40. 情報の本質を見抜こう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は毎日絶好調あるいはそれに近い状態を維持するためにどういうことをしていけばいいかについてエクササイズをしたり述べたりしていきました。今回は「情報の本質を見抜こう!」になります。この世の中は情報過多で、いったい何が本質なのかが分からないところがあります。そうした中で、今回はどのようにすれば情報の本質を見抜くことができるかについて述べていきますよ!!

本質とは何か

 まず、本質とはそもそも何なのかが分かっていないとこの内容が進められないので、ここからやっていきます。このブログのタイトルのように「本質を見抜く」という言葉はよく使われますが、そもそも本質とは「物事の根本的な性質・要素」のことを言います。たとえば、環境問題のゴミの問題を考えたときには、「大量に出るゴミの問題を解決していくために各家庭で出たゴミを分別して回収することは重要だが、そもそも問題の本質は各家庭がゴミそのものを出しすぎていることではないだろうか?」という使い方をしていきます。

情報の本質を見抜くとは?

 さて、ここで情報の本質を見抜くとはどういうことなのかについて考えていきますが、先ほど、本質とは「物事の根本的な性質・要素」であると述べました。しかし、これだけだとまだピンと来てない方もおられるかと思います。もう少しかみ砕いて申し上げますと、「本質=最も大事なこと」になります。先ほどのゴミ問題の例でいくと、「この問題で最も大事なこと=各家庭がゴミを出しすぎていること」になります。すなわち「情報の本質を見抜く」とは、「その情報の中で最も大事なことを見抜く」ということを意味するのです。

得た情報の理由を考える癖をつける

 情報の本質を見抜ける人とそうでない人の違いは何なのでしょうか?それは、「得た情報に関して、なぜそうなのかの理由を考えているか否か」の違いになります。

 情報の本質を見抜けない人は、得た情報をそのまま受け取る傾向があります。たとえば、前述のゴミ問題を例に挙げますと、「各家庭から出たゴミを分別して回収し、リサイクルしたり再利用したりすることがゴミ問題の解決に繋がる」という情報を得たときに、情報の本質を見抜けない人は、この情報をそのまま受け取って、せっせとゴミの分別に取り組みます。

 一方で情報の本質を見抜く人は、その情報を聞いたときにゴミを分別する理由を考えます。すると、「確かにペットボトルや紙は再資源化することで有効に活用できるようになり、これに伴って燃えるゴミの量が抑えられるので環境保護にも繋がることは分かる。しかし、これでは各家庭から出るゴミの総量は変わらないのではないか?」というところに考えがいくようになります。まさにこれこそが「情報の本質を見抜く」ことになります。情報を受け取ったら、それをそのまま鵜呑みにするのではなく、その理由を考えてみることで、その情報の本質を見抜けるようになるのです。

問題を明確にする

 得た情報の問題が抽象的で曖昧だと本質を見抜くことはできません。したがって必要な情報は集められるだけ集めて、何が問題なのかを明確することは大事です。

 また、会議で議論をしているときに、いろいろ問題点が出てきて論点が本題からそれるような事態になることもあるかと思います。そんなときは、いったん議論を中断して問題を改めて明確にすると、論点を本題に戻すことができます。さらにそれによってその問題の本質が考えられるようになりますから、何を解決しなければならないのか、そして何を決めなくてはならないのかが見えてくるようになります。すると、その後はよりよい議論が展開されるようになり、良い結果をもたらすことに繋がってくるのです。

知識を身につける

 また、情報の本質を見抜けるようになるためには、その情報に関する知識が必要になります。最近ではChatGPTですぐ調べることができるので、それで調べてもいいですし、本を読んでそれに関するより詳しい情報を得ることも大事です。

 ただし、アインシュタインは次のように言います。「情報をただ収集し蓄積しているだけでは知識に結びつかない。経験を積み重ねることで初めて知識を得ることができる」と。これは情報の本質を見抜いた上で行動に繋げていくことの大切さを物語っています。

 実際に現場に足を運んで、その情報を自分の目で確かめたり、それに関連する人たちにその話を聞いていくと、一見無関係な分野との繋がりを発見できることがあります。このようにして自分が実際に足を運んで見聞きして得た知識は、誰もが知りえていない情報となりますから、あなた自身が持つ非常に貴重な知識となり得るわけです。

 また別の人の立場に立ってみると、得た情報も別の側面が見えてきます。違う人物の目で見たとき、意外な一面に気づくことも多いですから、これによって情報の本質を見抜けることも出てくるのです。

全体像を見る癖をつける

 情報の本質を見抜くためには、その情報の全体像を見ないといけません。一部の情報だけで判断すると、間違った捉え方をしてしまい、本質でないものを本質としてとらえてしまう可能性が大きくなります。その情報の全体を見ることで、そこで最も大事なものが何なのかを見抜くようにしていくことが大切になります。

 以上になります。今回は情報の本質を見抜くためにどのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。得た情報を鵜呑みにするのではなく、なぜそうなのかという理由を考えることが、情報の本質を見抜くことの第一歩に繋がります。その上でその情報に関する知識をつけたり、問題を明確にし、全体像を見ることによって、そこで得た情報の本質そのものが見えてくるようになります。ぜひ今後はこれらのスキルを使って情報の本質を見抜くようにしてください。では、また次回お会いしましょう!!

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