C4. 子どもへの質問力を身につけよう!

4 min
花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。さらに最近では本を出版するための執筆活動も行っているところです。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

FOLLOW

【子育て編】

 教育・心理カウンセラーで自己啓発作家の花賀作象です。前回【子育て編】第3回の内容は「子どもが他人に対する好き嫌いで判断するをやめさせよう!」で、子どもの他人に対する好き嫌いで物事を判断するのをやめさせるにはどうしたらよいのかについて述べていきました。

 今回は「子どもへの質問力を身につけよう!」になります。この「質問力」というのは、子どもに「どういう質問をすればいいのか?」ということですが、正確に申し上げると子どもに「どういう言葉を投げかければ前向きになれるのか?」になります。

 あなたは子どもに対し、同じことで何度も注意していませんか?毎日注意しているにもかかわらずその改善が一向に見られないことはありませんか?ここで問われるのが親の質問力になってきます。今から親がどういう質問力を身につければ子どもが前向きな気持ちで物事に取り組んでいけるようになるかについて述べていきますよ!!

否定形の言葉を肯定形の言葉にする

 あなたは子どもに何かいう時に肯定形の言葉が多いですか?それとも否定形の言葉が多いですか?これは大半の人が否定形の言葉を多く使っています。その中で最も多いのが「~しないように」です。たとえば「遅れないように」とか「服を脱ぎっぱなしにしない」とか「何で勉強しないの?」などがそうなります。

 よく「脳は否定形を理解しない」とは言いますが、正確に言うと理解はしています。たとえば「人の悪口を言ってはいけない」と言われたら、実際に言う言わないは別として、大半の人はこの意味を理解していますよね。

 では、否定形の言葉の何がいけないのでしょうか?それは否定形の言葉は「単なる現状否定」であって、解決策になっていないからです。たとえば忘れ物の多い子に「忘れ物をしないように気をつけなさい」と言ったところで、その子にとってはどうしたら忘れ物がなくなるのかその方法が全く見えてきません。だからそういう否定形の言葉をいくら言っても一向に忘れ物がなくならないわけです。

 ではこれを「前の日に何を持っていくかのチェックをしておこうか」と肯定形で言ったらどうでしょうか?これはまさに忘れ物をなくすための解決策になりますよね。だから否定形の言葉よりも肯定形の言葉のほうがいいというわけです。

子ども自身の頭で考えさせる

 否定形の言葉をやめて肯定形の言葉で子どもに話せるようになれば、それは親自身の大きな進歩になります。これにより子どもの姿勢はだいぶ改善されるはずです。しかし、これだけでは足りません。なぜならそれは親の意思で「~するように」とか「~したらいい」と言っているからです。

 あなたも経験があるかと思いますが、人から「~するように」と言われたことは、自分の意思ではないのでたいてい忘れることが多いです。あなたの子どももそういう状態になっていませんか?

 これを改善するための最も良い方法は、それをすることの必要性を「自分の頭で考えさせる」ことです。たとえば忘れ物の多い子の例でいうと、「前の日に何を持っていくかのチェックをしておこう」と親が言うよりは、「事前に何をしておけば忘れ物がなくなると思う?」と子ども自身に考えさせるほうがいいということです。これでもし子どもの口から「前の日に何を持っていくかのチェックをしておく」という言葉が出てきたらバッチリですよね。これなら自分で考え、自分の意思でそれを行うことになるので、親がいちいち言わなくても自分からするようになるのです。

「なぜ(何で)?」ではなく「どうしたら?」を口癖にする

 「何で勉強しないの?」とか「何できちんと片づけないの?」など、「なぜ(何で)?」という言葉には「相手を責める要素」があります。あなたも子どもに「何で~しないの?」と言ってよく問い詰めていませんか?

 人間という生き物は子どもに限らず自分が責められたり問い詰められたりすると自己防衛に走る傾向があります。そうなると、自分を守るための言い訳をしたり、それをごまかしたり隠したり、挙句の果てには自分は悪くないと他に責任転嫁するのです。ですから親としてはこういう「なぜ(何で)?」と言う癖は直ちにやめる必要があります。

 それではこの「なぜ(何で)?」をやめて「どうしたら?」を口癖にしたらどうでしょうか?たとえば勉強をなかなかしない子に対して、まずは次回の目標点を本人に決めさせた上で「どうやったら(どうしたら)その点数がとれると思う?」と聞くのです。すると、子ども本人がその点数を取るためにどうしたらいいかを考え、自分の意思でそれをするようになりますよね。これがいいのです。

 「なぜ(何で)?」は相手を責めるだけですが、「どうしたら?」は自分でそうすることを考えることから自分の意思を育んでいくという効果をもたらすのです。

 今まで「なぜ(何で)?」の口癖が多かった場合は、ぜひとも今から「どうしたら?」を口癖にするようにしてください。

未来に目を向けさせる

 前述の「なぜ(何で)?」には相手を責める要素があると申し上げましたが、これは結局相手の過去の行為を責めているわけです。だいたいすぐやる気をなくしたりすぐ落ち込んでしまうような子の特徴として、「自分の過去を嘆く」傾向があります。「どうしてあんなことしたんだろう?」とか「あの時こうしておけばよかった」という感じです。すなわち自分の過去の失敗をずっと引き摺っているわけです。これではなかなか良い方向には進めませんよね。

 そこで親としては過去から未来へ目を向けさせる質問をするわけです。たとえば「この1年で何をいちばん成し遂げたい?」とか「どんな学校(中学・高校・大学)に行きたい?」とか「将来仕事をするならどんな仕事をやってみたい?」という感じです。

 こうして未来へ目を向けさせると、過去への嘆きがなくなり、未来への希望がより強くなってきます。ここで「そうなるためにいつ何をしていこうか?」とこれも自分で考えさせるのです。それによりそうするための具体策を自分で考えるようになります。そしてそれは自分の意思になりますから、自分からやるようになります。このように未来へ目を向けさせる質問というのはここまでの効果をもたらしていくということなのです。

 以上になります。今回は子どもの前向きな姿勢を作っていくために親はどのような質問を子どもにしていけばいいかについて述べていきました。「子どもが将来いい方向にそだっていってほしい」と強く願うあまり、気がついたら子どもを叱ったり注意ばかりしている親は非常に多いです。しかし、これでは子どもは何をするにしても「やらさせている感」ばかりになり、自分の意思で行動するということがなくなっていきます。子どもが本当にいい方向に育ってほしいと願うなら、子ども自身の頭で考えさせるような質問をどんどん親のほうからすることです。それもただ闇雲に質問するのではなく、否定形を使うのをやめ、過去よりも未来へ目を向けさせた質問をするということです。今回述べた内容は子どもが自分の意思を持って前向きに育っていくためには本当に大事なことばかりになっています。ぜひ実践してあなた自身の質問力を鍛え、あなたの子どもが前向きで明るい毎日が送れるようにしてあげてください。ではまた次回お会いしましょう!!

関連記事