◇32. 成功するやり方を習慣化しよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴30年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、大きな目標の中に小さな目標を立てていかに小さな1歩を毎日積み重ねていくかについて述べていきました。

 今回のテーマは「成功するやり方を習慣化しよう!」になります。自分が立てた目標を達成するためには、自分に必要な技能をつけるための具体策を日々実行していく必要がありますよね。この具体策はたいてい今まで自分がやったことのないものとか、自分が苦手なものであることが多いので、毎日具体策を実行する癖をつける、すなわち成功するための正しいやり方を習慣化することができれば、その技能を身につけるスピードも上がり、予定よりも早期に目標達成することも可能になってきます。そこで、今からどのようにすれば成功するやり方を習慣化できるかについて述べていきますよ!!

決まった時間に決まったことをする癖をつける

 古代ギリシャの哲学者アリストテレスは言います。「人は物事を繰り返す存在である。したがって、優秀さとは行動によって得られるものではない。習慣になっていなければならないのだ」と。自分の目標を達成しようと思ったらまずは自分が立てた具体策を毎日実行することが大事になります。ただ、実際はそううまくいきません。自分が成功するための具体策は、自分が現在身につけていない技能、すなわち自分が今までやったことのないことを身につけるための具体策だったり、自分が苦手としているものを克服するための具体策であることがほとんどです。要するに「具体策=自分がやりたくないもの」となるわけです。だから普通にやっていてはうまくいくはずがありません。「あとでやろう」とか「時間があるときにやろう」という調子では、永遠に具体策が実行されることはないのです。

 では、どうすればいいのでしょうか?それは「具体策をする時間を決めて、毎日その時間に確実にやる癖をつける」ことです。要は「具体策を習慣化する」ということです。例えば専門知識を得るための読書する時間を毎日必ず15分間はやることを決めた上で、その時間帯を「朝7時から7時15分の間は必ずやる」と決めてしまうのです。そしてそれを毎日確実に実行していくようにします。今まで読書をする習慣がなかった人にとっては、最初のうちはこの時間が「苦痛な時間」になるかと思います。ただ、これが毎日続いていくと、次第に慣れてきて、この時間に読書をするのが「当たり前」になってきます。これがいわば「習慣化された状態」で、これにより今まで嫌だった読書が、特に意識しなくても「普通にできるレベル」になるのです。こうなると、あなたの専門的知識はどんどん深まっていくことになりますよね。このようにして、まずは具体策を習慣化することをめざしてください。

正しい習慣化が想像力向上を促す

 前述のような習慣ができてくると、何も考えなくても体が覚えて、目標達成に向けた具体策を何の苦もなくやってしまえるようになります。このように習慣化されたものについては、意識して実行する場合と違って脳が活動していない状態になってきます。すると、これを利用してこれを別のことに使うことができることになります。『習慣の力』の著者チャールズ・デュヒッグはこのことを次のように説明します。「脳の活動はどんどん少なくなり、ほぼ停止している表な状態になります。…これは実に都合がいい。なぜなら脳の活動をそっくり別のことに使えるからです」と。

 そうであれば、その空いた脳の活動を、「自分を成功に導いていくためのイメージをする」時間に使うことができれば効果覿面になります。心理学者の加藤諦三は言います。「幸せになるためには、自分の人生の目的にそった習慣を身につけることである」と。すなわち、具体策を実行しながら、毎日の具体策実行によりレベルアップした自分を想像し、そこからさらに自身を発展させるにはどうしたらいいかを考え出し、それも新たに習慣化していくということです。これが習慣として身につくと、自分自身がどんどん発展しレベルアップしていくのが想像できますよね。このようにして、正しい習慣化は自分を発展させる想像力向上にも繋がってくるというわけです。

悪い癖を正しい習慣に変える

 誰にでも悪い癖というものがあり、コンビニを見つけるとフラッと寄って大してほしいとは思っていないものを買ってしまう癖だったり、暇つぶしにスマホのウェブサイトや動画を見る癖だったり、何かあるとすぐに悪い想像をして心配しなくてもいいことを心配する癖だったり…と、取り上げればきりがないと思います。これらの悪い癖はどうすれば断ち切っていけるのでしょうか?

 チャールズ・デュヒッグによると、あらゆる習慣には「(ある行動を自動的に呼び起こすための)きっかけ」「行動(感情や思考も含む)」「報酬(ごほうび)」の3つの要素があり、悪い習慣の「きっかけ」と「報酬」を特定し、その間に新しい「行動」を挿入することによって習慣を変えることができるとのことです。

 たとえば、あなたは毎日車で通勤しているとします。そして仕事帰りにコンビニに寄って、揚げ物やビールを買う癖があったとします。寝る前にそれらを飲食することから気分は良くなりますが、太りやすい体質になっています。前の健康診断で医者から、体質改善のために夜寝る前に飲食するのを控えるのと、もっとウォーキングなどの運動を日々の生活に取り入れるようにとの指導がありました。ここでこの事例について考察してみますが、「きっかけ」は車で通勤していることとコンビニに寄ることになります。「報酬」は寝る前にいい気分になることです。ただし、健康診断以降は「報酬」が、夜寝る前の飲食を控えてウォーキングなどの運動を取り入れることによる「体質改善」に変化しています。

 こういうときはまず「きっかけ」に注目します。車で通勤という行為は、運動を面倒くさがらせる最大の要因になっています。これを毎日していると、ちょっと歩けば行けるようなところも車で行くようになります。これは燃料代がもったいないばかりか運動もしないので健康にも良くありません。だからまずこれをやめる必要があります。また、もう1つのきっかけがコンビニに寄ることですが、コンビニはスーパーなどの小売店と比べて割高なばかりか食べ物も揚げ物が多く、体にあまりよくありません。ですから特に仕事帰りの夜にコンビニに寄ること自体をやめる必要があります。

 そこで、このきっかけを見直すための「行動」を新たに取り入れます。車で通うのをやめて、電車やバスなどの公共交通機関を利用したものに変えます。すると、嫌でも歩かなければならなくなります。最初の方はきついですが、慣れてくるとこれが普通になります。すると、ウォーキングをする時間をわざわざ設けなくても、これで毎日普通にウォーキングできる習慣が身につくのです。さらにもう1つのきっかけの「コンビニに寄ること」ですが、通勤で歩くようになると、車で行くより時間がかかりますから、「早く帰りたい」という気持ちも出てきます。これを利用するのです。コンビニを見た瞬間に「早く帰りたい」と思うようにすれば、何も買わずに帰ることができます。すると、寝る前の飲食がなくなり、ウォーキングの習慣と合わせれば確実に自分の体質は改善されていくのです。

 このように「きっかけ」と「報酬」を特定したら「新しい行動」を取り入れることで悪い習慣はなくなっていきますから、ぜひあなたもこれをやってみてください。

 以上になります。今回は自分が成功するためにいかにいい習慣を取れ入れ、悪い習慣をいい習慣に変えていくかについて述べていきました。前述したとおり、目標達成のための具体策というのは基本的に自分がやりたくないものだったり苦手なものだったりするので、普通にやっていたら続きません。これを習慣化することによって毎日継続してやっていくことができるようになりますから、これはぜひ取り入れるようにしてください。では、また次回お会いしましょう!!

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