◇80. 成果の生まない努力はやめよう!       

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、誰かから業務を依頼されたときにそれを引き受けるかどうかの的確な回答をするには「イエスの基準」が必要になりますが、この基準をどのようにすれば自分の納得のいくものができるかについて述べていきました。

 今回は「成果の生まない努力はやめよう!」になります。目標を立ててそれに向かって努力するのは非常にいいことですが、その努力が成果を生んでいるのかどうかというのはそれを続けている途中段階では気がつかないことが多いです。というのは、成果というのはすぐに出るものではないからです。もし目標に向かう方向への梯子をかけ間違えていれば「そのうち成果が出てくる」と思ってしていた努力が実は全然役に立たないものだったということもありえるのです。今回はそのようにならないためにも成果の生まない努力とはどういうもので、それをやらないようにするにはどのようにしていけばいいかについて述べていきますよ!!

目的意識を持って進める

 自分が成し遂げたい目標を達成するには、目標を達成するための具体策を立て、その具体策をどう進めていくかの計画を立てていく必要があります(目標と具体策の立て方はブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」、計画の立て方はブログ「◇3. 今年の行動計画を立てよう!」を参照)。具体策は「~をできるようにするためにやる」という目的意識を持って始めていくことが重要です。これをあまり考えずにただ漫然とやっていると、やるのがだんだんしんどくなって3日もしないうちにやめてしまうことになります。仮にそれが習慣化して続いていくなら、それは目的意識を持たずにただ漫然とやっている行為にすぎませんので、何の意味も持たなくなります。すなわちこれは成果を生まない努力になります。「何をできるようにするか」という目的は日々変わってくるはずです。「今日はここまでできるようにしよう」とか、「昨日はここができなかったからここは何とかできるようにしよう」という感じです。やっぱり目的意識を持っていると、「やっている感」がすごく出るので、その具体策を進めているときも充実感を感じますし、その目的が達成できたらさらにモチベーションが上がってきます。ですから、具体策を進めるにあたっては常に目的意識を持って進めていくようにしてください。

手段の目的化になっていないか

 私のブログ「1. 人生の目標達成の第1歩を踏み出そう!」で、目標を紙に書き出すことの有用性について述べていますが、私のブログを読んでいただいている方は週に1回目標を紙に書き出し、毎日朝起きたときと夜寝る前に声に出して読むことを紹介しているので、きちんとされている方もいるかと思います(そうでない方は今日からきちんとやってください)。そうすることで目標や具体策があなたの潜在意識に書き込まれ、それによってあなたが目標達成に必要な行動を起こすことに繋がっていくのです。

 すると、もしあなたが「収入を現在の2倍以上に伸ばす」という目標を立てたら、この目標を達成するために「成功者が執筆した専門書を読む」とか「Xで毎日情報発信しながら自分に必要な情報を得る」という具体策を立てるかと思います。そして、それらを紙に書き出す必要があるので、週1回はすべてきちんと書き出すようにし、毎日朝晩に声に出して読むようにしていたとします。ここで誰もが陥りがちなのが、この「目標と具体策を紙に書き出し朝晩声に出して読む」というのは、目標達成するための手段となりますが、これを毎日やっているうちに「目標と具体策を書いて声に出して読む」こと自体がその日やることの目的と化してしまうことです。すなわち「手段の目的化」です。こうなると、具体策が軽視されるようになります。ちょっと何かの用事が入って具体策ができなかったら「目標をきちんと紙に書いて読んでいるからこれでいいだろう」と勝手に自己満足をして、具体策を次第にやらなくなってしまうのです。そうなると当然目標達成をすることはできません。このような「目標と具体策をただ紙に書いて声に出すだけ」だと、この努力をいくら重ねても意味がないいわば「成果の生まない努力」となります。こうならないように、せっかく目標を紙に書き出して声に出して読むことまでやっているわけですから、前述の「その日にできるようにすること」の目的意識をしっかり持って具体策に取り組むようにしましょう。

完璧をめざさない

 もしあなたが完璧主義者で、完璧にしないと次に進めないのであれば、それは今から考えを変えてください。完璧にしないと次に進めないのであれば、完璧にするための材料がそろわなければその業務はずっとストップし続けることになります。材料をそろえるための努力を続けていていもなかなかそろわないのであれば、その努力は成果の生まない努力になります。それくらいなら別のできることから進めていくほうが賢明になりますよね。完璧をめざすよりも終わらせることを重視していくのがベストになりますね。

目標の見直しと再評価

 アメリカのモチベーションスピーカーのジグ・ジグラーは言います。「成功とは、常に目標を再評価し、それを達成するために必要なことを実行するプロセスである」と。最初に立てた目標というのは、自分が本当にそうなりたいのかが曖昧なまま立てられることが多いです。ただ、毎日目的意識を持って具体策を実行していると、「目標の骨格はこれでいいと再評価するとして、目標金額は修正したほうがいいな」とか「具体策のやり方は別のやり方に変えたほうがいいな」というようなことがだんだんと分かってきます。私が1週間ごとに目標と具体策を書くように申しあげているのは、こうした目標と具体策の見直しを1週間ごとにすることができるからです。こうやって毎週目標と具体策の見直しと再評価をしながら進めていくことにより、目標へ向かう梯子のかけ間違えを防ぐことができます。すなわち目標と具体策の見直しと再評価によって、目標達成に向けての「正しい方向で」努力することができるというわけです。そのためにも目標の見直しと再評価は毎週行うようにしましょう。

 以上になります。今回は成果の生まない努力というのがどういうもので、どのようにすればそれをやらずに目標達成に向けて正しい方向で努力することができるようになるかについて述べていきました。具体策を目的意識を持って進め、手段が目的とならないようにし、完璧をめざさずスピードを重視して速く進め、目標の見直しと再評価を1週間ごとに行うことによって、正しい方向で努力することができるようになります。今回述べた内容をしっかり実践して、あなた自身の目標が達成できるように努力を続けてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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