教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、自分の現在の成績が振るわない場合につい自分の過去の栄光にすがってしまうところはありますが、これをまだ自分の現在の状態を立て直すための起爆剤にするのならともかく、自慢話に走ってしまうと周りの人たちに嫌がられてしまうようになるので、この過去の栄光を捨てて前向きに努力していけるようになるためにはどうしたらよいのかについて述べていきました。
今回のテーマは「仕事に遊び心を取り入れよう!」になります。ここでお尋ねしますが、あなたは今の仕事を楽しんで進めていますか?この問いについては大半の方が“NO”と答えるかと思います。確かに顧客のためにする仕事は真剣に取り組まなければならないものですが、あなた自身が仕事を楽しんでいないとストレスがどんどんたまって健康を害することにも繋がっていきます。ここで今回は仕事にどのように遊び心を取り入れ、仕事そのものを楽しくしていくかについて述べていきますよ!!
目次
仕事はまじめにしなければならない?
「仕事というのは顧客のためにするものだからまじめにやらなければならない」という風潮が職場の中にありませんか?これは別に否定はしません。ただ私が気になるのは、「まじめ」という言葉をどう捉えているのかということです。あなたは「まじめ」という言葉を聞いてどのようなイメージを抱きますか?たとえば「あの人はまじめな人だ」というのはどういうときに使うかです。大半の人は「仕事を黙々とこなす人」というイメージで使用するのではないでしょうか?ということは基本的に「まじめ=おとなしい」というイメージになりますよね。すごく面白いことを言うけど仕事には真剣に取り組む人のことを「まじめな人」とは言いませんよね。ですからもし「まじめ」という言葉を「おとなしくて黙々と仕事をこなす」イメージでとらえているなら、スタッフみんながまじめに仕事をしている職場は、誰もがおとなしくて活気がない職場になってしまいます。もし上司がこういう捉え方をしていたら、その職場はどんどん人が辞めていくことが予想されますよね。
まじめであることは真剣であること
「まじめ」という言葉の辞書的な意味は「嘘やいい加減なところがなく真剣であること」になります。ということは「おとなしい」かどうかは問われていないことになりますね。私が上記で「仕事をまじめにしなければならないというのを別に否定はしない」と申しあげた最大の理由はまさにここにあります。すなわち「まじめ=真剣」ということです。仕事というのは顧客のためにするものですから、間違いなく真剣にやる必要があります。だからふざけて仕事をしたり適当に仕事をするというのはもってのほかになるのは既にご理解いただけているかと思います。ということは真剣に仕事をしさえすれば、スタッフの間で面白いことや興味深いことを言ったりするなどして楽しむようなことはどんどんやっても問題がないということになりますよね。
誰もが活気のある職場を求めている
あなたは、スタッフの誰もが楽しそうにしている活気のある職場と、誰も何も話さないドヨ~ンとした空気でただひたすら仕事をしている職場とでは、どちらの職場で働きたいですか?もちろん前者の活気のある職場ですよね。ということは、その職場(部署)のリーダーが率先して「楽しい雰囲気」を作り出すように努める必要があります。もしあなたがリーダーでなかったとしても、あなたが率先して楽しい職場にしていくようにしたほうがよいです。「え!?そんなこと言われても自分の今の立場でそんなことしたら上司から叱られるに決まってるからそんな大それた真似はできません」と反論したくなった方もおられるかもしれません。だったらその上司の姿勢をあなたが変えていけばいいのです。上司も人間です。自分の関心のあること、自分が面白いと思っていることの話題を振られると、仕事中であってもそれについて話をしたくなってきます。あなたが上司に何か報告に行った際にそういう話を振って上司にその話をさせるのです。すると、上司も楽しそうに話をするようになりますから、そうなると他の人もそういう話がしやすい雰囲気になっていきます。すると職場全体が楽しい雰囲気になり、活気が出てきますよね。「うちの上司は堅物で何を言っても聞いてくれないから」と批判したり愚痴を言うのは簡単ですが、自分がいい職場環境で働きたいと思うのであれば、そういう上司や他の人のせいにするのではなく、自分から動いて職場全体の雰囲気を変えてしまう姿勢を持つことは大事です。もしこれができるようになれば、あなたは別の職場(部署)にいってもこれをすることができるようになりますよ。
