◇81. 一点に集中しよう!

4 min
花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

FOLLOW

 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、目標を立てて努力してもそれが正しい方向に向いていなければ成果の生まない努力となってしまうのであり、そうならないためにはどのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。

 今回は「一点に集中しよう!」になります。人の欲望というのは限りがないもので、「収入を大幅に伸ばしたい」という欲望もあれば「資格を取りたい」とか「社会的地位のある人になりたい」などの欲望もあります。しかし、あれもこれもといろいろ手を出しているとどれも中途半端になり、結局どれも達成できなくなります。ということは一点に集中していけばいいということになりますが、現実を見てみると、自分の健康を維持していかなければならないし、現在携わっている仕事をしていかなければならないし、自分が担当している家事をやったり家計の管理もやらなければならないし、XなどのSNSをやっている人は情報発信やリプなどもしていかなければならないし、自分の目標達成をするための具体策もやらないといけないし…と1日のうちにやるべきことが満載になっていて、とても一点だけに集中して取り組むことなんてできませんよね。ただ、この「一点に集中する」というのはコツがあって、それが分かればそれを進めていくことができるようになります。今回はどのようにすれば一点集中して進めていけるようになるかについて述べていきますよ!!

歴史上の偉人は1点に集中している

 私は日本史が大好きで、社会の授業をするとその人物に完全になりきって話をするので子どもたちも面白がって聞いてくれるのですが、織田信長は「攻撃を一点に集約せよ。無駄な事はするな」という名言を残しています。織田信長は桶狭間の戦いで25000人の今川軍に対し数千人の兵力だけで戦いに臨んでおり、普通に考えたら勝てるわけがないですよね。しかし織田信長は違っていました。戦国時代の戦いというのは大将の首を取った方が勝ちなのであり、織田信長は25000人の大軍と戦うことよりも大将の今川義元がいる本陣の場所をつかんでその一点に攻撃を集約させました。だからこそ勝てたのです。また、世界史を見てみても戦いの天才と言われたナポレオン・ボナパルトも「戦術とは一点に全ての力を奮うことである」と言っています。このように歴史上の偉人も「一点集中」することがいかに大切かを伝えていますね。

大きな目標の中の小さな目標に1点集中する

 大きな目標を立ててそれに向かって努力していくことは大事です。しかし、大きな目標はそこにたどり着くまでの期間が長くなりますから、なかなか思うように進まない現実を考えると、次第にやる気をなくしていきます。たとえば、「5年後に億万長者になる」という目標を立てて、それを実現するための具体策を立てて毎日実行していくとします。そのレベルの技能が身につくまでにはかなりの時間も要するので、当然なかなか思うように稼ぐことができず、大半の人はこういう収入の大幅アップの目標を立てても途中で断念してしまうのです。こういうときは「5年後に億万長者になる」という大きな目標に対する1点集中を保持しつつ、「1年後に1,000万円を稼ぐ」という小さな目標を立て、それに1点集中するのです。「え!それでは2点を追うから一点集中ではないじゃないか?」と思われる方もいるかもしれません。しかしよく考えてください。「1年後に1,000万円稼ぐ」ことの延長上に「5年後に億万長者になる」がありますよね。すなわちこれは一点に集中しているのであり、2つのものを追っているわけではないのです。これに加えて「3か月後に現在の月収を超える金額を稼ぐ」という「さらに小さな目標立てる」ことでこれに一点集中できますよね。このように大きな目標の中に小さな目標を立ててそれに1点集中していくようにすると、具体策を進めやすくなるのです。

小さな目標の中の具体策に1点集中する

 小さな目標が定まったら、今度はそれを実現するための具体策を立てます。たとえば前述した「3か月後に現在の月収を超える額を稼ぐ」なら、これを実現するために稼ぐための技能を身につけなければなりません。ところが、収入の大幅アップの目標を立て始めた人は「どんな技能を身につけていいか分からない」から行動を起こせないという最初の障害にぶつかります。これはそれに関する本を読むのがいちばんです。本はそうなるために必要な知識を紹介してくれたり、どうやっていけばそうなれるかを結構詳細に書いてくれています。ですから最初にすべきことは、本をどんどん読み進めて「何をしたらいいのかを把握することに一点集中すること」になります。

 また、XなどのSNSもかなり役に立ちます。例えば、私はXで毎日「目標達成するのに必要なこと」、「自分の技能アップに必要なこと」、「子どもがやる気を出すのに必要なこと」等を発信していますが、あなたが自分の目標を達成したいと思うのであれば、その発信から得た情報を取り入れ、やるべきことを具体策とし、それに1点集中させて取り組んでいくようにするのです。ちなみにこのブログについては、ご覧になっている方はお分かりだと思いますが、やるべきことをかなり詳細に述べています。ですから、今までのブログについてもそこに書かれてある内容を1つ1つ着実に実行していくと、あなたの技能は確実にアップしていきます。そして、それを積み重ねていくことで最終的に目標を達成することができるようになるのです。

1日のやるべきことの時間を決めて習慣化する

 「一点集中したらいいとはいっても、1日のうちにやることが多すぎて、その一点集中する時間を確保できるかどうかも分からない」と思われる方もいるかと思います。確かに、自分のことだけをやっていればいいのなら自分の目標の実現のための具体策をやる時間を十分に確保できますが、現実を考えると家ですることもあれば職場ですることもあり、難しいものがありますよね。

 であれば、1日のうちでそれをする時間を決めてしまえばいいのです。要は家ですることであっても「きちんと15分刻みの計画を立てる」ということです。この15分刻みの計画については、私の他のブログでも再三申し上げていますが、計画を立てる段階で1時間ごとに区切るのではなく、15分ごとに区切って、その時間の中で何をするのかの計画を立てるのです。すると、集中力が増すので、短時間にかなりのことを終わらせることができます。このようにして時間ごとに区切れば、その時間の間はその具体策をすることに「一点集中」できますよね。これは家事など他のするべきことにも当てはめることができ、〇時〇分から〇時〇分まですると決めたらそれに「一点集中」できるのです。すると1日トータルで見て、いろいろなものを同時にこなしていることになります。このように時間を15分ごとに区切って、そこにやるべきことを入れることによって「一点集中」することが可能になりますから、集中している分、作業を速く進めることができるようになるということです。

 以上になります。今回は自分が立てた目標を達成して成功するために、あれこれいっぺんにやろうとするのではなく、一点に集中して進めていくことが大事になってきますが、この一点に集中して進めていけるようになるためにはどのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。大きな目標を立てると、何を進めていいのか分からないという事態に陥ってしまいがちなので、この中に小さな目標を立ててその一点に集中し、さらにその小さな目標を達成するために具体策に一点集中することで、具体策を毎日確実に進めていけるようになります。それに加え、その日に家事や仕事や具体策もすべて含めた1日にやるべきことも15分刻みで時間ごとに区切り、その時間の中でやるべきことを一点だけに集中させていけば、1日トータルで見るとさまざまなことを同時に進めていけるようになるということです。そうなると数か月後、あなたはかなりの技能を持った人物となり、目標達成により近づいていくのが実感できるようになりますよ。こうなれば目標達成に向けてまっしぐらに走るだけですね。そうなれるように今回の内容しっかり実行してください。ではまた次回お会いしましょう!!

関連記事