教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、他人から心ない批判を受けたときにどうすれば気持ちを前向きにして、批判を恐れることなく突き進んでいけるかについて述べていきました。
今回のテーマは、「情熱を持って行動しよう!」になります。仕事に毎日励んでいても、誰でもその仕事のやり始めは情熱を持って頑張ることができますが、毎日続けているとだんだんマンネリ化して当初の情熱がうすれてくることがありますよね。また、何かショッキングな出来事があったときにその情熱が一気に失われることも出てくるかと思います。そんなときにどのようなことをしていけば再び情熱を持って、その仕事に再発進できるかについて述べていきますよ!!
目次
この世界の偉業はすべて情熱によってもたらされている
成功する、すなわち人生の目標を達成するために情熱を持つことは不可欠です。いくら忍耐力があってもこの情熱に欠けていると目標を達成することはできません。実業家の稲森和夫は言います。「強い思い、情熱とは、寝ても覚めても、24時間、そのことを考えている状態。自分自身の成功への情熱と呼べるほどの強い思いが、成功への鍵」だと。また、ドイツの哲学者ヘーゲルは言います。「この世界に、情熱のない偉業など断じてないと、確信をもって言える」と。すなわち、成功を収めるために情熱は必ずいるものであり、この世界の偉業はすべて情熱によってもたらされているのです。
情熱を持つために必要なこと
では、この情熱を持つためには何が必要なのでしょうか?自己啓発家のナポレオン・ヒルは、「それは『明確かつ特定の目標』を持つことから始まる」と言っています。すなわち明確な目標を持ち、かつその目標がしっかり定まっていて、あなたの魂の一部になっていることが重要だということです。現在、あなたが明確かつ特定の目標を持っているのであれば問題はありませんが、もしそうでないのであれば、私のブログの「◇1. 今年の目標を立てよう!」で目標と具体策の立て方を詳細に述べていますので、こちらを参考にして自分の目標を立ててみてください。
情熱は行動から生まれる
誰でも自分の行動が感情に左右されるところはありますよね。「なんか気分が乗らないなあ」と思えば行動するのをやめたり、腹が立つことがあったら物に当たってみたりという感じです。ただこれをしていると、自分にとって何の成長もないですよね。アメリカの音楽家ジョン・ケージは言います。「感情を持つことは構いません、ただしその奴隷にはならないことです」と。感情の奴隷になると、やるべきことがすべて感情に左右されてしまうことになります。もし、あなたの気分がずっと乗らないままなら、あなたが成功するのはほぼ絶望的になってしまうのはお分かりですよね。
「モーション(motion)はエモーション(emotion)を生む」という諺があります。これは、行動と感情は相互に影響し合うのであることから、自分が望む行動を先に起こせば、その感情が後から芽生えてくるということです。たとえば、あなたがつまらないという感情を抱いていていたとしても、あなたがニッコリ笑顔になるような行動を起こせば、不思議なもので、あなたにだんだん嬉しい感情がわいてくるということです。本当に成功できる人はこれを利用します。たとえ気分が乗らないときでも、先に行動を起こすのです。すると、だんだん気分が乗ってくるようになります。
さらには、行動も「熱心に」行うようにするとよいです。すると、熱心な行動によって、熱い情熱が後から芽生えてくるようになるのです。すなわち行動、それも熱心な行動をすることで情熱が生まれてきます。このようにすれば、どんな感情を持っていても具体策を「情熱をもって」毎日実行することができますよね。
笑顔で明るく元気で大きな声を出す
熱心な行動を毎日保っていくには、笑顔で明るく元気で大きな声を常に心がけて出すようにすればいいです。もし笑顔が苦手な人は、鏡を見て「自然な笑顔」を出す練習をしてください。明るく元気で大きな声は、自分が思っているよりも1トーンだけ上げて出してみるといいです。自分が普通に出している声は、意外と小さな声である場合が多いです。これを1トーン上げることによって、相手には「元気で明るい」声となって届くのです。こうした行動があなたの情熱をさらに熱くしていきます。
自分の情熱を売る
どんな仕事をしていたとしても、自分の売り込みは必要になります。営業の仕事をした経験がある方はお分かりだと思いますが、営業の仕事は物を売ることだけではありません。自分という人間の売り込みも同時に行っているのです。顧客はどういう人から物を買うかというと、「顧客の需要を踏まえることができて、情熱をもって商品を売っている人」です。顧客が欲しているかどうかも考えず、自分が売りたい商品ばかり売ろうとしている人から商品を買いたいとは思いません。また、熱心さとか情熱が伝わってこない話し方をする人からも買いたいとは思いません。すなわち、顧客の需要がつかめ、情熱を注いで物を売ることのできる人は、優れたセールスパーソンだということです。たとえ公務員の仕事であっても行政サービスという仕事を売っていますから、これはどんな仕事にも当てはまります。つまり、情熱をもって仕事をすることができる人は、顧客から信頼されるようになり、その人からどんな物でも買ってもらえるようになるということになるのです。
以上になります。今回は仕事で情熱が薄れてきたときにどうやったらその情熱をふっかすさせて再出発できるかについて述べていきました。あなたも成功したいなら、やはり情熱は持ち続けることが大切になります。将棋棋士の羽生善治は言います。「私は才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、10年とか20年、30年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている」と。情熱を持ち続けることは、あなたの才能にもなります。ですから、今回述べたことをしっかり実践して、常に情熱を持ち続けて行動するようにしてください。では、また次回お会いしましょう!!