B18. 出過ぎた行為に注意しよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。さらに最近では本を出版するための執筆活動も行っているところです。
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【目標達成・ビジネス編】

 教育・心理カウンセラーで自己啓発作家の花賀作象です。前回は年上の部下ができたときにため口などの失礼な行為をやめ、どのような観点で接していけばいいかについて述べていきました。

 今回は目標達成・ビジネス編で「出過ぎた行為に注意しよう!」になります。転職等で新しい職場に来たときは、誰でも張り切るところがありますよね。ところがこの張り切りが災いして他人の領域の仕事にまで手を出してしまい、その人から怒られたような経験はありませんか?

 ここからはそういった出過ぎた行為をしないようにするためにはどういう点に気をつければいいかについて述べていきますよ!!

暇な状態を気にしない

 転職等をして新しい職場に来ると、初日は研修動画を視聴するなど、やるべきことがきちんと用意されていることが多いです。しかし、次第に暇な時間を過ごすことが多くなります。というのは、上司も他の職員もみんな自分の仕事を抱えていて、ずっと新人に構っている暇がないからです。

 上司に「何かやることはないですか?」と聞いても「今は特にないからマニュアルを読んでおいてください」などということを言われて、そればかりをやることになる時間も多くなるわけです。

 そういう中でも上司や周りの職員が時間を割いていろいろな業務を教えてくれます。ただ、そうやって業務を少しずつ覚えていってもまだまだやることを覚えていない段階ではできることが限られてくるので、相変わらず暇な時間帯が多くなってくるのです。

 実は新しい職場に来てこうした「暇な時間帯がある」という状態は極めて大事なことになります。というのは、するべき業務を完全に覚えて実際に仕事をするようになると、周りを見渡すような余裕がなくなってしまうからです。

 まさに自分の周りの人たちがどんな仕事をしているのかをじっくり見られるのは、この新しい職場に来て間もないときなのです。ですからこの暇になっている時間を気にしないようにし、今のうちにしっかり周りの仕事ぶりを見ておくことが大事なことになります。

他人の仕事を勝手に取らない

 だいぶやるべき仕事の内容も覚え、自分の仕事ができるようになってくると、それを張り切ってするかと思います。ただ、全部の仕事を覚えていないうちは、その仕事を終えると暇になってしまう状態になってしまうこともまだまだ多いです。

 そんな状態の中で過ごしていると、周りを見る時間が多くなってくるので、それを見て「このようにやったらいいのか」と分かるものも出てきます。

 そこでやってはいけないのが、他の職員がやっている仕事を誰にも言わずにあなた自身が勝手にやってしまうことです。これをされてしまった相手はあなたに感謝するどころか怒ることが多いです。「何で勝手なことするの?」と。これがまさに「出過ぎた行為」となるわけです。

仕事に以心伝心はない

 前述の事例はだいたい20代・30代の比較的若い人に多いです。新しい職場に来て張り切る気持ちと暇な状態が嫌だという気持ちが相まって、つい他人の業務に手を出してしまうのです。

 確かにその業務をしてしまう背景としては、その人が忙しそうにしていてそれを助けたいという気持ちがあったという場合もあります。そのため「せっかく当人を助けようと思ってやったのだからそんなに怒らなくてもいいじゃないか」と思うこともあるかもしれません。

 しかしよく考えてみてください。あなたはその仕事をするということを事前に相手に伝えていません。にもかかわらずあなたは勝手にその人の業務を横取りしているわけです。

 相手にとっては自分の領域に勝手に土足で踏み込まれているので、これに感謝することはまずありません。それどころか「勝手なことをされた」という被害意識しか持たないのです。

 こうしたコミュニケーションの欠如はこのような悲劇を招きます。すなわち仕事上では「言わなくても察してくれるだろう」という以心伝心はあり得ないということです。自分のやるべきこと、自分がやりたいと思っていることは他の職員に事前に伝えて共有しておくことが大事になります。

複数人に送信されているメールの返答に注意する

 自分も含めた職員宛に送られてきたメールの返答には注意しなければなりません。このメールがそれぞれの職員全員に返答を求めているものであれば、それぞれの職員が自分が送れるタイミングで返答しても何ら問題はありませんが、この中の誰か代表者が返答するような場合は最大限に気をつける必要があります。

 これは実際に起こったことになりますが、新しい職場に来て間もない社員が複数人に送られてきたメールに対し、これが代表者に返答を求めているメールであるにもかかわらず、誰にも何も言わずにその新人がすぐに返答するという事例がありました。これはどのような結果になったと思いますか?

 メールを返答した当人としては、ビジネス本にも「メールの返答は早いほうがいい」ということが書かれてあるので、それに従って早く返答したのかもしれません。しかし、この新人に完全に抜け落ちている観点があります。それは何だと思いますか?

 それは「自分が入社する前はこのようなメールは誰が返答していたのだろう?」という観点です。つまりそのメールの返答をしていた人が既に存在しているということです。このことを全く考慮に入れず、しかも相手に対して何の確認も入れないまま自分の判断だけでこれを行ったこの新人は、その人から仕事を横取りしたことになるわけです。

 ですから当然今まで代表で返答していた人はその新人の勝手な行為に怒りを覚え、その人から「自分の判断だけで勝手な行動をするのは控えるようにしてください」と注意をされるわけです。

 このような自分にもメールが来た場合は「自分が返答しても構わない」と思いがちになるところがありますが、この場合は自分が本当に返答していいものなのかを冷静に考える必要があります。

 これも前述のように事前に「このメールの返答を私がやっても構いませんか?」と他の職員に聞いておけばこんなことにはならなかったはずです。ここでも自分がしようとしていることを他の職員に伝えることが大事になりますね。

仕事は他の職員と共同で行っていることを強く意識する

 前述の例はいずれも新しい職場に来た新人が他の職員とのコミュニケーション不足から生じた悲劇になります。この新人はそもそも「仕事は他の職員と共同でやっているもの」という意識が根本的に欠如しているのです。だから自分が良かれと思ったことに対しては誰にも何の相談もなく突っ走ってしまうのです。

 新人が他の職員との共同意識を持てるようになれば、事前のコミュニケーションを怠ることもなくなってきます。そうなったとき、あなたの張り切る行為はいい方向で生かされ、他の職員や上司から感謝されるようになってきますよ。

 以上になります。今回は新しい職場に来たときの張り切る行為が裏目に出る「出過ぎた行為」をしないようにするためには、どのようなことに気をつけ、どのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。

 せっかく張り切って自分から仕事を取って頑張っていても、その行為が怒られるのであればやる気をなくしてしまいますよね。

 前述したようにこうならないようにするためには、自分がしようとしていることを相手にきちんと伝えるようにすることが大事になります。さらには「仕事は他の職員と共同で行っているもの」という意識を強く持つことで、自分が変に突っ走るのを防止できるようになります。

 今回述べた内容はせっかく来た新しい職場で活躍できる人になるためにかなり大事なことを述べています。もしあなたがそれに当たる場合はぜひここで述べている内容を実践してください。またあなたが新人を迎え入れる立場であれば、新人がそうなる可能性があることを考慮に入れた上で優しく対応するようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!

花賀咲象

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