◇77. 義務感で仕事をするのはやめよう!     

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、締め切りが迫っているにもかかわらず自分が手掛けている業務が終わりそうにないような緊急事態に陥ってしまったときに、どのようにすれば周りの人にきちんと伝えて自分が抱えている仕事を振ることができるかについて述べていきました。

 今回は「義務感で仕事をするのはやめよう!」になります。仕事はお金を稼ぐために「やらなければならないもの」と義務的に考えていると、気持ちも重たくなりますし、やっていて楽しくないですよね。ただ、どんな仕事であっても自分に何かの技能を身につけさせることはできますし、そこに楽しみを見出すことはできます。では、どのような考え方を持ってどのように仕事を進めていけば、仕事を義務的ではなく、積極的に「よし今日も仕事をやるぞ!」という前向きな気持ちで仕事に励むことができるかなれるかについて今から述べていきますよ!!

自分のために仕事をするのをやめる

 土日に仕事が休みの人は月曜日(フレックスタイム制や不定休の方はその週の初日と考えてください)が始まると「ああ、また(嫌な)仕事が始まった」とため息をつきながら仕事をやり、そして「早く休みが来ないかなあ」と休みがくるのを待ちこがれる毎日を送っているのではないでしょうか?

 ここで質問ですが、あなたは何のために仕事をしていますか?こう聞くとたいてい「お金を稼ぐため」という回答がきます。仕事をする理由が「お金を稼ぐため」である場合の弊害については、私のブログ「◇75. 明確な目的を持って仕事をしよう!」で詳細に述べているので、こちらも併せて読んでみてください。「お金を稼ぐため」というのは、「顧客のため」ではなく「自分のため」に仕事をしているので、「自分の給料をいかにして上げていくか」ばかりに力が注がれます。だから考え方が自己中心的になり、「こんな仕事やりたくないのに何で自分がしなければならないんだ!」という自分がその仕事をやりたいかやりたくないかだけで仕事を判断したり、「リーダーのポストを手に入れるために上司に自分のことを気に入ってもらおう」と、顧客との契約に直接関係ない上司の歓心を買うことに夢中になったりするのです。これではやりたくない仕事をやらされている感覚で仕事をしたり、常に上司の顔色を窺わなければならなくなるので、当然毎日が楽しくなくなってきますよね。結局「自分のために」仕事をしていることが、そういうつまらない毎日を過ごす最大の要因となっているのです。

顧客の喜ぶ姿を想像する

 これを「顧客のために仕事をする」に気持ちを切り替えるとどうなるでしょうか?顧客が望んでいることを本気で考えるようになります。そしてそれを実現するために「自分に何ができるか」を考えるようになります。そうすると「この仕事で最も重要なものは何か?」とか「何をどのように進め、いつまでに終わらせるか?」という優先順位や具体的な計画を考えるようになります。これによって業務効率が上がり、より良いものをより早く完成させることができるようになります。そのようになると顧客は大喜びし、あなたのことに絶大な信頼を寄せるようになるのです。

 この「顧客のために仕事をする」ことの最大のメリットは「仕事そのものが楽しくなること」です。顧客の要望を本気で考えていることから、常にそれが完成した時の「顧客の喜ぶ姿」を想像するようになりますよね。この顧客の喜ぶ姿を想像することほど楽しい(嬉しい)ことはないかと思います。ですから、あなたが現在どんな仕事をしていても「顧客のために」取り組むことができれば、「やらなければいけない」という義務感ではなく、「より良いものを完成させるぞ!」というやる気に満ちた積極的な気持ちで仕事に励むことができるようになるのです。

嫌いな上司から業務依頼を受けたとき

 仕事をする目的が「お金を稼ぐため」ではなく、「顧客のため」でなければならないというのは、ここ最近の私のブログでも口が酸っぱくなるくらい申しあげていますが、今回の内容もここまで読まれている方は、「顧客のために仕事をする」ことがどれだけ大事かがもうご理解いただけていますよね。

 ここで、「嫌いな上司から何か業務の指示を受けた場合はやる気になれないし、顧客のためだと考えることもできない」ということを反論する人も出てくるかと思います。この場合はどうしたらよいでしょうか?これはそもそも自分がもらっている給料は誰が支払ってくれたお金で成り立っているかを考えると良いです。すると、「顧客」であることが容易に分かってきます。そうすると嫌いな上司からの業務依頼も「顧客のため」だと思えますよね。

仕事に優先順位をつける

 ただ、だからと言って上司からの業務依頼を必ず受けなければならないかというとそうではありません。嫌いな上司であれ、好きな上司であれ、言われた業務依頼の優先順位が現在自分が進めている業務と比べて優先順位が低いものであれば、その業務依頼を受ける必要はありません。「大変申し訳ございませんが、現在進めている業務で手一杯の状態になっていますから、その業務を受けるのはちょっと難しいです」と言ってその業務依頼を断りましょう。ちなみに優先順位のつけ方については、私のブログ「◇40. 『時間=命』と思って行動しよう!」と「◇19. 時間管理の達人になろう!」で詳細に述べていますから、こちらも併せて読んでみてください。

現在の仕事に感謝する

 仕事を「やらならければいけない」という義務感を持っていると、気が重たくなり、仕事そのものをするのがしんどいだけになります。これは背景として、自分の意識の中に現在自分がしている仕事が基本的にやりたくないもので、将来的にこの仕事をやめて別の仕事をしてみたいという考えがあることが多いです。だから現在の仕事そのものにそれほど精を出したいと思わないわけです。

 ただ、その姿勢はよくありません。今の仕事だろうが、別の仕事に変わろうが、「顧客のために仕事をする」ことに変わりはありません。あなたが「収入を大きく伸ばしたい」と考えているのなら、顧客から信頼させる必要があります。あなたは現在の仕事で顧客から信頼されていないのに別の仕事に変わって顧客から信頼されるようになると思いますか?それは100%ないですよね。それに仕事を義務的にやったのか、顧客のことを考えて積極的にやったのかとでは、仕事の完成度がかなり変わってきます。当然のことながら完成度はより高いほうが顧客も満足します。ですから常に「お客さんのためにいいものに仕上げるぞ!」という積極的な気持ちで仕事をすることはかなり大事になるのです。

 そのためにも現在の仕事に感謝することが重要です。どんな仕事であれ、顧客のために仕事ができているわけですから。そういう感謝の心を持って現在の仕事に励むことができるようになれば、仕事の完成度もかなり高いものになってきますし、その姿勢は別の仕事に変わったときにも必ず生きてきます。ですから現在の仕事に感謝して仕事に励むようにしてください。

 以上になります。今回は顧客から信頼されるようになるためにも「~しなければならない」という義務感を持たないようにし、「顧客のためにいいものを完成させるぞ!」という積極的な気持ちで仕事ができるようになるためにはどのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。基本的には「お金を稼ぐため」という自己本位的な考えをやめて「顧客のため」に仕事をしていることを考えるだけで、「~しなければならない」という義務的な考えが消えていくようになります。それに伴って顧客の喜ぶ姿を想像し、現在の仕事に感謝して仕事を行えるようになっていけば、現在手掛けている仕事を非常に完成度の高いものに仕上げることができるようになり、あなたの顧客からの信頼度はかなり高いものになっていきます。そうなるためにもぜひ仕事に対する義務的な考えは捨て、積極的な姿勢で仕事に励むようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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