C13. 家庭は「小さな社会」だと意識しよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。さらに最近では本を出版するための執筆活動も行っているところです。
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【子育て編】

 教育・心理カウンセラーで自己啓発作家の花賀作象です。前回【子育て編】第12回の内容は「子どもの非認知能力を鍛えよう!」で、学力テストやIQでは測定できない子どもの非認知能力をどのように鍛えていけばいいかについて述べていきました。

 今回は「家庭は『小さな社会』だと意識しよう!」になります。あなたは現在、自分の家庭をどのような感じで見ていますか?「家族が安心して暮らせる空間」とか「家族みんながくつろぐ空間」という感じでしょうか?自分だけに置き換えるとだいたい「ゆったりする空間」と考えているのではないでしょうか?

 この家庭は子どもにとって「ゆったりする空間」でありながら「小さな社会」でもあります。ですから親はこれを意識して子どもと接していく必要があります。ここからは子どもが社会に出てから活躍できる人になるために家庭でどのように接していけばいいかについて述べていきますよ!!

親子関係は基本的に上下関係

 最近は親子関係が友だちと化している家庭も増えています。確かに子どもと仲良くなることは非常にいいことです。しかし、その一方で心理的距離があまりにも近くなり過ぎることから、子どもに甘えが生じやすくなってきます。また、親子が同質化して親に依存し過ぎるようになることから自立心や責任感が育たなくなってきます。実際、この自立心や責任感が育たないことが原因で子どもが不登校になっているケースが存在しています。さらには親子の友だち化は、親子が対等の関係となっているために子どもに対して適切な指導やアドバイスをするのが難しくなってきます。ここから考えても親は子どもと友だちのように仲良くなることは必要でも、決して友だち関係になってはいけないことがお分かりになるかと思います。

 すなわち、親子関係は基本的に上下関係なのです。子どもはやってはいけないことをやってしまうことが多々あります。こういうときは厳しい指導が必要になってきます。親の最大の役割というのは、子どもと仲良くなることを優先させるのではなく、子どもを社会に出てから活躍できる人になれるように自立させることです。そこを勘違いしてはいけません。ですからまずは親子関係は上下関係が基本であることを念頭に入れるようにしてください。

注意をするされるの関係にならない

 親子関係は上下関係が基本だということは申し上げましたが、これが行き過ぎている家庭も結構見られます。顕著な例は「早く起きなさい」、「勉強しなさい」という具合に親が毎日子どもに注意をしている場合です。これは確かに親子関係が上下関係にはなっていますが、これでは子どもの状況は改善されず良い方向には進みません。上下関係にはなっていてもそれが険悪な仲になっていたら全く意味をなさないのです。

 親子関係は良好な関係を保ってこそ親子共に良い方向へと進んでいけます。このように親子関係が注意するされるの険悪な関係になっている場合、すぐにでも改善する措置が必要になってきます。

子どもを信頼する

 あなたはご自身の子どものことを信頼していますか?もし、前述の注意するされるの関係になっていたとしたら子どものことを信頼はしていないですよね。

 親子関係が注意するされるの関係になっているとき、子どもに対して「どうせ」という言葉が真っ先に出てくるかと思います。「どうせ今日も自分で起きないに決まってる」とか「どうせ今日も言わないと勉強しない」という具合です。これは明らかに子どものことを「ダメな子」とみなし、きちんとやると信頼しないまま子どもと接しているのです。こんな状態ではいつまで経っても親子関係は改善しません。

 ここで「信頼する」とはどういうものかを確認しておきたいと思います。よく「子どもがきちんと勉強すると言うから信頼していたのにまたサボっていた」というような使い方をする親がいます。この場合の「信頼する」というのは、「期待通りにやってくれるだろう」という親の勝手な思い込みに過ぎません。

