◇94. ノウハウコレクターから卒業しよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、「自分は不幸だ」という気持ちに苛まれているときに、どのようにすればどの不幸な状態から脱却できるかについて述べていきました。

 今回のテーマは「ノウハウコレクターから卒業しよう!」になります。ノウハウコレクターとは、様々な情報や知識、ノウハウなどを熱心に収集するものの、それを実際の行動や成果に繋げることができていない人のことをいいますが、これだとただ自分が知識を持っていることの自慢に終始してしまい、そのノウハウを身につけられないことから、気がついたら何も成長できないままになっていることになりますよね。ただ、自分が成長していくために「知識やノウハウをもっと得なければいけない」という気持ちが強すぎてなかなかそこから抜け出せない人も数多く存在します。今回は、いったいどのようにすればノウハウコレクターから卒業して本当にそのノウハウを身につけられるようになるかについて述べていきますよ!!

自分を大きく見せたい

 人がノウハウコレクターになってしまう原因の大半は「自分を大きく見せたい」という気持ちが強いことです。要は自分がその分野の知識を持っていることを自慢したいのです。それによって自分が偉いと思われたいのです。その分野の技能を本気で身につけたいと思っているわけではないので、その知識を得たとしても、その技能を自分のものにしようとする行動には当然のことながら出ません。だからいつまでたっても何の技能も身につけないまま成長できていない人になるわけです。こういう人は、自分が知識という虎の威を借りる狐になってはいけないことに気づかなければなりません。東京大学名誉教授で医学博士の養老孟司は言います。「変わっていくこと、それが学ぶということ、知るということです。自分が変わっていなかったら、何も学んでいないと思えばいい」と。すなわち、せっかく知識を得てもそれを使って自分のものにすることができない人は、成長することなく何ら変わらないままになるので、それは結局何も学んでいないことに等しいということになるのです。

それをやっている時間がない

 ノウハウコレクターになっている人は、本を読んだり、SNSなどでそれを専門としている人と交流するなどして知識を得るための時間を使うことには一生懸命になりますが、そればかりに時間をかけてしまい、その技能を得るための具体策には全く時間をかけない傾向があります。その理由は「そんなことをしている時間がない」です。これは前述の「自分を大きく見せたい」という理由があるということもありますが、結局知識を得ただけで満足してしまっているので行動を起こさないのです。ここで本気で考えなければならないのは、「そうした知識ばかりを収集してその先に何があるのか?」ということです。「自分は何をめざしているのか?」「自分はどうなりたいのか?」「今自分に必要なものは何なのか?」を本気で考えるべきです。それを深く考え詰めていくと、「こんな知識ばかりを集めている場合ではない」ことに気づくはずです。知識だけで経験がない人の言うことを本気で聞きたいとは誰も思わないのです。自分が得たノウハウをお金に換えたいのであれば、そのノウハウを身につけてあなた自身が実際にそれを使えるようにするべきです。お金というのはその人への信用度によって支払われる金額が決まってきますから、より多くのお金を得たいと思うのであれば、その知識やノウハウを自分自身が使いこなせるようになるようになるまで必死で努力するしかないのです。

行動計画を立てる

 ただ、ノウハウコレクターの人でもいいことはあります。その分野の知識やノウハウは既にある程度得ているわけですから、それを身につけるための行動計画を立ててその具体策を実行に移すことができれば、何も知らないところから始めた人と比べてかなり短期間でその技能を会得することが可能になります。ここから大事になるのがそれを実現するための情熱です。私のブログ「◇35. 情熱を持って行動しよう!」で、顧客の信頼を得るために必要な情熱をどのようにすればそれを持って行動できるかについて詳細に述べていますから、こちらも併せて読んでみてください。情熱は、目標を立てるときに「絶対に経済的に豊かになって家族を幸せにしてやるぞ!」という強い思いを持っていた場合には、それが情熱となって目標達成するための具体策にも情熱を注ぎこんで実行することができますから、それが続いていくと目標達成できる可能性は十分に出てきます。ただ、この情熱をいつも持っているとは限りませんよね。その日の体調とか、気分とかにも左右されるところがどうしても出てきます。だからこそ「行動計画を立てる」ことが非常に大事になります。仕事でもそうですが、結構この行動計画を立てずに作業を始めていく人は非常に多いです。行動計画を立てずに作業を行っていると、だいたい思ったよりもかなりの時間を要することがほとんどです。だから思うように進まず、情熱がだんだん薄れていくのです。行動計画を立てることの利点については、ブログの「◇82. 成功できる計画を立てよう!」で詳細に述べていますのでまたぜひご覧になっていただきたいのですが、最大の利点は「作業時間の短縮化」にあります。私はこれまでのブログでも「15分刻みに計画を立てる」ことを推奨していますが、これによって「この時間までに仕上げないといけない」という緊張感ができるので、集中力が増し、かつ丁寧に具体策を行うことができるのです。迅速かつ丁寧な作業ができると自分でも嬉しくなってくるので、それそのものがあなたの技能となってくるというわけです。こういう作業ができるようになると、ますますその具体策に情熱を注ぎこむことができるようにもなりますよね。だから行動計画を立てることが作業の時間短縮に繋がり、情熱を維持することにも繋がっていくのです。そうなるともうノウハウコレクターは卒業したも同然になりますね。

 以上になります。今回は自分がノウハウコレクターになってしまうと、その知識やノウハウを収集するだけで満足し、その知識があることを見せびらかす傾向にありますが、こんなことをしていても自分自身の成長がないことから、どうやったらこのノウハウコレクターから卒業できるのかについて述べていきました。

 前述したようにノウハウコレクターになってしまっている人は、自分の目標を達成したいというような思いはそれほど持っておらず、むしろ知識やノウハウを収集して「自分を大きく見せたい」という気持ちを抱いていることが多いです。ただ、自分の知識(ノウハウ)を本気でお金に変えたいと思うのであれば、自分自身が顧客から信頼される必要があり、そのノウハウを身につけてあなた自身が実際にそれを使えるようにしておく必要があります。そのためにあなた自身が情熱を持ち、行動計画を15分刻みで立ててそのノウハウを身につけるための作業をその計画で立てた時間内に終わらせるように進めていくようにするのです。それによって迅速かつ丁寧に作業を進めることができるようになりますからますますモチベーションがアップするようになり、かつ情熱も維持することができるようになるのです。ですからノウハウコレクターになってしまっている人は、今回述べた内容をぜひ実践して、ノウハウコレクターを卒業し、最終的にあなたが立てた目標を達成できるようにその努力を続けてください。ではまたお会いしましょう!!

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