教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、「段取り八分仕事二分」と言われるようにいい仕事をするためにはしっかりした準備が欠かせませんが、その準備をどのようにして進めていけばより効率よく、より高品質なものを完成させることができるかについて述べてきました。
今回のテーマは「自信を育んでいこう!」になります。毎日目標達成のために努力して頑張っていても自信がなかなか持てないことはあるかと思います。そんなときでも自信を持ってやっていくことができれば、ますますその努力に磨きがかかることになりますよね。今回はなかなか自信が持てないときにどのようにすれば自信が持てるようになるかについて述べていきますよ!!
目次
自信の欠如は誰にでも起こり得る
目標を設定してその実現に向かっていこうとしたとき、「本当にそうなれるのか?」と不安になり、自信がなかなか持てなくなるときが出てくることがあります。自信の欠如はだいたい①経験がないこと、②過去の失敗、③悪い自己イメージから起こってきます。ただ、これは誰にでも起こり得ることで、その克服の仕方をマスターするだけで自信が持てるようになってきます。それを以下で述べていきます。
未経験による自信の欠如からの脱却
経験していなければ当然「どうなるのか分からない」わけですから、なかなか自信が持てないのはいわば当たり前のことになります。これは技能を得るための訓練を積み重ねることでできるようになってきますから、「これからできるようになっていく」という思いを持つことでこれを自信に変えることができます。
過去の失敗からの脱却
過去に大きな失敗をしてそれを引きずっている場合は、その記憶がフラッシュバックされてなかなか自信が持てるようにはなりませんよね。こういうときはどのようにすれば自信が持てるようになるのでしょうか?方法は2つあります。1つ目は過去で成功したときのことを思い浮かべることです。そのときの自分の喜んだ表情や周りから祝福されているときのことを思い返すことによって自信を取り戻すことができるようになります。2つ目は「今」だけを考えることです。これはどういうことかと申しあげますと、私たちは「今」を生きているのであり、過去は「自分の記憶の中」だけに存在するものにすぎないことから、「今」だけのことを考えて「今」だけに集中していればいいということです。そうすると、自分がなぜ現在していることに手掛けるようになったのかが思い起こせるようになってきます。たとえばあなたが経済的に成功して家族にいいものを食べさせたり旅行をさせていくという目標を持っていたとすると、それを実現するために今頑張っていることが思い起こされるようになってくるということです。すると、過去の失敗は考えなければ済むことなので、そんな失敗よりも「今」のことに集中した方が得策であることに気づき、「今」に集中できるようになるということです。さらには「今自分がやるべきこと」に集中できるようになるため、心も落ち着いて自信が自然と湧いてくるようになってくるようになりますね。
悪い自己イメージの払拭
最も重視すべきなのは、この「悪い自己イメージの払拭」になります。数多くの人は自分のことをネガティブに捉えており、悪い自己イメージを持っています。たとえば「本当の自分はネガティブだが、周りにはそれを悟られないようにポジティブな自分を演じている」という感じです。つまり「本当の自分は~」というところで悪い自己イメージを持っているのです。だから悪い自己イメージが本当の自分で、周りに見せているのは偽りの自分だと捉えているのです。あなたもこれに思い当たる節があるのではないでしょうか?
ここで考えていただきたいのが、悪い自己イメージは本当に「本当のあなた」なのかということです。ネガティブな自分があなたなのですか?この先もネガティブな自分のままでいたいのですか?そう考えると、そうではないはずです。誰でも「こうなりたい」という理想の自分を持っているはずです。まさにそれこそが本当の自分なのです。本当は理想の自分になりたいと思っているのです。
理想の自分を「本当の自分」にする
ここまできたらもうネガティブな自分は本当の自分ではないことがお分かりですよね。こうしてネガティブな自分を払拭できたら次は、「理想の自分」をここから明確にしていきます。あなたの周りに仕事が迅速かつ丁寧で顧客から信頼されている人がいるのではないかと思います。そんな人物になってみたいと思いますよね。だったらその人物にあなたがなっていると思い浮かべるのです。あなたは仕事が迅速かつ丁寧です。顧客からも信頼されています。周りのスタッフや上司からも信頼されています。毎日生き生きと楽しそうに仕事をしています…という「理想の自分」を思い浮かべます。そして、その自分を演じていくのです。そうなったとき、理想の自分が「本当の自分」で、それを演じていることになりますよね。しかも、そうやって理想の自分を演じていると、だんだんそれに近づいていきます。そのようにして理想の自分が「本当の自分」になっていくのです。
まずは「やってみる」ことが大事
自信は文字通り「自分を信じる」と書きます。よく「自信がないからできない」という言葉を聞きますが、ではできる人はみんな自信を持っているのでしょうか?そうではなく、「自信があるわけではないけどやってみる」という気持ちでする人も多いですよね。このように自信があるかどうかはさておき、とにかくまずは「やってみる」ことが大事になります。最初から自信がある人なんていません。自信は何回も何回も努力していくことで自然についてくるものです。ですから「これをやってみることで自分は成功できるようになる!」と自分を心から信じることが自信になってくるのです。ですからそれに挑戦し、それができるようになる自分を心から信じるようにしてください。それこそがまさに「本物の自信」となっていきますよ。
以上になります。今回は、目標を立ててそれに向かって努力していてもなかなか自信が持てないときに、どのようにすれば自信が持てるようになって目標に向かって突き進むことができるかについて述べていきました。自信が持てない原因が過去の失敗にあるときは、過去の成功事例や「今」のことだけに集中するようにすればいいですし、悪い自己イメージを持っていることが原因なら「本当になりたい理想の自分」こそが「本当の自分」であることに気づくことが最重要課題になります。そしてその理想の自分を演じることによってその理想の自分が「本当の自分」になっていきます。そのためにもまずはたとえ自信がなくても「やってみる」という姿勢で臨むようにし、それに挑戦して次第にできるようになっていく自分を信じることで「本当の自分」を育んでいくようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!