◇93. 不幸から脱却しよう!           

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、自分が抱く願望を実現していくにはまず目標を紙に書いて願望を言語化し、自分がその目標を達成して嬉しそうにしている姿を視覚化することが必要になりますが、それができるようになるためにはどんなことをしていけばいいかについて述べていきました。

 今回のテーマは「不幸から脱却しよう!」になります。あなたは自分が「悲劇のヒロイン」のように感じているところはありませんか?「何で自分だけがこんな目に合わなければならないのだろう?」とか「こんなに頑張っているのに何でこんな嫌なことばっかり起こるのだろう?」という具合です。これは何が問題かと言いますと、自分が不幸であることを完全に自分の中で視覚化していることです。こうなると、「自分=不幸な人物」という考え方が自分の意識の中で定着してしまい、不幸な気持ちはいつまでたっても取れることがなくなっているのです。今回はどのようにすれば不幸という考え方を捨て、前向きに取り組めるようになっていけるかについて述べていきますよ!!

そもそも「不幸」とは何なのか?

 「私は不幸だ!」となぜ思ってしまうのでしょうか?「自分のことを分かってくれる人がいない」、「嫌なことばかり言われる」、「あの時のことがトラウマになって前に進めない」、「他の人が信用できない」、「そんなつもりで言っていないのにすぐに勘違いされる」、「私は他人の悪口を言わないのに私の悪口だけは言われる」、「他人のために動いているのに感謝されない」…など、自分自身に対する被害意識がかなり強いときに不幸を感じますよね。

 ここで考えていただきたいのが、上記のように考えているのは誰ですか?そうです。自分自身です。その「不幸」という考え方は人の心の中のみに存在するものなのです。すなわち、あなたが「不幸」だと思うことは、それ自体が「主観的なもの」であるということです。人は誰でも「不幸」という名の泥沼に足を取られやすくなっています。しかしよく考えてみてください。不幸とか不運というのは実体がありません。あるのはあなたの心の中だけです。にもかかわらずあなたの心の中で不幸であることが定着してしまっているがゆえに、あたかもその不幸の実体があるかのように信じ込んでしまっているのです。まさにこれが「不幸の正体」なのです。

自分を攻撃するのは誰なのか?

 これについては、私のブログ「◇59. 辛いときの回復の仕方をマスターしよう!」でも触れていますが、あなたの心の中で自分を攻撃しているのは誰だと思いますか?そうです。あなた自身なのです。確かに他人に何か嫌なことを言われたときは他人から攻撃を受けたと思うでしょう。ただ、その人はその後もその人の心の中であなたを攻撃し続けていると思いますか?そんなことはないですよね。それが言い終わった後、その人はたいていそのことを忘れています。だから後日あなたが「こんなひどいことを言われた」と訴えても「そんなこと言ったっけ?」となり、言った言わないの水掛け論になってしまいます。人というのは自分に言われたことはいつまでも覚えていますが、自分が言ったことはたいてい忘れるのです。だからあなたが「こんなひどいことを言われた」という自分への被害意識を持ち続けるのは、あなた自身が損をしているということなのです。すなわち、自分を攻撃して自分を不幸のどん底に陥れているのは他でもない「あなた自身」だということです。ですから、他人があなたにひどいことを言ったとしても相手はそれを忘れていると認識してください。そうすれば、そのことを考えること自体バカバカしくなりますよね。

潜在意識の総入れ替え

 こうして自分が不幸だと考えること自体バカバカしいことだということが理解できましたら、次はあなたの潜在意識を丸ごとマイナス思考からプラス思考へと総入れ替えを行います。これは自分の理想像の視覚化の訓練を毎日行うことでやり遂げることができます。今からエクササイズを行いますので、以下のことを自分の頭の中で想像してみてください。

①あなたは「誰よりも幸福な人」です。自分が不幸だと思う考え方を捨てる方法を既に理解しています。だから他人から言われた嫌な言葉も真に受けません。自分が嬉しいと思えるような言葉を他人にかけていきます。そうすることで少しども多く人を幸福にしていきます。

②あなたは「努力の人」です。現在経済的に生活が苦しかったとしてもそこから脱出し、自分の家族や愛する人のために収入を大幅アップできるだけの努力をどんどんしていくことができます。

③あなたは「目標達成できる人」です。目標とそれを実現するための具体策を立てたら、具体策を毎日確実に実行し、必ず目標を達成できるように貫く姿勢を保ちます。今まで嫌な思いをしたからこそそれをバネにして突き進むことができるという自信を持っています。

④あなたは「愛情が深く優しい人」です。今まで傷ついてきた分、他人の痛みがよく分かります。どういう言葉に傷つくかが分かっている分、たとえ私にそれを言われてもその言葉には傷つきませんし、他人にそれを言うこともありません。代わりに優しい言葉をかけ、その人を勇気づけていきます。

⑤あなたは「精神的に強い人」です。今まで不幸だと思ってきたことも考え方を変えるだけで不幸だと思わなくなる方法がもう分かります。したがってこの先どんな不運が自分に降りかかろうとも、それに対処して克服することができます。「失敗は成功のもと」で、何度失敗しても成功するまで諦めずに努力を続けていきます。

 エクササイズはここまでになります。いかがでしょうか?あなたの意識の中に「よし、やってやるぞ!」という思いが芽生えてきたのではないでしょうか?これは不幸だと思うことがなくなるまで毎日続けてください。それにより、潜在意識のマイナス思考(自分は不幸だという考え方)は一掃され、代わりに自分の理想像が潜在意識の中を支配するようになります。すると、今まで不幸なことがどんどん起こっていたのがすっかりなくなり、良いことばかりが起こるようになってくるのです。

 以上になります。今回は自分が不幸だという気持ちに苛まれているときに、どのようにすればその不幸な気持ちを一掃できるかについて述べ、そのエクササイズも行ってきました。不幸というのは、前述したとおり自分の心の中にだけに存在する主観的なものにすぎません。したがってその不幸の実体は存在しないのですが、自分の頭の中にそれが不幸だという考え方が定着しているためにあたかも不幸という実体があるかのような錯覚に陥っているだけの話です。自分で実体があるかのように思っているために、その不幸だと思っている意識が自分を攻撃し、ますます自分を不幸に陥れるのです。

 ですから自分が不幸だとずっと思ってきた方は、それが消えるまで毎日今回のエクササイズを実践してみてください。それによってあなたの中に自信が生まれ、今まで不幸だと感じていたことも不幸だと思わなくなりますよ。ではまたお会いしましょう!!

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