◇39. 欠点をプラスのエネルギーに変えよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、面倒くさいと思うようなことでもどのようにすればそれを自分にとってプラスにしていけるかについて述べていきました。

 今回のテーマは、「欠点をプラスのエネルギーに変えよう!」になります。誰でも自分の欠点は持っていますし、過ちをおかすこともあります。特に他人から自分の欠点を痛いくらいに突かれたときには、辛くていたたまれない気持ちになります。そういうときにどうすれば、その自分の欠点をプラスのエネルギーに変えていけるかについて、今から述べていきますよ!!

自分の欠点は他人から言われて初めて気づく

 チベット仏教の宗教指導者サキャ・パンディタは言います。「賢者でも自分の欠点を欠点と理解するのは難しい。多くの人にそう指摘されて、欠点だと認識する」と。普段生活していると、「自分のやっていることが普通」になるので、それが自分で欠点だと気づかないこともありますよね。たとえば、あなたにハサミなどの物を使ったときに、それをすぐ戻さずにいつも後で戻す癖があったとします。それを職場でやってしまうと、「何で使ったものをきちんと元に戻さないんだ!」と怒られることがあります。このとき初めて「他の人に迷惑をかけないように使ったものはすぐに元に戻さなければいけない」ということに気づくわけです。

自分の欠点を直視して認める

 あなたは自分の欠点を自分で認めることができていますか?自分の欠点を言ってくる人に対して「人の欠点ばかり指摘するなんて許せない!」とか「私の良さを分からないなんてなんてバカな人ばかりなんだ!」いうようなことを考えていませんか?

 ここで考えていただきたいのが、あなたは自分の欠点や過ちときちんと向き合っているのかどうかということです。これらを何とか隠そうとしていませんか?「自分にそんな欠点は存在してほしくない」と考えていませんか?その欠点をそのままないものとして見過ごそうとしていませんか?

 確かに他人から欠点を指摘されるのは耳が痛いことです。人は誰でも他人の欠点はすぐ目についてしまいますから、どうしても美点よりも欠点を指摘されるほうが多くなります。欠点の指摘のされ方も、中には優しく指摘してくれる人もいますが、嫌な言い方で指摘されたり、あるいは罵倒されながら言われたりすることもあるかと思います。自分の欠点を言われたときは、ショックで気持ちもかなり沈んでしまうことも出てきます。

 視覚と聴覚の障害を持ちながらも、作家、教育者、社会活動家として活躍したヘレン・ケラーは言います。「自分の欠点を直視し認めることです。ただし欠点に振り回されてはいけません。忍耐力、優しさ、人を見抜く目を欠点から学びましょう」と。ここからも自分の欠点とはきちんと向き合って、それを認めることが自分を成長させることへの第一歩になると言えますね。

欠点はすぐに改める

 インドの独立運動を指揮した宗教家で政治指導者のマハトマ・ガンジーは言います。「人は欠点に気づいたならば、即座にそれを改めなくてはならない。改める行為そのものが、人間にとって価値ある正しいことなのだ。間違っても、欠点を見て見ぬふりをして、状況を悪化させてはならない」と。

 欠点はすぐ直せるものもありますよね。前述の物を置きっぱなしにする癖がそうです。こういうすぐ直せるものは即座に改善する姿勢は大事です。それができる人は周りから信頼されるようになります。そうなればかなり嬉しくなってきてエネルギーも湧いてきますよね。ですからこういうことを指摘された場合は、相手がどういう言い方をしてきたかは置いておき、即改善に動くのが賢明になります。

改善に時間がかかる欠点はどうするのか

 すぐに直せない欠点はどうするのかという問題が出てきます。たとえば、消極的な性格で自分から発言したり、他の人に声かけがなかなかできないというような欠点がある場合です。こういうときは、まず「自分がどうなりたいのか」を考える必要があります。それを考えて紙(ノート)に書き出していくのです。自分の収入を大幅にアップさせたいというのであれば、消極的な性格では顧客から信頼はされませんから、積極的に顧客にアプローチして顧客のことを考えた提案ができる人物になる必要があります。自分がそうなりたいという理想の状態を紙(ノート)に書き出したら、今度はそうなるために何をするかの具体策を書き出すのです。たとえば、「電話が鳴ったら自分がすぐにとる」とか「分からないことは他のスタッフに積極的に聞きに行く」とか「顧客から言われた要望は即実行に移す」などです。そしてこれを毎日実行していけば、間違いなくその欠点はなくなり、誰もから信頼されるようになります。これはまさに欠点がプラスのエネルギーに転じているのです。欠点を自分で認めてその改善に努めたからこそ、そのようになれるのです。このように、時間のかかりそうな欠点は、自分がどうなりたいかを考えて紙(ノート)に書き出し、その具体策も書き出し実行することで改善されますから、ぜひこれをやってみてください。

自分の欠点を利用する

 小説家の宇野千代は言います。「欠点は隠すものではなく利用するものです」と。吉本新喜劇を見ていると、背が低いとか活舌が悪いという欠点を見事に笑いに変えていますよね(わざとらしいところもありますが…)(笑)。このように自分の欠点をさらけ出してその欠点を利用することができれば、ここから大きな利益を生み出すこともできるようにもなります。

 以上になります。今回は自分の欠点をプラスのエネルギーに変えていくにはどのようにすればいいかについて述べていきました。前述のように、まずは「自分の欠点を認める」ことが大事で、これをした上ですぐ改善できるものはすぐ改善し、時間がかかるものは紙に書き出して具体策を立ててから実行に移すと改善することができるのです。そうしたことができれば、あなたの欠点は間違いなくプラスのエネルギーに転じます。そうなれば、欠点があったことでそうなれたわけですから、欠点の存在に感謝することすらできます。ですから今回紹介したやり方をぜひ実践して、欠点をプラスのエネルギーに転じてください。では、また次回お会いしましょう!!

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