◇33. 今という瞬間を大事にしよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、目標を達成のための具体策はどうしても自分の技能を新しく身につけるためにするもので、行き詰まることも多いことから、これをどのようにして習慣化して成功するやり方を身につけていくかについて述べていきました。

 今回のテーマは、「今という瞬間を大事にしよう!」になります。私たちは普段過ごしていると、かなりの確率で過去を気にしてしまいがちです。特に失敗が大きければ、忘れたいと思っていてもそれが何度もフラッシュバックしてきて忘れられない…、そんな経験がありませんか?ただ、私たちが生きているのは「今」であり、今していることに集中することで解決の糸口が見えるようになってくることは実に多くあるのです。

 そこで今からは、どうやったら今という瞬間を大事にして、現在のことに集中して取り組んでいけるかについて述べていきますよ!!

「今何が重要か」を考える

 前述ように過去の失敗を思い悩んだり、逆に「上司に怒られるのではないか?」とか「自分は不利な立場に追いやられるのではないか?」とか「顧客からの信頼を失うのではないか?」というような未来に起こることを不安になることはあるかと思います。しかし、そんなことを考えたところで何の解決にもならないばかりか、自分を精神的に追い詰め、ストレスを増大させる一方になります。

 仏教の開祖ブッダは言います。「過去や未来に心を奪われず、今この瞬間に集中せよ」と。またベトナム出身の禅僧で平和活動家のティク・ナット・ハンは言います。「人生とは今この瞬間のことだ」と。言われてみればそうですよね。私たちは「今」を生きているのであり、過去も未来も想像の中にしか存在しません。自分が何かの力を及ぼすことができるのも「今」だけです。これを考えてみると、過去や未来に捉われすぎて何も手がつかないというのはいかにバカバカしいことかが分かりますよね。

 すると、「そんなことを言われても私は過去の失敗からすぐ立ち直れるほど強い人間ではない」と思われる方もいるかと思います。ただ、「自分=弱い人間」だと思っているのは誰なのかをよく考えてください。そう考えているのはあなただけなのです。それが本当にあなたの真の姿なのですか?そのままのあなたでいいのですか?成功者になりたいのではないのですか?だったら過去の失敗やまだ起こってもいない未来への恐れを抱くのをやめて、「今」に集中すべきです。自分にとって「今何が重要なのか」を考えるのです。

 それができればあなたが今本当にしなければならないのは何なのかが見えてきます。そしてそれに集中して取り組むのです。「今この瞬間」を意識することで、目の前の仕事に全力で没頭することができます。集中して行った業務は間違いなくより良いものに仕上がります。持てる力を出し切ることで偉大な仕事だって可能になるのです。

一旦停止して黙想をしてみる

 「今何が重要なのか」を考えたくても、やることが多すぎて何から手をつけていいか分からないときもあるかと思います。そういうときは、一旦考えるのも行動するのもやめて深呼吸をし、黙想をしてみるとよいです。過去のことも未来のことも考えず、「今」のことだけを考えるのです。そうすることで現在やるべきことが見えてきます。黙想が終わったら、今やるべきことで思いつくものを紙に書き出していきます。そして、それに優先順位をつけるのです。優先順位のつけ方については、私のブログ「◇23. 仕事ができる人になろう!」で触れているので、こちらも参考にして優先順位をつけてみてください。ここまでしたらもう「今何が重要か」が分かるはずですから、これに全力を注いでください。

集中の対象は1つに絞る

 誰でも複数のことを同時に行おうと思えばそれをすることはできます。たとえば、音楽を聞きながら仕事をしたり、メールを打ちながら動画を見たり、電話しながら掃除もするという感じです。ただ、実際は1つのことしか集中できていません。集中の対象をどちらかはっきりさせておかないと、中途半端な仕上がりになってしまいます。ですから「今何が重要か」が分かったら自分でつけた優先順位に即して、「1つのことだけ」に集中して完遂させていくことがベストになります。

瞑想をしてみる

 大きな失敗をしてしまうと、家に帰っても仕事のことばかり考えているようなことも起こるかと思います。そういった場合に簡単にできる気分転換の方法がマインドフルネスいわゆる瞑想です。マインドフルネスとは、「今という瞬間や体験に注意を向けて、それをありのままに受け入れること」をいいます。やり方は簡単なもので腹式呼吸で深く息を吸い込んだらゆっくり息を吐き出すやり方になります。息を吐き出しているときに、仕事であった嫌なことも一緒に吐き出す感覚で息を吐き出してしまうようにします。これを数回繰り返し、心の中が空っぽになるまで行うのです。すると、非常に気分が落ち着いてくるようになります。ヨーガ・瞑想の指導者の相川圭子は言います。「形あるものは変化していきます。そういうものに執着していると苦しくなります。…『〜せねばならない』というマインドに囚われると自他の欠点ばかり目について本人も周りも辛くなります。瞑想はそういうものを取り去って、全ては消えていくんだということを感じたり気づいたりする時間のことです」と。これを毎日やっていると、心も非常に落ち着くようになるので瞑想は本当におススメですよ。

 以上になります。今回は今という瞬間を大事にして、現在行っていることにどのようにすれば集中できるようになるかについて述べていきました。前述したように失敗した過去やこれから起こる未来に不安を抱くよりも「今何が重要か」を考え、それを行動に移していくことがあなたの今後を開拓していきます。「今この瞬間」を大事にして、ぜひ本当に重要な業務に集中するようにしてください。では、また次回お会いしましょう!!

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