教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、自分の欠点を指摘されたときにいかにしてそれをプラスのエネルギーに変えていくかについて述べていきました。
今回のテーマは、「『時間=命』と思って行動しよう!」になります。やるべきことが多すぎて、一生懸命頑張って業務を進めるものの、時間があっという間に経ち、結局その日に仕上げる予定の業務が終了しなかったという経験は誰にでもあるかと思います。Time is money.(時は金なり)のことわざにもあるように時間は本当に大切です。今回はどのようにすれば時間を効率よく使えるようになるかについて述べていきますよ!!
目次
時間は自分で管理できるもの
ノートルダム清心女子大学の元学長で修道女の渡辺和子はいいます。「時間の使い方は、そのまま命の使い方になる」と。今の社会人の大半は、日ごろ時間がなくて常に時間に追われています。社畜という言葉が横行しているのも、まさに仕事で自分の時間や収入が奪われてしまっていることを物語っています。ただ、この時間については自分で管理できるものです。「会社からやるべき業務が与えられているのだから、自分が管理だなんてとんでもない」と思う方もおられるかもしれません。果たして本当にそうなのでしょうか?その仕事をするのにあなたの意思は全くないのでしょうか?ただ、上司の言うことに従っているだけなのでしょうか?そうではないはずです。自分で現在の位置を選んできているはずです。自分がこれまでにやってきた結果が今の地位になっているのです。そうであれば、あなたさえ時間をもっと効率よく使うスキルを身につけ、同じ時間で今よりももっと仕事をこなせるようになったらどうでしょうか?確実に上の地位に行けるはずです。あなたより上の地位にいる人たちは、そういう時間の使い方があなたよりも上手だということです。ですから、時間は自分で管理できるものであることをまずは認識してください。
優先順位をつける
優先順位をつけることの大切さは、私のブログでも述べてきています。「6.時間管理の技能を身につけよう!」と「◇19. 時間管理の達人になろう!」でも詳細に述べていますので、こちらも併せて読んでみてください。
優先順位のつけ方は、優先度の高い順に言いますと、①骨格となる業務、これがなかったら仕事が進まないという業務です。長期・中期・短期の計画を立てたり、設計図を書いたりすることがこれに当たります。②骨格を作る業務、計画や設計図に沿ってその骨組みを作る業務がこれになります。③骨格に肉付けしていく業務、④装飾など見栄えをよくする業務、⑤設計図通りになっているかチェックする業務、という感じでつけていきます。これらはすべて作成しようとしている物に対してですが、その他の業務については、重要かつ緊急、重要だが緊急ではない、緊急だが重要ではない、重要でも緊急でもない、の4項目で判断するようにしてください。
15分刻みの業務をする
この15分刻みの業務については、私のブログの中でも結構触れてきていますが、これはかなり大事になります。たいていの人は1時間単位で業務を区切ると思いますが、これを15分刻みにすると、時間に対する意識が全然変わってきます。1時間刻みだと「まだまだある」とのんびりしがちになりますが、15分刻みだと「早くやらなきゃ」という意識がかなり高まるのです。ですから業務にもかなり集中します。集中すると早く終わるばかりか、かなり良いものに仕上がります。この15分刻みの業務によって、あなたの業務効率は格段に上がっていくのです。
考える時間を設ける
経営学者のピーター・ドラッカーは言います。「重要なことは、正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えほど、危険とはいえないまでも役に立たないものはない」と。すなわち「忙しくて時間がとれない」という現状に対して、やみくもにその答えを探しても意味がないということです。時間というかけがえのないものに対して「どうやったら…のか?」の問いを探すことが大事だということです。ここでは「どうやったら時間を作れるようになるのか?」になります。
そこで、30分~1時間くらいの時間を取ります。そして、紙(ノート)に1日にしている業務を何時何分から何時何分までしているかの時間まで正確に割り出して書き出し、「何に時間がかかっているのか?」「時間がかかっている理由は何なのか?」「この業務はそもそも必要なのか?」について考えていくのです。すると、1時間単位で仕事をしていることから必要以上に時間をかけてしまっていたり、大して重要でもない業務に時間を取られていることに気づきます。そうやって必要のない業務は完全に削り、15分単位で業務を進めていくようにすれば、業務はかなりスピードアップできるはずです。ぜひやってみてください。
時間管理を自分の技能にする
ホンダの創業者本田宗一郎は言います。「時間だけは神様が平等に与えて下さった。これをいかに有効に使うかはその人の才覚であって、うまく利用した人がこの世の中の成功者なんだ」と。時間管理は自分が学んで身につけることのできる技能になります。時間は有限なのであり、私たちは「今」を生きているわけですから、「今」できることを最大限に活用しなければなりません。それがまさに「時間を効率よく使う」ことなのです。前述のような時間管理の技能を身につけることによって、あなたは確実に時間を効率よく使えるようになってきます。すると、集中してなすべきことを終わらせられますから、時間が空きます。時間が空くとまたその時間を他のことに使えるようになりますよね。時間管理ができるようになるためにも「時間を有効に使えるようになるための考える時間」を1日のうちで30分~1時間はとるようにしてください。それによってあなたの急成長を促していきますよ。
以上になります。今回は時間を効率よく使えるようになるためにはどのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。「時は金なり」とは言いますが、「時は命なり」と言ってもいいくらい大事なものになりますよね。みなさんは今回述べたことをぜひ実践して時間の使い方のプロになってください。では、また次回お会いしましょう!!