遊び心は仕事の発想力を豊かにする
さて、前述のような明るく楽しい職場の雰囲気ができあがってきたら、今度は遊び心を使ったコミュニケーションをどんどん取り入れるようにします。例えば、誰かに自分の担当部分が大丈夫であることを伝えるためのメモを残すのに「OK」と書く人は結構多いかと思いますが、これを風呂場で使う桶の絵をかいて「おーけー」と書いてあったら思わず笑ってしまいますよね。こういう遊び心を抱いて相手に必要なことを伝えていく姿勢は非常に大事です。あなたがこれをすることで「相手をどうやって笑かそうか?」とする発想力が豊かになって視野が広がっていきますし、それを受けた方も同じような発想で考えるようになってきます。さらにはそうした遊び心で鍛えられた発想力が仕事面にも生きてきます。人の潜在意識というのは、マイナス思考を抱いて疲れた状態のままでいるよりも、プラス思考を抱いて常に楽しんでいる状態を作り上げているほうが確実にその力を発揮していきますので、いかに自分が楽しんでいる状態を自分で作りあげていくかは非常に大事になってきます。もしそれができれば、職場のスタッフ1人1人のレベルも上がっていき、職場全体の成績も上がっていくので、ますます活気のある職場になっていきますよね。そうなるとストレスの軽減にも繋がってきますからスタッフの健康状態も極めていい状態になりますし、さらには離職率の低下にも繋がっていくのです。
仕事そのものが楽しくなる
上記のような遊び心を使ったコミュニケーションが職場全体で行われるようになってくると、それはもう楽しい職場ですよね。その職場に行くのが楽しみになってきます。もしそうなれば「華金」という言葉もなくなってしまうのではないかと思われます。というのは、「華金」という言葉がなぜ出てくるかといいますと、「仕事は基本的に『しんどいもの』『嫌なもの』で、金曜日の仕事が終わった後が待ち遠しいから」ですよね。それがもし「仕事そのものが楽しい」というのであれば、仕事が終わった後のことなんて全く考えませんから、「華金」そのものを考える必要がなくなるというわけです。
仕事を楽しめる人が成功する
アメリカの著作家マーク・トウェインは言います。「成功の秘訣は、自分の職業をレジャーとみなすことだ」と。すなわちどんな仕事であれ、自分が今している仕事を楽しめない人は、成功するのは極めて難しくなるということです。仕事が顧客のためにするものであることを考えると、顧客が喜ぶものを真剣に取り組んで作っていく必要があります。そういう中で仕事に楽しみを見いだせない人は、どんどんストレスがたまり、自分の健康を害したり、自分の昇進の妨げになったり、さらには職場を追われることにも繋がってきます。逆に仕事に楽しみを見いだせる人というのは、どんな職業に就こうとも楽しく仕事ができるので、発想力が豊かになり、それが自分の昇進に繋がったり起業に成功したりするなど、自分自身の成功へと繋がっていくのです。
以上になります。今回は自分が現在している仕事そのものを楽しいものにするために仕事に遊び心を取り入れて進めていく必要がありますが、どのようにすればうまく取り入れることができるかについて述べていきました。職場というのは誰もが楽しく活気のあるところを求めているのであり、それを実現するためにあなた自身が動いて楽しいコミュニケーションがとれる雰囲気を作っていくことは非常に大切です。今回の内容をぜひ実践して、あなた自身が仕事をそのものを楽しんでできるようにしてください。ではまたお会いしましょう!!