◇31. 小さな1歩を積み重ねていこう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、自分の休憩時間や休日の時間を確保するために自分の境界線を引くことの重要性について述べていきました。

 今回のテーマは「小さな1歩を積み重ねていこう!」になります。このブログも今年最初のブログ「◇今年の目標を立てよう!」で、今年1年の目標と具体策を立てていきましたが(今年の目標と具体策を立てていない場合は私のブログを参考にして立ててみてください)、大きな目標はなかなかゴールが見えてこないので、これが原因となって1度や2度の挫折を味わったときに目標達成そのものを諦めてしまう人で大半を占められてしまうのです。これを克服するためには、大きな目標の中に小さな目標を立てるとよく、この小さな目標を達成していくことで「目標に向かって前進している感」が出てきます。その積み重ねが最終的に大きな目標の達成に繋がっていきます。

 そこで、今から具体的にどのようにして小さな目標を立てれば、目標に向かって前進している感が出るのかについて述べていきますよ!!

目標を紙にきちんと書く

 「大きな目標の中に小さな目標を立てよう」というのはよく耳にするかと思います。ただ、実際にこれができている人はごく少数です。なぜそうなるのかといいますと、答えは単純で、大半の人は目標自体を紙に書き出していないからです。大きな目標を書き出していなければ、当然小さな目標を立てることもありません。

 ではなぜ目標を紙に書かない人が多いのかといいますと、「目標を書くこと自体がバカバカしい」、「書いても書かなくても効果は同じ」、「目標を頭の中で意識できていればいちいち書く必要はない」、「目標を書いている時間がもったいない」などの理由からです。

 目標を紙に書き出すことへの有用性については、私のブログ「1. 人生の目標を立ててみよう!」で述べていますが、1979年から10年間かけて行われたハーバード大学のMBA(経営学修士)コースの卒業生に対する目標に関する調査で、目標を紙に書く人とそうでないの平均収入の差は約10倍だったという報告がなされています。これは、目標を紙に書くのを面倒くさがって書かない人と目標をきちんと紙に書いている人との間にかなりの収入格差が生じていることを意味しています。ですから自分の収入を本気で上げたと思うのなら、きちんと目標を紙に書いたほうがいいということになります。

小さな目標を立てる

 イチローは言います。「少しずつ前に進んでるという感覚は、人間としてすごく大事」だと。目標が大きいと、それにたどり着くどころか、近づいている感もほぼ感じることはないので、次第に「本当に達成できるのだろうか」と不安になり、ここで大きな失敗や挫折を経験すると、大半の人はそこで諦めます。

 なぜこのようなことになるかといいますと、何でもいっぺんにやろうとするからです。確かに学校の勉強や資格の勉強なら、やるべきことが限られているので、単元ごとにいっぺんに勉強すれば一気に成績を上げることも可能になります。ところが、自分の収入の大幅アップなどの人生の目標に関しては、それに必要な知識や技能を身につけなければいけませんから、かなりの日数と時間を要します。得に収入の目標額が大きいと1,2年やそこらで達成できるものではありません。最低でも3年、5年の長い期間で見ていく必要があります。まずは自分がその技能を身につけるのに「日数と時間がかかる」ということを念頭に置いておいてください。

 その上で大きな目標を立て、その中に小さな目標を立てていきます。大きな目標をまだ立てていないという方は、前述の「◇1. 今年の目標を立てよう!」をご覧になり、「年収3,000万円を稼ぐ」などの大きな目標を立ててみてください。

 もし、大きな目標が前述の「年収3,000万円(月収250万円)を稼ぐ」で、現在の年収が300~400万円(平均月収25~34万円)であるならば、ここから月収を250万円まで伸ばそうと思えば、最低3年くらいは必要になります。まずはそのスパンで考えるようにしてみてください。

 では、ここから小さな目標を立てていきます。現在の年収が300~400万円の人にとって平均月収250万円というのはとてつもなく大きな数値に思えるかと思います。ですからこの目標を分割していきます。ただ、均等に分割するのではなく、初めの方の小さな目標を「達成できそうな数値」にするのがポイントです。すなわち月収が20~30万円の人は、最初はぷらす10万円くらいにし、小さな目標を「30~40万円」とするのです。そうすると、ちょっと頑張れば達成できそうな気がしますよね。そして、それに達成したらだんだんと目標数値を上げていけばいいのです。

 ただ、あなたにその技能が身についてくるまでは、収入0円の月が続くことは否めません。1→2にするのは比較的簡単ですが、0→1にするのがとてつもなく難しいのです。まずここは念頭に置いた上で進めるようにしてください。ただ、焦る必要はありません。小さな目標を立ててまずはそれを達成することに力を注いでいると、必ず芽が出て来るときがやって来ます。その成功を信じてまずは小さな目標達成に全力を注いでください。

自分の進歩や成果が目に見える形にする

 小学生の子どもが目標を達成するために、その日に決められたことができたらシールを貼っていくようなことをするのを目にすることがあるかと思います。だんだんそのシールが増えて目標達成に近づいてくると誰でも嬉しくなってきますよね。同じようにあなたも自分の進歩や成果が目に見える形にするために、自分が書いている目標・具体策のノートの中で、もし毎日の目標の具体策に「1日15分読書をする」と立てていたとしたら、その日の終わりにそれができていたらそのノートの表紙にシールを貼っていくという感じにすればよいかと思います。そうやって「進歩や成果の見える化」をして、自分自身のモチベーションを高めていきましょう!

 以上になります。今回は大きな目標達成のために、まずはそれを分割した小さな目標を立てることで目標達成のハードルを下げ、それによって小さな1歩を毎日確実に積み上げていくためにはどうしたらいいかについて述べていきました。イチローは言います。「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行く1つ道だと思っています」と。大きな目標への進歩や成果がなかなか見えてこないのはいわば当たり前のことです。これを小さな目標を立て、それを1つ1つ達成していくことが最終的に大きな目標への達成に繋がります。ですからあなたもそれを信じて、まずは小さな目標達成に毎日励むようにしてください。では、また次回お会いしましょう!!

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