教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、人には様々な願望があり、あれもこれもと手を出しているとどれも中途半端になり、「二兎を追う者は一兎も得ず」状態になってしまうことから、どれか一点に集中していけばいく必要がありますが、どのように一点だけに集中して取り組めるようになるかについて述べていきました。
今回のテーマは「成功できる計画を立てよう!」になります。あなたは「計画なんてどうせ計画通りに行かないんだから立てても仕方がない」なんてことを考えていませんか?結論から申しあげますと決してそんなことはありません。成功する人はみんな計画をきちんと立てています。ただ、「どのように計画を立てていいのかが分からない」とか「どういう計画だとうまくいくのかがよく分からない」という人が圧倒的に多いのも事実で、ここからはどうすれば成功できる計画が立てられるかについて述べていきますよ!!
目次
大半の人は計画を立てていない
誰でも小学生の頃に「夏休みの学習計画」を立てたことがあるのではないかと思います。ただ、実際はその通りにいかないことも多いことから、「計画なんて立てるだけ無駄じゃないの?」という考え方がこの時点でできてしまっている人は非常に多いです。これは学校教育にも問題があって、学校の先生は「計画を立てましょう」とは言いますが、計画通りに進んでいるかどうかのチェックまではしませんし、「計画を立てるとこんな利点がある」というところまでは言いません。だから計画を軽視する子どもが増えるのです。
自己啓発本などを見てみても「計画を立てることは大事」だと言って計画の立て方までは説明していますが、「なぜ計画を立てることが大事なのか?」まで突っ込んで説明していません。説明していてもサラッと流す感じで終わっています。だから大半の人は計画の重要性をほとんど認識せず、ただ「計画を立てることは大事」とだけ教えられて、自分の意識の中でそれを本気でやろうというところには至っていないことから、計画をきちんと立てる行動にまで結びつかないのです。
計画を立てることの利点
あなたは計画を立てることでどんな利点があるかパッと思い浮べることができますか?そう聞くと、「計画を立てることで期限までに終わらせることができる」とか、「いつ何をするかを決めるので作業を進めやすくなる」というようなことは思い浮かぶのではないかと思います。確かにこういう利点はあるのですが、計画を立てることの最大の魅力は時間管理であり、これにより「時間(期間)の短縮化」が実現できるのです。あなたが何かを進めるのに何の計画を立てなかったときのことを考えてください。そこに「早くやろう」という意識はありますか?ありませんよね。出てきてもせいぜい「期限までに終わらせられればいい」という意識くらいだと思います。すなわち、計画を立てないと早くやろうという気持ちが起こってこないのです。それゆえに計画を立てることがいっそう重要になってくるのです。期限があったとしても、自分で「これはこの日までに仕上げる」「それはこの日までに仕上げる」という感じで期限を短く切って計画を立てると、その日までに「早くやろう」という意識が高まりますよね。だから計画を立てることは時間(期間)の短縮化に繋がるということなのです。やるべきことを短期間で終了させたり、自分が身につけたいものを短期間で習得していくなら、「計画をきちんと立てる」ほうがいいというのはこれでお分かりですね。
計画の失敗例
計画もただ立てればいいというものではありません。計画を立ててもうまくいかない人は次のような傾向があります。
①期限を切るのが適当
期限を切るのに「多分このくらいでいけるだろう」と適当に決めているとうまくいかないことがほとんどです。期限をどのあたりで区切るのかは、現在の自分の作業をこなすスピード、作業内容がどの程度のものなのか(自分にとって難しいのか簡単なのか)、他にしなければならない作業との兼ね合いでどのくらいの時間が確保できるのか等を考慮する必要があります。
②優先順位を考えない
作業を進めることに関する優先順位のつけ方については、私のブログ「◇40. 『時間=命』と思って行動しよう!」の中で紹介していますが、どんなものでも骨格(中心)となるものは全体像を把握するためにも優先順位が高いものになりますから、ここから作ってしまうとあとはその肉付けだけで済みます。それによって作業スピードも上がってくるのですが、もしこの優先順位を考えないで肉付けの部分から始めるようなことをしていると、全体像が見えない状態で作ることになりますから、骨格部分を作った後でやり直しになることも多くなります。こうなると最悪な場合は、期限をオーバーしてしまうことにもなりかねません。
③ぎゅうぎゅうに予定を詰め込んでいる
計画通り進めようとしても、予定外のことは必ず入るものです。ですから計画に予定をぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと、緊急性または重要度の高いものが途中で舞い込んできた場合にはそれに対処しなければならなくなります。すると、その間は予定していたことが進まなくなってしまいます。そういうときに空白の時間(日程)を作るなどの余裕を持たせておくと、そういう計画が飛んでしまったような場合でもそこに入れることができるのです。
期限を短く切る
あなたが今、「1か月○○円を稼げるようになる」という目標をお持ちなら(もし目標を立てていない場合は私のブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」参照)、その具体策を毎日実行していく必要がありますが(具体策の立て方はブログ「◇6. 具体策は毎日実行しよう!」参照)、自分がいつまでにその技能を身につけるかの期限を短めに設定します。設定の仕方は、前述したとおり、現在の自分の作業をこなすスピード、作業内容がどの程度のものなのか(自分にとって難しいのか簡単なのか)、他にしなければならない作業との兼ね合いでどのくらいの時間が確保できるのか等を考慮して設定するようにしてください。
優先順位を考え、計画に余裕を持たせる
これも前述したように骨格(中心)となるものを作ることを最優先に作業を進めるようにし、1日の計画には自由時間を設けるなど、計画に余裕を持たせるようにします。それによって予定外のことが起こってもここに入れ込むことができるようになります。
完成度の高いものを作った場面を常に想像する
顧客のことを考えると、最終的により良いものを作り上げた成功イメージを常に持っておくことは非常に重要です。この成功イメージを常に考えて作業を進めていると、やっている途中で「こうした方がより良いものができる」とか「こうした方が作業効率がもっと良くなる」のようなアイデアが浮かぶこともあります。そして、何と言っても「顧客のため」という意識が強くなりますから、作業に集中してより良いものを完成させることができるようになります。ですから、常に顧客があなたの作った非常に品質の良いものに大変喜んで笑顔になっている場面を想像しながら作業を進めるようにしてください。
以上になります。今回は成功できる計画を立てていくにはどのようなことをしていけばいいかについて述べてきました。前述したように計画を立てることの最大のメリットは「時間(期間)の短縮化」です。同じ計画を立てるなら、適当に立てるのではなく、自分の作業スピードやその作業のレベル、他の作業との兼ね合いを考慮した期限を設定することが大事になります。そして、優先順位をきちんと考えて優先順位の高いものから作業を進めていき、計画にも自由時間の設定などで余裕を持たせておくと、それは本当に「成功できる計画」になっていきます。あなたがしている作業でこういう計画が普段から立てられるようになっておくと、あなたの人生の目標達成の具体策の進め方の計画にも生きてきます。今回書いてある内容をしっかり実践して、成功できる計画を立ててから作業を進めるようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!