 本当の意味での「信頼する」は、結果に関係なく子どもに対し「この子だったらきっとやってくれるはず」と心から信じている状態のことを言います。

 前者の「信頼する」は、「期待通りにしたときは信頼するがそうでなければ信頼しない」という限定的な信頼になります。このような限定的な信頼は本当に信頼しているとは言えないのです。

 後者の「信頼する」は、子どもの可能性を心から信じ、子どもができるようになるまで温かく見守っています。親がこのような姿勢を持っていると、子どももそれを感じ取るようになります。すると、子どもはその信頼に応えるかのようにやるべきことをするようになってくるのです。ですから、親子関係がいつも注意するされる関係になっている場合は、「この子ならきっとやってくれるようになるはず」と心から信じて、真の意味で信頼するように心がけてください。

親子関係は小さな社会

 親子関係が良好なものであることの大切さは前述までに述べてきました。ここであなたにお尋ねしますが、あなたが子どものときの親子関係はどのようなものでしたか?もし、いつも注意されていてあまりいい関係性ではなかったのであれば、今の職場での上司との関係性に影響していませんか?そうなんです。親子関係というのは社会に出てから上司との関係性にかなりの影響を及ぼすのです。それもとりわけ父親との関係性が重要です。女性の社会進出が進んだとはいえ、まだまだ男性が社会の中心であるのは紛れもない事実です。ということは上司の大半は、職種にもよりますがだいたいどの職場でも男性になってきます。

 ということは、子どもが父親との関係性が良ければ、社会に出てから上司との関係性がよくなりますが、そうでない場合は上司との関係性が悪くなる傾向が強くなるのです。これは女性が上司の場合であっても同じです。結局親子間の上下関係がうまくいっていないわけですから、女性が上司であっても同じようにうまくいかなくなるわけです。

 ここから考えても家庭というのは「小さな社会」と見ることができます。ここで形成される人間関係が社会に出てから大きく影響してきます。

親子関係の改善は親主導で

 現在親子関係が良好なものであればいいですが、険悪な状態になっている場合は親主導で改善に努めるべきです。子どもは一度反発し出すと自分からそれを改善していこうとは思いません。親のことも「自分のことを理解しようとしない最悪な人物」として捉えます。もしこのまま放置しておいたらあなた自身も嫌な思いをし続けることになりますし、子どもも社会に出てから上司に反発して思うような昇進ができなくなります。親自身のためにも子どものためにも今こそ親主導で子どもとの関係改善に向けて動くべきです。それはまずは前述の「子どもを信頼する」ところから始まります。結果に関係なく子どもがきちんとやってくれることを心から信じて接するのです。そうしていると自然に子どもに対する態度が優しいものになり、何事も子どもを「信じている前提」で話すようになってきます。それにより、子どもはそうした親の姿勢を感じ取ります。やっぱりどんな状態であっても自分を信頼してくれているというのは嬉しいものです。ですから子どもも親の思いを理解するようになり、どこかのタイミングで自分からきちんとやり始めるようになるのです。そのためにもまずは子どものことを全面的に信頼することから始めてください。

 以上になります。今回は子どもが社会に出てから活躍できる人物に育てるために家庭でどのようなことをしていけばいいかについて述べてきました。

 親子関係というのは基本的に上下関係だということを理解した上で、親子関係が注意するされるの険悪な関係にならないようにしていく必要があります。そのためにも子どもがどんな悪い状態であっても「この子ならきっとできるようになるはず」と心から信頼することが大事になります。そして、親子関係が社会に出てからの上司と部下の関係に影響することを最大限に考慮し、親子関係が険悪な場合は親主導でその改善に努めていくようにします。それができて親子関係を良好なものにすることができれば、子どもは間違いなく社会に出てから上司との関係性も良好なものになって昇進しやすくなっていくのです。

 今回述べた内容は子どもが社会に出てから成功するためにも、そして家庭内で親子とも笑顔で満たされる毎日にするためにも非常に大切なことになってきます。ぜひ実践してあなたも家庭で「小さな社会」を意識して子どもと接するように努めてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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