◇99. お金を行動基準にするのはやめよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、毎日「しんどい」とか「疲れた」という言葉を無意識のうちに言っているとその言葉の自己暗示にかかってしまって毎日しんどい日々が続くことからこれを解消するためにどのような自己暗示をかけていけば生き生きとした毎日を送ることができるかについて述べていきました。

 今回のテーマは「お金を行動基準にするのはやめよう!」になります。あなたはどんなことを行動基準にして動いていますか?結構多いのが「自分が得をするかそうでないか?」です。仕事をする上でもその損得勘定を行動基準にしている人は非常に多いです。すなわち「それをやることで収入アップに繋がるのか?」という「お金を行動基準」にして考えているのです。お金を行動基準にしていると、さまざまなことに支障をきたすことになります。実際そういう基準を持って行動しているために、それが顧客からのクレームに繋がっている事例はいくらでもあります。今からはお金を行動することの弊害を紹介し、お金を行動基準にすることをやめることでどういうメリットがあり、そのようになるためにはどのようなことを心掛けて行動していけばいいかについて述べていきますよ!!

お金が行動基準になっていることの弊害

 私のブログでは再三申しあげていることですが、仕事の目的というのは「顧客のため」になります。しかしその一方で、大半の方は仕事をする目的が「お金を稼ぐため」になっているかと思います。すなわち「自分の収入を増やす」という「お金が行動基準」になっているということです。この目的意識が強いと、顧客のことは二の次になります。たとえば顧客から電話がかかってきたら、まずその電話に出ることを面倒くさがります。誰も出てくれないなということで自分が渋々電話を取ったときに、その内容が顧客からのできるだけ早くしてほしいという要求だったとします。もしそれを緊急に対処する必要がない場合であれば、あなたならどうしますか?お金が行動基準になっている人はこれを確実に後回しにします。最悪な場合、それをするのを忘れます。そしてそれが顧客からのクレームになるのです。「電話で伝えたはずなのに何でやってくれていないんだ!」と。こういうことに心当たりがある方もおられるのではないでしょうか?このように、お金を行動基準にしていると、顧客のことを後回しにする傾向が出てくるようになるので、そうなると顧客がどんどん離れていくようになってくるのです。

目標と仕事の目的は区別する

 「自分の家族を支えるため」とか「もっと経済的に余裕を持った生活をしたい」という目的で働いている方は非常に多いかと思います。これは非常に大切なことになりますから、こういう思いを持って仕事をするのはむしろ良いことになります。

 ところで現在、あなたは自分の人生の目標を立てていますか?私のブログを読んでいただいている方であれば、「◇1. 今年の目標を立てよう!」で詳細に目標の立て方について述べていますので目標を立てているかと思いますが(もしまだというのであれば、私のブログを読んでご自身の目標をぜひ立ててみてください)、だいたい「年収1,000万円を稼ぐ」といった経済的に豊かになる目標が大半だと思います。そういう目標を立てる目的は、「家族の生活を支えるため」、「家族にもっといいものを食べさせたい」、「もっといい車に乗りたい」などという「収入を増やして経済的に余裕を持てるようにする」ことなのではないでしょうか?こういう目的は自分の心を支える上で非常に大切です。誰にでも目標達成を阻む大きな障害に出会ったり、失敗や挫折などをして目標達成を諦めたくなるようなときが訪れますが、こういう自分が挫けそうになったときに自分を立ち直らせてくれるのが目標を立てたときの目的なのです。「もうダメだ」と諦めかけても「家族を幸せにするためにするためにこの目標を立てたんだ!」という思いが頭をよぎれば、「こんな失敗が何だ!よし、またやってやるぞ!」と気持ちを立て直すことができるのです。

 ただ気をつけなければならないのは、この目的を仕事に持ち込んではいけません。顧客はあなたに経済的に成功してもらいたくてお金を出すのかというとそうではないですよね。そうです。顧客は自分が求める(自分の欲求を満たす)商品を手に入れるためにお金を出すのです。ですから、「自分の収入を増やすために」という考えを仕事の目的にしてはいけないのです。すなわちあなたの人生の目標と仕事をする目的とは完全に切り離して考えることが大事になるということです。

「顧客のため」の目的にする

 とはいえ、自分が経済的に豊かになりたいからこそそれが実現できるように仕事を頑張っているのであり、それを切り離して考えることなんてとてもできないという反論もあるかと思います。ただ、私が申しあげたことをもう一度思い出してください。「人生の目標と仕事をする目的とは完全に切り離す」ように申しあげましたよね。「仕事をする目的」とは何でしたか?そうです。「顧客のため」でしたよね。すなわち自分の人生の目標は「顧客の要求と切り離す」ということなのです。顧客が要求することとあなたが経済的に豊かになることは何の関係もないですよね。あなたの給料が顧客が支払ったお金から出ていることを考えると、顧客からの要求というのはたとえ緊急性がなくても最優先して行うべきなのです。そういう姿勢が顧客からの信頼を生んでいくのです。

 では、自分の人生の目標はどういう位置づけにすればいいのでしょうか?それは「顧客のため」という仕事の目的を果たすための目的にすればいいのです。すなわち「経済的に豊かになるために顧客のためにやるべきことを優先する」という考え方で仕事をするようにするのです。すると、すごくモチベーションが上がってきますよね。こういう考え方ができるようになると、顧客のことが優先されますから、顧客はあなたを信頼するようになり、信頼されるようになるとあなたが提供する商品をどんどん買ってくれるようになり、あなたの収入がどんどん上がっていくようになるのです。

普段の生活も損得勘定で考えないようにする

 ここまでの話で仕事をするのにお金を行動基準にしてはいけないことはお分かりいただけたかと思います。こういう損得勘定を行動基準にしないというのは、普段の生活にこそ取り入れるべきです。家族にお子さんがおられるところは、自分の子どもがお金をくれるときは動くけど、そうでないときは動いてくれない人間になったら困りますよね。お金が絡まない単純な親切心で人と接することができている人は、自分も他人からそういう接し方をしてくれるようになります。ですから普段の生活においてもお金を行動基準にするような損得勘定で考えるのではなく、親切心や奉仕の精神で行動するようにしてください。

 以上になります。今回は自分自身が経済的に豊かになるためにお金を行動基準にした行動をとっていてはそれに関する弊害ばかりが起こるため、そうならないためにどのような考えを持って行動していけばいいかについて述べていきました。自分を経済的に豊かにするという目標を持つことは非常にいいことでこの目標を持って行動していくことはどんどんしていけばいいのですが、その一方でこの目標と仕事の「顧客のため」という目的とは完全に切り離していくことは大事なります。すなわち「自分自身を経済的に豊かにするために顧客のためにできることを優先する」ということを考えて仕事をすることが顧客の信頼を生み、それがあなたを経済的に豊かにしていくことに繋がるということです。こうした損得勘定を行動基準にしない姿勢は、仕事だけでなく普段の生活にも取り入れることによってあなたへの支持者がどんどん増えていくことにも繋がります。ですから今回の内容をしっかり実践して、お金を行動基準としない行動をどんどんとるようにしてください。ではまたお会いしましょう!!

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