◇90. 精神力を強化しよう!           

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、誰にでも自分の中に眠っている才能がありますが、その才能をどのようにして引き出していけばいいかについて述べていきました。

 今回のテーマは「精神力を強化しよう!」になります。人間誰でも弱い面は持っており、ちょっとした誘惑に負けたり、自分を甘やかしたり、すぐちょっと頑張ればできることでも諦めたりしがちです。しかし、精神力の強化の仕方を知っていると、そういう弱い面を吹き飛ばし、目標に向かって突き進んでいけるようになってきます。今回は精神力とはどのようなもので、自分の目標を達成するためにどのようにすれば自分の精神力を強化できるかについて述べていきますよ!!

精神力とはどんな力か?

 前回の私のブログ「◇89. 眠っている才能を引き出そう!」で潜在意識の中の信念の力について説明していますが、精神力を理解するにはまず信念の力を理解しなければなりません。そもそも意識には潜在意識と顕在意識の2種類があり、潜在意識だけ全意識の中の約99%占めていると言われ、私たちが認識できる顕在意識はわずか約1%にすぎないのです。ただ、私たちが「~したい」と思う願望や意欲は、その1%に過ぎない顕在意識に存在しています。

 一方で信念の力とは、簡単に言うと「自分が叶えたいと思っている強い心」のことで、これ自体は非常に強いものになりますが、自分がやっていきたい方向へ必ず向かってくれるとは限りません。なぜなら潜在意識は善悪の区別ができないからです。善悪を区別できるのはあくまでも顕在意識の方なのであり、この顕在意識の中の意欲(感情)によって潜在意識の中にある信念の力の方向づけを行う、すなわち意欲と信念が結びつくことによって信念の力を意欲が向かう方向へと導くことができるということです。

 そもそも精神力とは「物事を成し遂げようとする力」のことをいいますが、これはまさに意欲と信念が結びついた力なのです。

精神力にも強弱がある

 精神力の強弱は、信念の力の強弱が大いに関係しています。信念の力の育て方については、前回の「◇89. 眠っている才能を引き出そう!」でも触れていますが、自分の目標を紙に書き出して毎日朝晩に声に出して言うことによって、自分の成し遂げようとする目標が繰り返し潜在意識に送り続けられることになるので信念がだんだんと育っていき、それは次第に強烈なものになっていきます。そうして大きく育っていった信念と意欲とが結びつくことによって強烈な精神力を生み出すのです。そうなったとき、あなたはどんな困難に出会おうとも、どんな失敗をしようともへこたれることなく、立ち向かっていけるようになっていくのです。

継続は力なり

 私のブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」で、目標とその具体策を週1回はノート(紙)に書き、毎日の朝と晩にそれを声に出して言うことを推奨しています。これにはきちんと理由があって、目標と具体策とりわけ具体策は、1週間も経つと変化が出てくるからです。自分のものにしようとしている技能の習得にかなりの時間がかかるものなら同じ具体策が続くこともありますが、毎日具体策を実行していると、次第にできるようになっていったり、もっとこうした方がいいのではないかというアイデアも出てきます。すると、具体策の変更が必要になってきますよね。だから1週間たったときに具体策の見直しをかけて、また新たにノート(紙)にその見直したものを書き出していくのがベストだということです。

 こうして1週間ごとに目標と具体策をノート(紙)に書き出し、毎日朝晩に声に出していうことを必ず実行するようにしてください。それを続けることで「信念の力」は確実に育っていきます。逆にこれをやめてしまうと、その途端に信念の力は衰えていきます。やはり「継続は力なり」で、毎日自分が成し遂げたい目標を書くことによって視覚から、声に出して言うことで聴覚からの両方から潜在意識に送られることになりますから、それが蓄積していくと本当に強烈なものになります。初めはそこまで強く意識していなかったことでも強く意識できるようになるのです。繰り返し申し上げますが、あなたが本当に目標を達成したいと思うのであれば、目標・具体策を週1回はノート(紙)に書き出し、毎日朝晩に声に出して徹底的に行うようにしてください。

挫折したときはどうしたらよいのか

 精神力を強化するために信念の力を育てていく方法はお分かりになりましたね。ただ、これだけではまだ不十分です。信念の力がそのままあなたの目標達成への意欲に引っ張られている間は精神力も強力に働いているのでいい方向に進んでいきますが、失敗などの挫折を経験してその意欲を失った場合に問題が起こってくるのです。ここで過去の失敗などが思い起こされ、「もうダメだ」「成功なんかできるわけがない」というマイナス感情に変わった場合、そのマイナス感情と信念の力が結びついてやる気が一気になくなり、精神力は崩壊し、諦める方向へと進んでいくのです。これが悪化すると、自暴自棄となり、精神的に病んでしまうことにもなりかねません。

 では、こうならないようするためにはどうしたらよいのでしょうか?これは私のブログ「◇27. 忍耐力を身につけよう!」でも述べていますが、挫折を味わうような出来事に遭遇したり、そこまでいかなくてもマイナス感情が自分の中で起こったときに、自分の目標を再確認する癖をつけるのです。そして、何のためにその目標を立てたのかまで立ち返るようにするのです。たとえば現在の収入を倍増させるなど、経済的に豊かになることを目標に立てたとすると、まずその目標を再確認します。そして、その目標を立てることになった「経済的に豊かになって家族にごちそうを食べさせてあげたい」とか「愛する子どもにいい学校に行かせてあげたい」とか「愛する人に最高のプレゼントをしたい」とか「お世話になった人に恩返しをしたい」などの理由を思い起こしていくのです。すると、「ここで立ち止まっている場合ではない」ということに気づくはずです。そうなると、再びその意欲に火をつけることができますよね。すると、またその火のついた意欲と信念が結びついてより強力な精神力が形成され、それにより目標達成へと向かっていくことができるのです。これを続けていくことができれば必ず目標達成に到達できます。

 以上になります。今回は、精神力とはどういうもので、自分の目標を達成するためにどのようにすれば精神力を強化することができるかについて述べていきました。精神力の強化は信念の力を育てていくことが大事になるので、目標・具体策をノート(紙)に書いて毎日朝晩に声に出して言うことで、潜在意識に絶えず目標を送り続けることが第一条件となってきます。そして、挫折したときやマイナス感情に苛まれたときには、自分の目標を再確認し、何のためにその目標を立てたのかに立ち返ることで再びその意欲を再燃させることができるようになります。それによってより強力な精神力が形成されるようになり、目標達成に向かって努力し続けることができるようになります。こうしたことを繰り返していけばあなたの精神力はどんどん強固なものになり、最終的に目標達成ができるようになるはずです。今回の内容をぜひ実践して精神力を強化し、ぜひ目標達成へと繋げてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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