教育・心理カウンセラーの花賀作象です。日常生活の中で誰かとトラブルになったときに自分で勝手に相手の性格や気持ちを決めつけてしまうのはかなりの危険を伴います。前回は円滑な人間関係を築いていくためにどのようにすればそういう決めつけから解放され、心の平静を取り戻せるかについて述べてきました。
今回は「心配事の大半はすぐに解決できることを知ろう!」になります。あることでかなり心配したり悩んでいたりしているとき、私たちは結構頭を抱えがちになりますよね。そして悩みに悩み、いい解決策はないか考えてみても何も思い浮かばないという状態に陥ってしまうのです。すると、どうしようもない状態になりますよね。ここからはこのような行き詰まった状態に陥ったとき、どのようにすればいい解決策を見出し、心配事を解消できるようになるかについて述べていきますよ!!
目次
本当に解決すべき心配事
たいてい心配事や悩みで頭を抱えるときというのは、その心配事が複数あることが多いです。「あれはどうしよう?」「この問題もある」「それはいったいどうすればいいんだ!」という感じで、自分が解決しなければいけない問題が複数あってどうしようもない状態に陥っているのです。このような経験をしたことはありませんか?こうなると泣くに泣けなくなり、何にすがったらよいのかも分からなくなってしまいます。
さあ、こんなときどのように対処していくのがよいのでしょうか?それは心配事すべてノート(紙)に書き出してみるのです。それは大小問いません。考えられる心配事をすべて書き出してしまいます。そしてそれをちょっと離れたところから見るようにしてみるのです。するとどうでしょう?たくさんある心配事もまるで1つの心配事のように思えてきます。そうなんです。そのたくさんある心配事の中で本当に解決しなければならないのはだいたい1つに絞られるのです。その1つさえ解決されれば、後の問題はそれに付随するものであることが多いですから、一気に解決が可能になるのです。ですからその1つだけに集中して解決に取り組めばいいことになるのです。
解決策を自分なりに考えてみる
複数ある心配事で解決すべき問題が1つに絞られました。あとはこれをどのようにして解決するかが分かるようになれば、解決できますよね。では、その1つの解決すべき問題について、どうやって解決していけばいいかの方法を思いつく限りノート(紙)に書き出してみてください。これは他の人を巻き込むものであっても構いません。とにかく思いつくものは大小問わずすべて書き出すことが大事になります。
どうですか?書き出せましたか?では、書き出せたら今度はどの方法を取るのが最小限のリスクで解決できるかを考えていきます。もしそれがいちばんいいやり方なのであれば、もうそれはそこで解決できますよね。
他の人に相談する
書き出した方法がどれをとってもリスクを伴うものであるような場合、それらの方法はちょっと取りにくくなりますよね。すると、ここで行き詰まってどうしようもない状態に陥ってしまいます。ただ、ここで諦めてはなりません。自分の頭で思い浮かばないのであれば、他の人の知恵を借りればいいのです。そのためにまずは連絡を入れて相談することが大切になります。どのような順番で相談するのがベストかと申しあげますと、1番はまず自分の配偶者になりますね。配偶者がいない場合は親になります。もう親が亡くなったりなどしていないというのであれば、兄弟姉妹になります。ここで配偶者や親や兄弟姉妹と仲が悪かったりすると、それだけで話を聞いてもらえなくなるので、普段からいかに仲のいい状態を保つかが大事になってきます。次に親しい友人ですね。これもできれば配偶者や親や兄弟姉妹など、家族の一員や血縁関係にある人にとどめておく方が無難になります。
このようにして他の人の相談してみると、まずあなた自身の心の中がスッキリしてきます。やっぱり心配事をずっと抱えている状態というのは、精神衛生上良くないことで、これを他の人に相談するだけでスッキリした気分になるから不思議なものです。私のブログ「◇146. 悩み事を一人で抱えるのはやめよう!」でも触れていますが、やっぱりこういうことは一人で抱えていると、どんどん悪いほうに考えて最悪の心理状態になっていきます。ですから、とりあえず自分で思い浮かぶだけの解決策を考えてもそれに行き詰まってしまう場合は、他人に話すほうが絶対にいいですね。
ただ、他人に話をしてみたところで解決できるとは限りません。親身になってくれる人は本当に親身になってくれるので、「こうしたらいいのではないか?」とか「あのようにする方法があるのではないか?」など、いろいろ解決策を考えてくれます。大事なのは、たとえ解決できなくても、そうやって自分の話を聞いてくれていろいろ解決策を考えてくれたことに対して「感謝の気持ちを持つこと」です。この感謝の心がすごく大事で、これは自分の心にいい安らぎを与えます。ですから、他の人に相談した場合はこのように感謝の心を必ず持つようにしていきましょう!
いい解決策は後から思い浮かぶことが多い
誰かに相談した結果、その相談者に対して感謝の心を持つようになれば、もうあなたの心はかなり安らぎの心で満たされているはずです。実はこれが大事なのです。心の中がプラスの感情で満たされているとき、あなたの潜在能力がとてつもない力を発揮します。相談者との話の中で出てきたある言葉がフッと頭の中に浮かぶことがあります。その話を聞いていたときは何とも思わなかったことでも、フッと思い浮かんだ言葉は、それが解決策のキーワードのなることが多いです。その思い浮かんだ言葉で「これだ!これを使えば解決できるぞ!!」とまるで、今まで心配したり悩んでいたのが嘘であるかのようにあなたを大変明るく開放的な気持ちにします。そうなったらあとは簡単です。それに従って動いていけば、その問題は解決できます。
普段から心配事を抱えないのが大事
このように心配事や悩み事というのは実はたいていすぐ解決できるものが多いです。ということは、これをいつまでも抱えて一人で心配したり悩んだりするのがバカバカしくなりますよね。そんなことをしてストレスをずっと抱え続けるくらいなら、すぐ解決するように自分から動くほうがあなたにとって非常に健全な精神状態を作り出せるというわけです。ですから、あなたも今日からは心配事や悩み事の大半は「すぐに解決できる」ものであることをしっかり認識してください。
以上になります。今回は誰でも心配事や悩み事を抱えているところはあると思いますが、このようなときにどのようにすればいい解決策を見出し、心配事や悩み事を解消できるようになるかについて述べていきました。
まずは自分で心配事や悩み事をすべてノート(紙)に書き出し、その中で最も解決しなければいけない問題は何なのかを見出します。そして解決策をノート(紙)に書き出します。それができたらその解決策で解決できそうかを検討し、無理そうなら他人に相談するようにします。他人というのは配偶者・親・兄弟姉妹など、なるべく自分の家族か血縁関係のある人に限定し、自分の心配を振り切って思い切って相談するのです。そこでいろいろ話が出てくるかと思いますが、大事なのは相談に乗ってくれた人に対する「感謝の心」になります。これを持つことによって自分の心の中が極めて安からな気持ちで満たされていきます。そういう心の中がプラス感情で満たされていたら占めたもので、そういうときにたいていいいアイデアがフッと思い浮かびます。その思い浮かんだアイデアを基に解決策を進めていくと、あら不思議。今まで心配していたのが嘘であるかのように一気にその問題が解決していくのです。今回述べた内容は自分がストレスを抱えないようにするためにも極めて大事なことになります。ですから心配事や悩み事を抱えている場合は、今回述べた内容をしっかり実践して、ぜひ毎日を気持ちよく過ごせるようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!