教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、目標を達成するための具体策を毎日確実に実行していくためにはどのようにしていけばいいかについて述べていきました。
今回のテーマは、「面倒くさい思考を排除しよう!」になります。やらなければいけないことは分かっていても「面倒くさいなあ」と思うことは誰にでもありますよね。こういう「面倒くさい」という否定的な気持ちをして業務を行うと、たいていミスや誤植を誘引して、良いものには仕上がらなくなります。こういうときにどのようにすればこれを前向きな気持ちに持っていけるか、またはそもそもこういう「面倒くさい」という気持ちを持たないようにするにはどうしたらいいかについて、今から述べていきますよ!!
目次
なぜ「面倒くさい」と思うのか?
「面倒くさい」という言葉をどういうときに使うかというと、その仕事を「やりたくない」と思うときですよね。これはそもそもどういう考え方なのでしょうか?それは「やりたくない」という気持ちがすべてを物語っています。「やりたくない」というのはほかならぬ「自分」ですよね。すなわち「自分がそれをやりたいかやりたくないか」で判断しているということです。これを判断基準にしてしまうと、顧客にはデメリットが大きくなります。たとえば、顧客から「重要なお知らせは事前にメールで知らせてほしい」という要望が来たときに、あなたがそれをするのが面倒くさがってやらなかったり、適当に送るようなことをしていると、顧客は確実にあなたもしくはあなたが所属する会社から離れていきます。このように、面倒くさいという考え方は完全に「自分を基準」としていて、「自己中心的な考え方」になっているときに出てくる言葉になります。
面倒くさいものほど大事
アニメ監督の宮崎駿は言います。「大事なことは、だいたい面倒くさい」と。また経営学者のピーター・ドラッカーは言います。「すべての偉大な成功は、地味で面倒な事の積み重ねの上に成り立っている」と。あなたが目標を立てて、その具体策を毎日実行していくことに関しても、結構面倒くさいところがあるかと思います。具体策は、だいたい自分が新しい技能を身につけるために行う読書とか、何かの執筆作業とか、制作活動だったりするので、結構地味な作業になるからです。これらを面倒くさがっていては、とても目標達成なんかできませんよね。つまり、大事なことは基本的に「面倒くさいもの」になってくるわけです。
基準は自分ではなく顧客
ピーター・ドラッカーは言います。「企業の目的と使命を定義するとき、出発点は一つしかない。顧客である」と。仕事を「自分がやりたいかやりたくないか」という「自分を基準」としてしまうと、前述のように自分の要望を得られない顧客は確実に離れていきます。しかもそのような理由で離れてしまうと、信用を完全に失っているので二度と戻ってくることはありません。ですから「自分を基準」とする考え方は一切排除して、「顧客を基準」とする考え方にする必要が出てくるのです。
「自分にとってプラスかそうでないか」で考える
今後は「自分がやりたいかやりたくないか」ではなく「自分にとってプラスかそうでないか」と考えようにするとよいです。「顧客を基準」とする考え方は、お金をいただいている顧客の要望ないしは期待に応える考え方ですから、これを徹底することで自分に対する信用が高まり、自分にとってはプラスになりますよね。もっといえば顧客の「期待以上」すなわち「報酬以上」の仕事をすれば、あなたに対する信用度は大幅に高くなり、顧客はあなたのファンとなります。そう考えると、顧客が要望あるいは期待していることを実行するのは、「面倒くさいこと」ではなくなり、「顧客との信頼が高まる嬉しいこと」になりますよね。今後は「顧客を基準」として、「自分にとってプラスかそうでないか」という考えを持つようにしてください。
面倒くさいをアイデアに変える
今、家庭にある便利グッズは、そもそもは「面倒くさい」ものを「便利」なものに変えたグッズになります。たとえば、料理で使うピーラーは「包丁で皮をむくのが面倒くさい」という思いから「手軽に使えてすぐに皮をむけるようにしたもの」ですよね。このように面倒くさいものでも「どうやったら面倒くさがらずにできるようになるか?」という感じで「どうやったら~できるか?」と考える癖をつけていると、アイデアが出やすくなります。「面倒くさい」と思えるものが出てきたら、それを喜び、「どうやったら~できるか?」と考える癖をつけるようにしましょう。
面倒なことは何もない
自己啓発作家のナポレオン・ヒルは言います。「何かを成し遂げるために面倒なことなど何もない」と。結局「面倒くさい」と思考は、前述のとおり「自分が基準」になっているからであり、顧客に利益をもたらさないこの基準は自分にも顧客にも害悪しかもたらさないのです。自分が本当に成功しようと思うのなら、「顧客を基準」にし、顧客の利益になることを第一に考えるべきです。そうすることで自分に「信用」という大きなリターンとなって返ってくるのです。自分の成功が顧客のためであるならば、面倒なことは何もなくなってきます。ですからあなたも今日からは「面倒くさい」という考え方は捨て、「顧客のために」「自分にとってプラスにするために」という考えを持つようにしてください。そうした考え方で仕事をするようになると、あなたは顧客から信用される人になっていきますよ。
以上になります。今回は面倒くさい思考を排除するにはどのようにしていけばいいかについて述べていきました。ナポレオン・ヒルは「たいがいの人にとって、考えるということほど面倒なことはない」と言っていますが、この言葉通り、大半の人は現状をよくするための「考える」という行為を面倒くさがります。これは考えること自体を「自分がやりたくない」という「自分を基準」としているからなのであり、この考え方をしている限り、あなたの願望を実現するのは難しくなります。ですからあなたが顧客から信頼されて成功していくためにも、「顧客を基準」として、顧客の要望や期待に応え、報酬以上の仕事をすることを常に心掛けるようにしてください。では、また次回お会いしましょう!!