◇74. 自分に立ちはだかる壁の存在を喜ぼう!           

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、不測の事態が発生して仕事を休むことを余儀なくされた場合に備え、いつ自分の代行を立ててもいいような体制を整えておくことは大事ですが、そのために普段からどのような準備をしておけばいいかについて述べていきました。

 今回は「自分に立ちはだかる壁の存在を喜ぼう!」になります。頑張っている人ほど大きな壁が立ちはだかってきます。大半の人は、これを乗り越えようとして数回失敗すると、その時点で諦めてします。イチローは言います。「壁というのは、できる人にしかやってこない」と。今回は自分に大きな壁が立ちはだかったときにどのようにすればその壁を乗り越えられるようになるかについて述べていきますよ!!

自分の甘さを認識する

 自己啓発本を読むと、「目標を紙に書くことで達成しやすくなる」とか「目標は大きいほうがいい」とか「普段自分が考えていることは実現する」と書いてあるのを読んで、「これなら自分にもできるかも」と思い、それを始めるようになったのはいいものの、だんだんやるのがしんどくなってきてそのままやめてしまう人は非常に多いです。なぜそうなってしまうかを考えたことはありますか?

 それはズバリ「楽して目標を達成したい」とか「楽してお金を儲けたい」という甘い考えが自分の中にあるからです。だから「目標を紙に書いただけで今の収入が倍以上になるのではないか?」とか「毎日お金持ちになることを考えていたらそうなれるのではないか?」ということを考えてしまうのです。普通に考えていただければ分かることですが、何の努力もしないでただ目標を紙にかいたりお金持ちになることを毎日想像するだけでそうなれるのならとっくの前に誰もがそうなっています。現実にそうなっていないということは、そのための努力をきちんとしていない、あるいはしようとしていないからです。ですからまずはこういう自分の考え方が甘かったということを自分で認識することが目標を達成するための出発点となります。

苦しいと思うのはレベルアップの見込みがあるから

 甘い見込みで始めたことはやっていて当然しんどくなりますし、苦しくもなってきます。たとえば目標を紙に書き出すことにしても、だいたい最初の方で書いた目標というのは自分の甘い見込みで書いた目標が大半を占めていますから、目標の見直しが当然必要になってきます。ということは、それをまた書き直さなければならないのであり、そのためにはまた考え直さなければならなくなりますから、当然しんどいとか苦しいという気持ちが芽生えてきます。

 ここで一呼吸おいて、「なぜしんどいとか苦しいと思うのか?」を真剣に考えてみると良いです。答えは単純で「今までやってこなかったことをやろうとしている」からです。スマホを見ることも含め、今までルーティンでやってきたことは何も考えずにやってきていますから、何の苦労も感じなかったはずです。ところが、ルーティンの中に「目標を書き出す」という今までやってこなかったもので、かつかなり時間をかけて考えなければできないものを導入しようということとなれば、「そんなの無理だ!」と普通は考えてしまいます。

 ただ、ここで考えていただきたいのが「その苦しさはあなたを地獄に突き落とすものなのか」ということです。目標を書き出すことであなたはダメになるのでしょうか?違いますよね。全く真逆ですよね。目標をきちんと書き出せば、それを実現するための行動に結びついていき、本当にそれが実現する可能性が出てくるわけですよね。ということは、その苦しさというのは「あなた自身がレベルアップできる」からこそ起こるものなのです。だから誰かから拷問を受けるような苦しさとは全く違うわけです。その苦しさを乗り越えることこそがあなた自身の夢の実現へと繋がっていくのです。

自分がレベルアップするほど立ちはだかる壁は大きくなる

 ちなみに目標とその具体策の書き方については、私のブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」で詳細に述べていますので、まだ目標や具体策を立てていない方は、こちらを参考にして立ててみてください。

 目標を立てて具体策を毎日実行していると、だんだん自分のレベルがアップしていくのが実感できるようになってきます。ただこれが順調に進むことはほぼありません。必ずどこかでその進行を止める壁が立ちはだかってきます。それはあなたのレベルが上がってくれば上がってくるほど大きな壁となって立ちはだかります。

 そうやって出てきた壁というのは、前述したように「あなた自身がレベルアップできる」からこそ出てくるものです。ですから、こういう壁が出てきたときはぜひ喜びましょう。普通の人は「こんなの無理だ」と諦めるところを「これを乗り越えればさらなるレベルアップができるぞ!」と思って立ち向かっていくのです。そうすると、壁の存在自体がありがたいものになってきますよね。そういう意識を持って立ちはだかる壁に挑む癖をつけるようにしてください。

今からの努力が未来を作る

 京セラと第二電電(現KDDI)の創業者で実業家の稲森和夫は言います。「今日の成果は過去の努力の結果であり、未来はこれからの努力で決まる」と。あなたの現在の収入はあなたの過去の成果によるものです。ここから収入をどれだけ伸ばせるかはこれからのあなたの努力にかかっています。ということは今あなたに立ちはだかっている壁はその努力を試す絶好の機会ということになりますね。ですから壁の存在を心から喜び、挑戦していく姿勢を常に持つようにしていきましょう!

 以上になります。今回は目標達成に向けて頑張っているときに自分に立ちはだかる壁に対し、どのようにすれば喜んで立ち向かうことができるかについて述べていきました。古代ローマ帝国の政治家で哲学者のルキウス・アンナエウス・セネカは言います。「真の幸福は現在を楽しむことだ」と。自分に立ちはだかる壁を苦しいと思えばそれだけで終わりますが、その壁の存在を喜び、それを乗り越える努力をし、その壁を乗り越えることができたらそれは本当に幸せな気分になりますよね。だからこそ自分に立ちはだかる壁の存在には心底から喜んで立ち向かうようにすればいいのです。そうすることであなたは目標を達成し、本当に幸せな人生を送れるようになりますよ。ではまた次回お会いしましょう!!

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