◇172. 嫉妬心をプラスのエネルギーに変えよう!

4 min
花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。さらに最近では本を出版するための執筆活動も行っているところです。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

FOLLOW

 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は誰でも自分の可能性をイマイチ信用していないところがあるものですが、これをどのようにすれば自分の可能性を心から信じ、前向きに努力していけるかについて述べていきました。

 今回は「嫉妬心をプラスのエネルギーに変えよう!」になります。あなたは他人の成功を心から祝福することができますか?誰でも他人の成功や昇進などに対し、羨むところは多少なりとも持っているものです。だから表面的にはその成功を祝福しても心の中ではそれを否定的に見ているものです。ここからはどのようにすればその嫉妬心を克服し、逆にそれをプラスのエネルギーに変えられるかについて述べていきますよ!!

嫉妬心を抱くのは悪いことではない

 職場にいると、営業成績などがいい人、上司からの受けがいい人、いつも顧客や周りのスタッフと楽しそうに会話をしている人など、いい意味で目立っている人はいますよね。こういう人に対して現実の自分と比べてしまい、そうなっていない自分に落胆してその人を羨んでしまうのです。しかし、これは極めて「普通のこと」であり、悪いことではありません。

嫉妬心で罪悪感を感じる必要はない

 嫉妬心と聞くと誰もがマイナスイメージを持っています。そのために「人を羨む気持ちを持ってはいけない」とか「嫉妬心を持っている自分のことが嫌になってくる」という感じで自己嫌悪に陥ることもよくあります。これはなぜそういう感情を生じさせるかと言いますと、「いい状態の人に対して悪い感情を持つ」からです。誰でも自己中心的な人など悪い状態の人に悪い感情を持つことには罪悪感を感じません。ただ嫉妬心はこれとは逆で、いい状態の人に対して悪い感情を抱いてしまっていることが自分に罪悪感を感じさせる最大の要因になっているのです。

 しかし、よく考えてみてください。本当にいい状態の人に悪い感情を持っているのでしょうか?そもそも嫉妬心とは、「あの人のようになっていない自分が嫌だ」と思うことから生じる感情です。ということは、悪い感情を抱いているのは「自分に対して」になります。ですからいい状態の人に対して悪い感情を抱いているわけではないのです。こういう意味でも嫉妬心を持つことによる罪悪感を感じる必要性は全くないのです。

嫉妬心は自分を成長させる起爆剤

 ということは、嫉妬心が「あの人のようになっていない自分が嫌だ」と感じる感情なのであれば、自分がその人のようになれば嫉妬心を感じることがなくなるわけです。ということは、嫉妬心というのは自分を成長させる起爆剤となり得るということです。ですから「あの人のようになっていない自分が嫌だ」と考えるのではなく、「あの人のようになるにはどうしたらいいだろうか?」と考えるようにするのです。この「どうしたら」とか「どうやって」と考えることは極めて重要で、この考え方が常日頃からできるようになると、あなたはいつでも成長できるようになってきます。

 その一方で「何で?」とか「どうして?」と考える習慣はよくありません。「何であの人は異性と楽しそうに話ができるんだ!」とか「どうしてあの人ばっかりいい思いをするんだ!」という感じで「何で?」とか「どうして?」と考えていると、その人に対して恨みのような感情ができてしまいます。これでは自分の心もマイナス感情で満たされてしまいますから、ストレスもたまる一方です。ですから「何で?」とか「どうして?」と考えるのではなく、「どうしたら」とか「どうやって」と考える習慣をつけていきましょう!

嫉妬心を克服するための読書をする

 さあここからは嫉妬心を実際に克服していきますよ。もし今まで「異性と楽しく会話ができるあの人が羨ましい」と感じていたなら、まずは「どうやったら異性と楽しく会話ができるようになるだろうか?」と考えます。本当は本人から直接こういうことを聞くことができればいちばんいいのですが、こういうことはなかなか聞きにくいですよね。しかも職場だと仕事に関係ないことになるので余計に聞きにくくなるかと思います。そこで何をするのがいちばんいいかといいますと、それに関する本を読むことです。異性とうまく会話ができる方法が書かれた本は本屋に行けばそれが置いてあります。まずはその本を手に入れて、その本に書いてある内容を確実に実行していくようにするのです。ここで異性とうまく会話できることに関することを例に挙げましたが、前述の内容はどんなことでも通用するものになります。

嫉妬心を目標に変える

 嫉妬心を克服するための本を購入してそれを読んでいくことができたら、今度はその嫉妬心を目標に変えていきます。本も読むだけでは意味がありません。本に書いてある内容を実行して初めて自分のものになります。前述の例として取り上げた異性と楽しく会話ができるようになることに関するなら、目標を「異性と楽しく会話できるようになる」という目標を立てるのです。目標を立てただけではそれが叶いませんから、今度はその目標を実現させるための具体策を立てます。職場の異性と楽しく会話ができるようになることの具体策なら「職場で分からないことはその異性に聞く」という感じです。職場でいきなり楽しい会話をしようとしてもそれはなかなかできませんから、まずは「仕事に関することで会話ができるようになる」ことを具体策として立てて実行していくのです。これが普通にできるようになれば、楽しい会話もできるようになってきますよね。このように今まで嫉妬心として持っていた感情を、自分がそうなるための目標に変えてしまうのです。そうすることによってあなたの嫉妬心は完全にプラスのエネルギーに変換されます。そのプラスのエネルギーで具体策をどんどん実行していくと、あなた自身がどんどんレベルアップしていき、あなた自身が羨ましいと思っていた人物へと成長していくことになるのです。

 以上になります。今回は成功している人やいい状態になっている人に対して持つ嫉妬心をどのようにすればそれをプラスのエネルギーに変換して前向きに行動することができるようになるかについて述べていきました。

 前述のように嫉妬心そのものを抱くことは悪いことではありません。しかもそれはそうなっていない自分のことが嫌だと感じる感情であることから罪悪感を感じる必要もありません。嫉妬心というのはむしろそうなっていない自分をこれから引き上げていく起爆剤となり得るのです。そのためにいい状態にある人に対して羨む気持ちを持つのではなく、「どうやったらあの人のようになれるのだろうか?」と考える癖をつけるのです。そしてそれを実現するためにまずはそれに関する本を購入してどんどん読み進めるようにします。ただ、読書をしただけではそれを身につけることはできないので、嫉妬心で抱いていたことを目標に変え、その実現のための具体策を立てて実行するようにしていくのです。それによって嫉妬心は完全にプラスのエネルギーに変換されますから、自分が今まで羨ましいと思っていた人物に向かって努力を重ねることができるようになるのです。そうなると本当に自分がその人物に晴れてなれることができるというわけです。

 今回述べた内容は誰もが持つ嫉妬心を完全にプラスのエネルギーに変換させて自分を成長させるのに非常に役に立つものになっています。ぜひ実行して自分がその羨ましいと思っていた人物になってみてください。ではまた次回お会いしましょう!!

関連記事