教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は自分の感情をコントロールするためにどのようにすればマイナス感情に陥らないようになるかについて述べていきました。
今回のテーマは、「尊敬する人物を演じよう!」になります。尊敬する人物や偉大な人物の感情の持ち方や行動の仕方をまねて演じてみることで、実際に自分自身が「偉大な当人」にだんだん近づいていくようになり、最終的に本当に「尊敬される人物」なることができます。すなわち尊敬する人物になりきることで本当に自分が尊敬される人物になってしまうということです。今回は何をどのようにしていけば自分が尊敬される人物となっていくかについて述べていきますよ!!
目次
その人物になりきる
現在、あなたには尊敬する人物がいますか?例えば歴史上の人物とか、現在の職場にいる人で「すごいな」と思える人物です。職場にすごく仕事を迅速かつ丁寧にこなす人がいて、顧客からかなりの信頼を集めて売り上げを上げている人物がいれば、まさにその人が尊敬に値する人物になりますね。
尊敬される人物というのは、そういう人物になれる考え方や習慣を持っているからこそなれるわけで、尊敬される人物の考え方や習慣をまねることは、その人物が持つ実力を自分のものにする非常に有効な手段になってきます。要はその人物に「なりきる」のです。ですから、あたかもその人物が自分に乗り移ったかのような感じで、完全にその人物になりきることを心掛けて、その人物を演じてみてください。
致命的な欠点を克服する
欠点は誰にでもあります。尊敬される人物というのは、そういう欠点を持っていても努力をすることでその欠点を克服しています。欠点の中には、この欠点があると顧客から受け入れてもらえず信頼を得ることはできないという致命的な欠点が存在します。あなたが今後、経済的に大成功を収めたいと思うのであれば、この致命的な欠点は克服しなければなりません。致命的な欠点の中でも特に致命的なものは、以下の5点になります。
①返答が遅い
顧客から信頼される人はとにかく返答が早いです。顧客を待たせません。顧客は早く自分が望むものが欲しいと思っているのであり、早い返答は顧客の信頼と期待を生み出します。ですから返答が遅い人はこれを直ちに改める必要があります。
②行動が消極的
成功できる人は自分からどんどん動きます。積極的に仕事を取りに行きますし、その積極的な姿勢が集中力を高め、仕事の仕上がりも速いうえに丁寧なものになります。こういう積極的な行動をとれる人は周りから尊敬されるようになりますから、引っ込み思案でなかなか積極的になれない人は、このような積極的な人物をめざす必要があります。
③顧客の要望に即した提案ができない
顧客は自分の要望に即した提案をしてくれる人が大好きです。しかしその一方で、自分が売りたいものを提案してくる人のことは嫌います。たとえば車のディーラーで、顧客が「ハイブリッドの車が欲しい」と言っているのに、電気自動車を売ったほうが自分の成績になるという理由から電気自動車を提案するのは最悪です。顧客はその営業マンの話はそこから一切聞かないでしょう。ですから、顧客が望んでいるものをきちんと考えた上で提案できる人というのは、顧客からも信頼されますし、他のスタッフからも尊敬されるようになれるのです。ですから「顧客が何を望んでいるのか」ということは顧客本人からきちんと聞き出して把握することに努めましょう。
④他責思考
何か問題が起こったときに、他人のせいにしたり、他の物のせいにするのは顧客の信頼を最も失います。「自分は悪くない」という人はいちばん信頼されないのであり、「他責思考」という自分のその欠点を直そうとしないわけですから、その人の成長もあり得ません。自分の非は素直に認め、常に「自責思考」の姿勢になることが大事です。
⑤約束を守らない
信頼される人は必ず約束を守ります。いつ何をするのかきちんと手帳に書いて計画し、その約束を確実に実行していく姿勢は顧客に信頼され、周りからも尊敬されるようになってきます。
徹底的になりきる
尊敬される人物は上記5つの点はすべてきちんとできています。その上で目標をしっかり立てた上で具体策と計画を立て、それを日々の中で習慣化するということをやっています。とにかくその人物に完全になりきって、「自分自身はそういう理想的な業務や具体策を実行できる」と心から信じて行動してください。その人物の考え方、時間の使い方、仕事の進め方などを徹底的にまねるのです。それが毎日続けば、あなたもそうするのが普通になってきます。そうなれば、あなた自身が顧客から信頼されるようになってきます。ですから、やるからには徹底的にその人をまねて、なりきるようにしてください。
自分の考えた通りの人間になる
人は誰でも自分が考えた通りの人間になります。自分が普段から考えていることは現実にそうなってくるのです。ですから、普段から不平不満ばかりを考えているような人は、自分が不平不満を言いたくなるような世界が作られていきますし、普段から自分の理想を思い浮かべて行動している人は本当にその理想通りの世界になっていきます。だから自分が尊敬する人物になりきって演じることは非常に大切になるのです。尊敬する人物はいわば自分の「理想像」であるわけですから、それを常に思い浮かべて「自分が理想の人物である」と思って行動するようにしていると、本当に理想の人物になっていきます。このように人というのは、自分が考えた通りの人間になっていきますから、尊敬する人物という自分の理想像は常に思い浮かべるようにしていきましょう。
以上になります。今回は、どうすれば自分が尊敬する人物になりきって、自分を理想の人物にしていくかについて述べていきました。前述のとおり、尊敬される人物というのは、素晴らしい考えや習慣を持っているからこそ、その通りの人物になれるのです。だからそれをそっくりそのまままねてその人物になりきるというのは、自分を理想の人物にしていくためには非常に有効な手段となります。ですから今回書いた内容のことはぜひ実践し、自分自身が尊敬される人物となってください。では、また次回お会いしましょう!!