に褒めて間違い直しに繋げていくのです。
今回述べた内容は子どもが算数を得意になってもらうために重要なことになっています。ぜひ実践して、算数が好きな子に育てていってください。ではまた次回お会いしましょう!!
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花賀咲象