【子育て編】
教育・心理カウンセラーで自己啓発作家の花賀作象です。前回【子育て編】第10回の内容は「子どもに『ほら、言ったでしょう』と言わないようにしよう!」で、子ども親の忠告を無視して失敗した時につい言ってしまう「ほら、言ったでしょう」を言わないようにするにはどうすればいいかについて述べていきました。
今回は「『褒めて伸ばす』は正しいやり方で行おう!」になります。「子どもを褒めて伸ばす」という言葉はよく使われますが、あなたはどういう場面でどのように褒めたらいいか具体的にお分かりですか?これを聞かれると、結構「よく分からない」という回答が多いのです。そういうわけでここからは具体的に子どもにどういう時にどのように褒めていけば子どもを伸ばすことができるようになるかについて述べていきますよ!!
子どもの短所ばかりを見ている
ここで質問ですが、あなたは自分の子どもの長所を聞かれた時に即答で答えられますか?これは残念ながら答えられない人が大半を占めています。というのは、普段の生活でだいたい「朝起こさないと起きられない」とか「さっさと行動しない」とか「言わないと勉強を始めない」など、子どもの短所ばかりを見ているからです。このように子どもの長所が何なのかよく分かっていない状態では子どもを「褒めて伸ばす」なんて到底不可能になりますよね。
お世辞は褒め言葉ではない
ただ、「褒めて伸ばす」必要性があることは大半の方が分かっていらっしゃるかと思います。しかし実際に子どもが朝自分から起きようとしない、行動はダラダラしている、勉強せずにスマホの動画視聴やゲームばかりしている…などの子どもの状況を見てしまうと、叱らずにはいられなくなってしまうのです。ただ、叱ってばかりいると当然子どもは反発して親の話を聞かなくなります。そこで「褒めて伸ばす」という手法を使えば何とかなるのではないかと思い、苦し紛れの誉め言葉を子どもに言うのです。例えば、「今日の髪型決まっているね」とか「今日の座っている姿勢はいいね」という感じです。これはその場で子どもの様子を見て取って付けたような褒め言葉になっています。「褒めることによって自分の言うことを聞いてもらおう」という親の一方的な意図が働いているので、心底から思ってもいないような歯の浮いた言葉になります。すなわちこれは完全なお世辞になるというわけです。お世辞は褒め言葉ではありません。特に子どもが親に反発している時にお世辞を言うと、火に油を注ぐ形で反発心が余計に強まるのです。
いいイメージを持って子どもを観察する
では、どうすればお世辞ではない褒め言葉を子どもに言えるようになるかと言いますと、それは「子どもをよく観察すること」です。それも「いいイメージを持って」です。普段子どものできていないところばかりを注意していると、子どもに対して確実に「悪いイメージ」を持っています。人を「悪いイメージ」で見てしまうと、悪い点ばかりが目についてしまうようになります。こんな調子では子どもの長所は見つけられません。ここでよく考えていただきたいのですが、あなたの子どもはダメな子なのでしょうか?短所しか持っていない子なのでしょうか?そこまで極端に考えるとそうではないことが分かるかと思います。そうです。どんな子であっても必ずいいところや長所を持っているのです。ここ子どもの最近の言動を思い返してみても「そういえばこんなことをやってくれていたな」という事例があったはずです。そういう子どもがした「いいこと」を思い出してから子どもを見るようにすると、普通に「この子はいい子だ」と心から思えるようになってきます。その状態で子どもをよく観察するのです。すると、面白いようにいいところばかりが見えてくるようになるのです。
いいところを見つけたらその場で褒める
さあ、子どもに対していいイメージが持てるようになれれば、あとは子どもをどんどん観察していいところを見つけていくだけです。ここで大事になってくるのが、たとえ「些細な点であっても褒める」ということです。たとえば、字をあまり丁寧に書かない子のノートを見て「か」の字だけは上手だったとします。そのときに「この『か』の字はうまいね」と褒めるのです。すると子どもは気分を良くしますから、他の字でも褒めてもらおうと思って他の字も丁寧に書くようになるのです。
その場で褒めることが「褒めて伸ばす」ことに繋がる
前述の例で示したように、ほとんどできていない中であったとてもその中のたった1つのことを褒めるというのはかなりの相乗効果を発揮します。これは子どもに限ったことではなく、人というのは褒められると「また褒められたい」と自然に思うところがあるからです。それゆえに些細なことでもたった1つ褒めることによって、子どもは褒められるような行動を自分から起こすようになってくるのです。まさにこれこそが「褒めて伸ばす」ということなのです。
改善点の指摘は考えなくてよい
ただその一方で気になるのは、「朝起きられないとかダラダラ過ごしているなどの改善点を放置していいのか?」になりますよね。これについては当面の間考えなくてよいです。考えてみてください。子どもは「早く起きなさい!」とか「早くしなさい!」といった親の言葉に嫌気が差しているのです。せっかく褒め言葉を言ってもそういうただでさえ嫌気が差している言葉を言ってしまうと、また子どもが親の言うことを聞かない状態に逆戻りします。ですからそのような改善点の指摘は現時点では置いておくようにし、些細なことを褒めることに集中していれば大丈夫です。
明るい声かけを心掛ける
そうすると「朝起きられない状態を放置して学校に遅刻していたら意味がない」と考える方が出てくるかと思います。これについては声かけの仕方を変えることをおススメします。今まで「早く起きなさい!」と強い言い回しで子どもに言っていたのを一切やめるのです。そして明るい声で「今日もすがすがしい朝が来たよ。もう朝食ができているから起きたら食べてね」と感じで子どもに言うようにするのです。これを毎日繰り返していると子どもに変化が起きます。これまで子どもが「早く起きなさい!」と強い調子で言われていた時はその言葉に対して「鬱陶しい」としか思わないので、子どもがなかなか起きることはなかったかと思います。これを明るい声かけに変えて毎日これを続けていると、子どももだんだんと気分が良くなってきますから、自分から起きるようになるのです。実際に子どもの声かけを明るい言葉に変えて子どもが良い方向に変わった事例は多いですよ。ですから今後は子どもに命令口調の強い調子で言うのをやめ、ぜひ明るい声かけを心掛けて行うようにしてください。前述の子どもを「褒めて伸ばす」のと併せて使っていくことで絶大なる相乗効果を発揮し、親子関係の改善に繋がってきますよ。
以上になります。今回は子どもの伸ばし方でよく言われている「褒めて伸ばす」は具体的にどういうときにどのように用いれば子どもが良い方向に進めるかについて述べていきました。
前述したように大半の親は子どもの短所ばかりを見ています。そのために「子どもの将来のためにここで直しておかなければならない」という危機感が起こって子どもを叱ってばかりいるのです。ただこれだと親子関係は悪化し、子どもの悪い状態がずっと続くことになります。
そこで「褒めて伸ばす」をどう活用するかが問われてきます。見え透いたお世辞を言うのではなく、子どもをよく観察し、前と比べてちょっとでもよくなっている点を「その場ですかさず褒める」ようにするのです。親のそういう姿勢が子どもの中で「よく見てくれているな」という良い感情を生み出します。そうなると子どももさらに褒められたいと思うようになり、自分から自分を改善する行動をとるようになります。さらに今まで叱っていたのを明るい声かけに変えることによってそれが大きな相乗効果となり、子どもはどんどん良い方向へ進んでいくようになるのです。そしてこのときの親子関係は既にかなりいいものになっているのです。
今回述べた内容は、子どもを本当に良い方向へ伸ばしていくために大事な内容になっています。ぜひ実践して、子どもを良い方向に導いてあげてください。ではまた次回お会いしましょう!!