◇91. いったん立ち止まって振り返りをしてみよう!       

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、自分の目標を達成するための努力を継続していくためには強い精神力が必要になりますが、この精神力を強化していくためにはどのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。

 今回のテーマは「いったん立ち止まって振り返りをしてみよう!」になります。目標を立ててそれに向かって努力をしている人は、現在行っている具体策が本当に順調に進んでいるかどうか気になりますよね。具体策というのは毎日きちんとやっていればだんだんできるようになってくるので、できるようになったらその都度具体策のレベルも上げていく必要があります。逆に具体策が思うように進んでいないようであれば、具体策のレベルを下げるか、具体策そのものを変えていく必要性も出てきます。ただ、ルーティンとして毎日具体策を行っていると、そうするのが普通になってきますよね。そんなときにどのようにすれば適切な振り返りができ、改めて正しいやり方で再スタートを切ることができるかについて述べていきますよ!!

習慣化の力

 具体策を毎日確実に実行していくためにはそれを習慣化すればいいわけですが、どのようにして習慣化していけばいいかについては「◇32. 成功するやり方を習慣化しよう!」で詳細に述べていますので、こちらも是非ご覧ください。さて、具体策も習慣化されると、今まで嫌で避けてきたことも普通にできるようになります。たとえばあなたがちょっと太り気味で、「体重を85kgから75kgに減らす」という目標を立て、それを実現するために「(どんなに時間がなくても)1日5,000~10,000歩のウォーキングをする」という具体策を立てたとします。

 こういう具体策というのはだいたい最初の1週間が山場になります。健康診断や人間ドッグで運動をして体重を落とさないとまずいことになると医師から警告されていたとしても、今まで運動をしたくないがためずっと避けてきたウォーキングを実際やってみると、想像以上にしんどくて、途中で嫌になってやめてしまう人が大半だからです。だから1週間続いたらそれはすごいことになります。もしこういう目標を立ててウォーキングの具体策が1週間続いたら自分で自分を褒めていいかと思います。

 そして、次の山場が2週間目になります。上記の具体策も1週間やったところで体重はほとんど落ちません。なぜなら筋肉ができあがっていないからです。体重が落ちるのは手順があって、「食事でタンパク質(肉よりも魚中心)をとる→運動をする→筋肉ができてくる→代謝で消費されるエネルギーの増加→体重の減少」となりますから、まだまだ筋肉ができていない最初の1週間では体重はほとんど変わらないのです。ここで「ウォーキングをやっても効果がない」と判断してやめてしまう人も結構いるのです。ただ、1週間程度でそんな急に変わるわけがないことを理解していれば継続することができます。ですからだいたい具体策も2週間続けることができれば、それをするのが当たり前になってくるので、前述の例でいくと、今まで嫌だったウォーキングをするいい習慣ができ上がるということです。これはウォーキングを例にとりましたが、他のどんな具体策でも同様です。どんな具体策であれ、だいたい今までやったことのないものというのは最初の1週間でかなりの嫌気がさしますから、ここを「絶対に目標を達成するぞ!」という強い気持ちを持って乗り切ることができるかどうかが、その具体策を習慣化できるかどうかのポイントになりますね。

成果を数値化・可視化する

 さあ、具体策を習慣化することができたら今度は具体策の成果を数値化していきます。前述のウォーキングを例にとると、ウォーキングを実際に歩いた歩数を記録していくのです。そして、その合計も随時出していきます。すると、1週間も経てばかなりの歩数を歩いたことが分かりますよね。そうするとそれが1か月、2か月と続いていくとものすごい歩数になってきますから、「今までこんなにも歩いてきたんだなあ」という成果を見ることができます。これでやる気も出てきますよね。また、表を作成して具体策を実行した日にシールを貼っていくなどをしても成果としてみることも効果があります。このようにして自分がした具体策を数値化・可視化していくとモチベーションアップに繋げていくことができるということです。

目標になかなか届きそうにないとき

 具体策も前述のようなウォーキングだと歩数や日数で成果を数値化・可視化できますが、肝心の体重がそれほど落ちていなくて、2か月くらい経っても2,3kg落ちたところで止まっている場合は具体策に見直しをかける必要があります。しかも具体策も習慣化してくると、何の考えもなしにそれをする癖がつくいわゆるマンネリ化が進行してしまいますから、もしこれに見直しをかけないでいつものように同じ具体策を繰り返していると、そこから何の進展もないことは分かりますよね。この見直しをかけるのは、具体策の内容にもよりますが、1か月くらいを単位と見ると良いです。たとえば、前述のウォーキングで毎日5000歩歩くことを実行して最初の1か月で体重を3㎏落とすことに成功したものの、次の1か月でほとんど体重が変わらなかった場合、これは明らかに歩く歩数がたりないことを意味しています。ですから、こういう結果が判明したときは、いったん5,000歩の具体策を実行するのをやめて、ここから何歩に増やしていくかをじっくり考える必要があるのです。ここでやってはいけないのが、具体策のレベルを一気に上げることです。たとえば、歩数を5,000歩から10000歩に増やすという感じです。これをすると、具体策のやり始めと同じで、最初の1週間で嫌気がさしてやめてしまうことにもなりかねません。ですからもし増やすのであれば、6000歩、7000歩…と徐々にレベルを上げていくのがベストです。こうすることによって筋肉も徐々にできあがり、次第に体重が落ちるようになり、最終的に目標達成できるということになるのです。

1か月に1回振り返りをする習慣をつける

 このようにして、1か月を単位としていったん立ち止まり、振り返りをする習慣を身につけると、自分のやっていることが客観的に見られるようになります。すると、「もっとこうしたほうがいい」という方法が自分なりに見えてくるようになるのです。そうやって具体策に見直しをかけてそれを確実に実行するようにしていくと、あなたの技能のレベルは次第に上がっていき、最終的に目標達成することができるようになります。ですから具体策の習慣化できるようになったら1か月を単位にして必ず見直しをかけるようにしてください。

 以上になります。今回は目標達成するために毎日続けている具体策も何の考えもなくただやるだけではレベルアップに繋がらないので振り返りをしていく必要が出てくるわけですが、その振り返りをどのタイミングでどのようにやっていけばいいかについて述べていきました。前述の通り、目標達成の具体策というのは初めてから最初の1週間が山場で、ここで踏ん張ることができれば第一段階クリアになります。そして具体策を継続させるために具体策でやっていることを数値化・可視化してモチベーションアップに繋げていき、その具体策を2週間続けることができれば、具体策の習慣化に成功したと言えます。その一方で、具体策の習慣化に成功して次に陥るのが「具体策のマンネリ化」であり、これは見直しをかけていかなければなりません。具体策の見直しについては、1か月に1回のペースで行うことによって、そこから徐々にレベルアップできるようになります。ですから今回述べた内容をぜひ実践して自分自身をレベルアップさせ、目標達成に向かって努力してください。ではまたお会いしましょう!!

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