教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、自分が確固たる信念を持ち、速やかに決断を下すためにはどのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。
今回のテーマは「忍耐力を身につけよう!」になります。あなたが自分の目標を達成していくには、いろいろな障害も当然のことながら出てきます。そういったときに忍耐力があればそれを乗り越えて成功にたどり着くことができます。今回はどのようにすればどんな障害にも耐えうる忍耐力が身についていくかについて述べていきますよ!!
目次
忍耐の意味合い
「忍耐」と聞くと、「それは昭和時代の考え方だ!」とか「忍耐強く働くことを美徳としてきたことが過労死社会を生み出したんだ!」と思う方もおられるかもしれません。しかし、「忍耐」もその当時のものと現在のものとでは捉え方が変わってきています。
当時は終身雇用制で会社が定年まで働くことを保障し、給料も年齢とともに年々上がっていました。その代わりとして会社の方針に従うのが当たり前とされていたのです。そのために上司のパワハラやセクハラは当たり前に行われ、時間外労働も余儀なくされ、家族を養うためにもそれに耐えることが美徳とされていました。それが大きなストレスを生み出し、過労死する人が急増するという現象を引き起こしたのです。したがって、ここでいう忍耐とは、いわば「会社や上司の方針に従うための忍耐」ということが言えます。
しかし現在はこの終身雇用制は崩れて成果主義になってきており、状況は当時と全く変わっています。会社の方針に従いたくないのであれば自由に退職して別の職業に就いたり起業したりできるようになっています。給料もいくら在職年数が多くてもきちんと成果を出していないと上がりません。ということは、成果を上げられるように自分で自身の技能を高めていかなければならなくなっているのです。自分自身の技能を高めるためには、自分の苦手なことややりたくないこともやっていく必要があります。したがって、ここでいう忍耐とは「自分自身を高めるための忍耐」ということが言え、自分自身のレベルアップのためには必須のものになってきます。ですから、この「忍耐」も昔と比べてその意味合いは180度変わっているのです。
忍耐をどう捉えていくか
とはいえ、自分の苦手なものややりたくないことをやっていかなければならないとなると、急に荷が重くなりますよね。ただ、それは捉え方の問題にすぎません。終身雇用制の時の忍耐は「(やりたくなくても)耐えなければいけないもの」というほぼ強制に近いものでした。現在の忍耐は「自分の目標(夢)を実現するために頑張るもの」になります。つまり強制ではないのです。あなたがやめようと思えばいつでもやめられるのです。
ただ、あなたが目標(夢)を本気で実現したいと思うのであれば、自分の苦手なものややりたくないことに対して立ち向かう必要があります。ドイツの詩人ゲーテは言います。「人間だけは不可能と思われることを成し遂げることができる。ただし、それには忍耐力がなければならぬ」と。ただ、これは「我慢しなければいけない忍耐力」ではなく、「頑張れば夢が実現できる忍耐力」になります。そう捉えることができれば、この忍耐力を身につけることであなたも頑張れる気がしてきませんか?
忍耐の先に成功がある
ドイツの詩人カール・ジムロックは言います。「忍耐の草は苦い。だが最後には甘くやわらかい実を結ぶ」と。結局忍耐力の欠如というのは、失敗の最大の要因になります。大半の人は、何らかの挫折等をきっかけに目標達成のための努力を続ける忍耐力を失ってしまいます。これは、成功する人がごく少数にとどまることからも明らかです。すなわち、忍耐力の欠如というのは大半の人が持つ欠点なのであり、ここから考えても、いかにどんな挫折があろうともそれに耐えうる強い忍耐力を保持できるかどうかが成功することへのカギとなってくるわけです。
幸いなことに、大半の人が抱えるこの忍耐力の欠如という弱点は、自分自身の努力によって克服することが可能です。その最も簡単な克服法は「自分の目標(願望)を再確認する」ことで、自分の目標達成への思いを再度燃え上がらせることです。これができれば、あなたの忍耐力もこの思いに比例して大きくなっていきます。そうやって再び忍耐する力が復活すれば、あとはその先に成功が待っているということです。
「どうすれば」を口癖にする
これまでの私のブログでも何回か言ってきていることですが、自分にとって不幸なことが起こったときに「なぜ」と言う口癖はやめて、「どうすれば」と言うのを口癖にするとよいです。「なぜ」は「何でこうなるんだ!」と過去を嘆くだけで何の解決にもなりません。成功する人は、「なぜ」とは考えず、それよりも「どうしたらここをうまく切り抜けられるだろうか?」と視点を未来へ向けてうまくいく方法を考え出すのです。だから挫折にも耐えられるのです。イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルは言います。「挫折は、成功の前兆である」と。さらにトーマス・エジソンは言います。「人生における失敗者の多くは、諦めた時にどれだけ成功に近づいていたかに、気づかなかった人たちである」と。
一生懸命努力を重ねているときでもうまくいかなかったり大きな挫折に見舞われると、「もうダメだ!」と思う瞬間は誰にでも出てきます。実はこのときはもうゴールの目の前まで来ていることが多いのです。そしてこの時点で諦めてしまう人はかなりの数に上ります。自分の目標に最後まで達成できる人が少ないものこういう理由があるからなのです。ということは、「もうダメだ!」と思う瞬間が来たら、逆に「ゴールはもう間近だ!」と喜ぶべきですよね。こういう気持ちの持っていき方をすることで、忍耐力を強化し、努力を続けていくことが可能となってきます。ですから、行き詰まったときには自分の目標に再度立ち返ることで自分の願望を燃え上がらせ、大きな挫折をしたら「ゴール近いぞ!」と自分に言い聞かせて気持ちを奮い立たせ、ぜひ目標達成をめざしてください。
以上になります。今回は目標達成するためにその忍耐力をつけるにはどうしたらいいかについて述べていきました。前述したように自分の願望(目標)を本気で実現させたいなら忍耐力をつけることは必須のことになります。ぜひ今回紹介したことを実践して、目標達成できるような忍耐力をつけてください。では、また次回お会いしましょう!!