【目標達成・ビジネス編】
教育・心理カウンセラーで自己啓発作家の花賀作象です。前回は自分が持っている甘い気持ちをどのようにすればそれを捨てて目標達成に向けて本気で取り組んでいけるようになるかについて述べていきました。
今回は目標達成・ビジネス編で「『そのアドバイスは適切か?』を考えよう!」になります。職場で困っている様子の人を見かけると、つい助けてあげたくなってしまうところは大なり小なりあるかと思います。そんな時にその人にアドバイスをすると思いますが、「そのアドバイスは適切なのか?」をきちんと考えたことはありますか?そのアドバイス内容が本人の求めているものと合致しているとは限りません。的外れのことをアドバイスしている可能性もあるのです。そうなると、そのアドバイスされた人はありがた迷惑になってしまいますよね。ここからはどのようにすればその人が本当に求めていることをアドバイスすることができるようになるかについて述べていきますよ!!
アドバイスした時の相手の表情を見る
ある人がパソコンの画面を見て手が止まっている時に、「そこはこういうやり方をするとスムーズに進められるよ」とアドバイスしたとします。アドバイスした人は「いいことを言った」と満足感に浸っていることが多いですが、このとき大事なのは「相手の表情を見る」ことです。相手がたとえ「ありがとうございます」というお礼を言ったとしても、相手の表情が曇っていたらそれは相手にとって必要のないアドバイスだった可能性が大です。「それはもう分かっているんだけどなあ…」とか「困っているのはそこじゃないんだけどなあ…」という具合です。特にアドバイスしているのが関係性の薄い上司だと、なかなかそういうことが正直に言えなかったりするわけです。
だから相手の表情をきちんと見ることが大事になります。そこで表情が曇っているのが分かったなら、「もしかして別のことで困ってる?」と相手に聞くのです。そうするとそこで適切なアドバイスができますよね。
最初から何に困っているのかを聞く
前述のことは、相手のパソコンの画面だけを見て「ここに困っているのではないか?」と勝手に判断してアドバイスしています。だからそこに齟齬が生じるわけです。であれば最初から「手が止まっているようだけど何に困っているの?」と相手に聞いておけば無駄なアドバイスをせずに済んだわけです。これはどういう場合でも当てはまりますよね。ですから人に何かアドバイスをする時は、自分の思い込みだけで言うのではなく、相手がどういうことで困っているのかを具体的に聞き出してからアドバイスするのが得策になります。
相手が持っている技能を考慮に入れる
相手がその部署に来たばかりだと、その人がどういう技能を持っているか分からないので仕方ない面はありますが、もしその人が持つ技能を把握していれば前述のような誤ったアドバイスをすることはないですよね。「この人がこんなところで躓くはずはないよな」ととあなたが事前に察知すれば、前述のような的外れなアドバイスをするのを回避できるのです。だから新しく来たばかりの人でもそこに長く勤めている人でもその人がどういう技能を持っているかを把握しておくことは非常に大事です。そのためにも普段から自分の周りの人がどういう技能を持っているかをよく観察して、必要があればそのやり方を本人に聞くようにするとよいです。さらにはその人を見ていて自分が分からない部分に出くわしたら「そこはどうやって進めるのですか?」という具合にその人のやり方を聞くようにするのです。そうすると、その人がどれだけの技能をもっているかが見えてくるようになってきます。
このようにして誰がどんな技能を持っているかを把握していれば、その人が持っていない技能を使う場面で躓きやすくなるというのが分かり、適切なアドバイスができるということに繋がるのです。
アドバイスする時は好き嫌い抜きで考える
人は誰にでも自分の好きなタイプ・嫌いなタイプというのがありますが、これをアドバイスする場で持ち込んでしまうと、嫌いなタイプの人はまず言うことを聞いてくれません。人に対する見方は、好きは人に対してはその人の長所を見て、嫌いな人あるいはあまり親しみが持てない人に対してはその人の短所を見る傾向があります。そうなると、同じことができていなかったとしてもアドバイスの仕方がガラッと変わってきます。好きな人に対しては長所を知っている分だけ「この人はきっとできるようになる」という好意的な見方をするので、アドバイスも非常に好意的な言い方になります。するとその人は素直にそのアドバイスを聞いてますますいい方向に進むことができます。一方で嫌いもしくはあまり親しみを持てない人に対しては普段から短所しか見ておらず「この人はこんなこともできないの?」という否定的な見方をするので、アドバイスをたとえ丁寧に言っているつもりでもその人には不快なものにしか感じられません。だからどんなにいいことを言ったとしてもその人はアドバイスを素直に受け入れようという気持ちが起こらないのです。
ですから特に嫌いな人あるいはあまり親しみが持てない人に対するアドバイスは気をつけなければなりません。その人への嫌いな気持ちを持っている限りはアドバイスはしないほうが得策です。もしどうしてもアドバイスをしたいというのであれば、その人の長所やその人が持っている技能の素晴らしさを実感してその人を尊敬する気持ちになってから行うのがよいです。それによってその人もそういう好意的な気持ちを感じ取りますから、行ったアドバイスも素直に聞けるようになるというわけです。
アドバイスの目的は相手の成長を考えたものにする
アドバイスの目的はあくまでも相手の成長を考えたものでなければなりません。自分が仕事で楽をするためか、自分が部下を育てたという評価を得たいなど、自己中心的な目的だと相手は次第にその意図を見抜いてきます。だから初めのうちはそのアドバイスを受け入れてくれていてもだんだんと不審がるようになって受け入れてくれなくなるのです。であれば、自己中心的な考えでアドバイスするのではなく、相手の成長を本気で考えたアドバイスを最初からすべきです。それによって相手からも感謝されるばかりか、人材育成の点で高く評価されるようにもなります。やっぱり同じアドバイスをするなら自分のことよりも相手が成長することを本気で考えてアドバイスするのがベストになりますね。
以上になります。今回は自分が行うアドバイスが的外れでなく本当に相手に適したものにするにはどのようにすればいいかについて述べてきました。
そもそもアドバイスというのは何のために行うかということを考えてみると、それは明らかに「相手の成長のため」になります。結構この観点が抜けた状態でアドバイスしている人を数多く見かけます。まるで自分の知識の自慢をするかのように相手に自分が知っていることをまくしたてるのです。前述したように自分の思い込みだけでアドバイスしても相手はありがた迷惑なだけで相手のためにはなりません。ですからアドバイスをする時は、相手がどこで困っているのかをきちんと聞き出してから行うのがいいのです。さらには前述したように相手が持つ技能を把握し、相手に対する好き嫌いは抜きにして行うと本当に適切なアドバイスができるというわけです。
今回述べた内容はあなた自身が適切なアドバイスをする上でも非常に重要なものになっています。ぜひ実践して相手の成長を考えて相手から喜ばれるアドバイスを行うようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!