教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は自分自身が5年後にどうなっていたいかを書き出すためのエクササイズをやっていきました。今回のテーマは「自分の理想を視覚化しよう!」になります。普段から考えていることは現実に起こります。それが明確に視覚化されていればそのままその世界が現実に現れてくることもあります。今回は自分の理想を視覚化していくエクササイズをやっていきますよ!!
目次
未来の自分を想像
前回の仕事面、金銭面、家庭生活、人間関係、健康面について5年後どうなっていたいかを書き出してもらいましたが、すべて書き出せましたか?もし、これらを初めて書いて、全て3つずつ書けた方はなかなかいないのではないかと思います。「想像がつかなくて困っている」のが現状ではないでしょうか?
私も最初はそうでした。将来金銭的に豊かになりたいという希望は持っていても、「5年後にどうなっていたいか?」と実際の数値を出されて聞かれると、「そこまで具体的に考えていない」となって困惑してしまうわけです。
では、どうすればいいか?現段階では、あまり「5年後」という具体的な数値は考えず、実際稼ぎたい額とどういう生活を送りたいかということだけを考えて書いてみるとよいです。もう一度前回内容の「1. 人生の目標達成への第一歩を踏み出そう!」を見て、足りていない箇所を補ってみてください。
願望レベルの意識の排除
さあ、ご自身の5年後どうなっていたいかを書き出すことはできたでしょうか?現段階では、まだ「何となく」のレベルで「こんなものかな」とぼんやりしたものも多いかと思います。では、次にこのぼんやりした思いを「強い思い」に変えていきます。
みなさんも「~だったらいいのに」とか「~にならないかなあ」という願望を抱くことは多いかと思います。これまでの経験を通して、この願望が叶ったのはどのくらいありますか?恐らく1~2割程度なのではないかと思います。しかも「宝くじで1億円当たらないかなあ」という額的にもかなり大きなレベルになると、ほぼ叶っていないのではないでしょうか?
このように願望レベルの意識では、その願いはほとんど叶うことがありません。なぜだかお分かりですか?それは「~にならないかなあ」という気持ちの裏に「まあ無理だろうけど…」という「否定的な意識」があるからです。こうした願望レベルの意識の中に否定的な意識を伴っているために、これを排除しない限りその願いが叶うことはないのです。
それでは、この願望レベルの意識を排除するにはどうしたらよいでしょうか?それは自分自身の考え方の癖や口癖を直す必要があります。「~だったらいいのに」とか「~にならないかなあ」と考えたり言ったりする癖がある人は、今からはそれをやめて「~する」とか「~になる」と、現在形の「言い切りの形」で考えたり発言したりするようにしてください。これだけであなたの意識はずいぶん変わり、願望レベルの意識は排除されます。
願望と目標の違い
願望は「~したい」と思うだけで、それを達成することは前提としていません。その一方で目標は、立てた段階から「達成すること」を前提としています。ですから、ここに大きな違いがあります。人生の目標を立てるということは、「~したいなあ」という単なる願望レベルに留まるのではなく、それを「達成する」ことによって幸せな人生を送ることを意味しているわけです。このことからも前述したような願望レベルの意識を完全に排除して、新たに「目標レベルの意識」を構築していく必要があるのです。
潜在意識の力
目標レベルの意識を構築するためには潜在意識の活用が不可欠です。人は、誰でも自分の潜在意識の中に驚異的なメンタルパワーが存在しており、その力を完全には使いこなせずにいます。潜在意識はまさにスーパーコンピューターそのものだと言うことができ、その潜在意識に明確な目標や具体的な課題がプログラムされることにより、その力は最大限に発揮されるようになります。
潜在意識にプログラムされるには、自分の理想の姿を頭の中で明確にイメージする、すなわち「視覚化」していく必要があります。前回、5年後にどうなっていたいかを書き出していったのはそのためです。
視覚化したイメージを目標に書く
では、視覚化したイメージを実際の目標に書き換えていきます。
まずは5年後にこれを達成するために、この1~2年の間に達成したいことを10~15個書き出します。この中からあなたがこの1~2年でどうしても達成したいことを10~15個に絞ってみてください。それをノートに書き出していきます。書き方は「私は〇年〇月〇日までに…します」とか「私は〇年〇月〇日には…しています」という具合に、主語は必ず「私」にして、現在形もしくは現在進行形で書くようにします。語尾を「~したい」とはしないでください。前述したようにこれだと「願望レベルの意識」になってしまいます。「目標レベルの意識」として潜在意識に刻み込むためにも必ず現在形か現在進行形の言い切りの形で書いてください。また、この後の具体策を書くために目標と目標の間は2~3行あけて書くようにしてください。
目標を達成するための具体策を書く
さあ、10~15個の目標を書き出せたでしょうか?それができたら次は具体策です。先ほど目標と目標との間は2~3行あけて書いてもらったと思いますが、この間に1~3個の具体策を書いていきます。この1~2年で書いた目標を達成するために今から何をしますか?それを1~3個の間で書いてみてください。
この具体策には期限を設けてください。期限のない具体策はいつまでたってもそれができないままになる可能性が大です。目標達成するための具体策になりますから、きちんと期限を設け、その期限までに何が何でも達成するという意識で臨んでください。
ただ、目標を書き出して間もない頃は、この具体策はハードルを下げて比較的短期間で達成できるものにする方がいいです。いきなり自分にとってハードルが高いものを課すと、やる気そのものをなくしてしまう可能性が大きくなります。ですから、まずは具体策のハードルを下げ、それを達成することでモチベーションが上げていくことの方が大事になります。
目標と具体策は週に1回書き、毎朝毎晩声に出して読む
この10~15個の目標とその具体策は週に1回ノートに書いていきます。そして朝起きたときと夜寝る前に声に出して読んでいくようにしてください。そして、読んでいきながら自分の理想の姿を頭の中で思い浮かべるようにしてください。これはこうすることがばかばかしいと考えることなく、素直にやっていくことが大事なことになります。これをすることによって、あなたの潜在意識にご自身で立てた目標と具体策が入り込んでいくので、その行動を起こしやすくなるのです。ですから、目標と具体策をノートに書き出したら、それを朝起きたときと夜寝る前の1日2回必ず声に出して読むようにしてください。
以上になります。今回は自分の理想を視覚化するために、目標を書き出し、それを超えに出して読んでかつ頭の中でもその理想の姿を想像していくエクササイズをやっていきました。この目標と具体策をノート(紙)に書き出し、声に出して読み、視覚化していくという流れを毎日行うようにすると、あなたの考えていることが現実に現れるようになってきます。そうなるためにも今回のエクササイズを毎日欠かさず実行するようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!