教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、自分自身を売り込むためにリーダーをめざし、そのためにどういうことをしていけばいいかについて述べていきました。
今回のテーマは、「自己分析をして自分を正しい軌道に乗せよう!」になります。普段ルーティンワークをしていると、だんだん自分が何をしたいのか分からなくなってくることはありませんか?そういうときこそ自分の強みや弱点を分析する自己分析をしていくことが最適です。これをすることによって、自分が目標を達成していくために何を伸ばして何を生かしていくかが見えてくるようになります。それでは今から自己分析をどのように進めていくかのエクササイズもやっていきますよ!!
目次
1年に1回は自分の棚卸(自己分析)をする
「あなたは大きな富を得たいですか?」と聞かれたら、ほとんどの方はイエスと答えますよね。大きな富を得るには自分を売り込むことが必要です。自分を売り込むためには、自分自身のことをよく分かっていないといけません。それを行うのが自分の棚卸すなわち自己分析になります。企業は毎年在庫の棚卸を行っていますが、これと同じようにあなた自身も自分の棚卸をして、自分のどんな技能がどのレベルで保持していのかを整理していく必要があります。そして進歩しているものは何か、逆に後退しているものは何かを見極めることによって、あなたは今から何を伸ばしていけばいいのか、逆にやらなくてもいいことは何なのかが分かるようになってきます。
この自分の棚卸については、最低1年に1回はした方がいいです。自分の部屋も年に1回は大掃除をして普段から掃除をしておくときれいな状態を保てますよね。これと同様に自分の棚卸も年に1回はして普段も少しずつ自分の現状を見るようにしておくと、自分のいい状態を保てます。このようにして1年に1回のペースで自分の棚卸を行い、普段についても少しずつ自分の現在の状態を見るようにしておくと、自分のどこを伸ばし、どこを改善していくかが見えてきます。では、ここからは自己分析(棚卸)のエクササイズをやっていきますよ。
自己分析のエクササイズ
では、今から自己分析のエクササイズを行っていきます。ここから以下の質問には正直に答えていってください。
① 現在の仕事で最善を尽くしていますか?昨年より進歩していますか?
② 顧客が満足いくようなサービスを提供できていますか?
③ あなたの長所は何ですか?それを紙に書き出してみてください。
④ あなたの短所は何ですか?それをどのようにしたら改善できますか?書き出してみてください。
⑤ きちんと計画を立て、計画通りに進めることはできましたか?
⑥ 迅速で丁寧な業務を進めることはできましたか?
⑦ どんなときでも的確な決断を速やかに行うことができましたか?
⑧ 周りのスタッフと情報をきちんと共有できていましたか?
⑨ 周りのスタッフに対し思いやりのある態度で接していましたか?
⑩ 自分の報酬以上のサービスを提供できていましたか?
⑪ あなたの現在の専門分野は何ですか?それを書いてみてください
⑫ その専門分野は現在の仕事で活かされていますか?
⑬ あなたが今やっている仕事はあなたがやりたい仕事ですか?
⑭ 自分が現在持っている技能(他人よりできる自信があるもの)を思いつくだけ書いてみてください。
⑮ ⑭で書いた技能は現在どのくらいのレベルにありますか?5段階評価(5がいちばん良い)で評価したらどのくらいのレベルになるのか、すべて自己評価してそれを書いてみてください。
⑯ 現在持っていないが今後身につけたいと思う技能(能力)を思いつくだけ書いてみてください。
⑰ ⑯で書いた技能は自分にとってどのくらいの難易度ですか?5段階評価(5がいちばん難しい)ですべて自己評価してみてください。
⑱ ⑭,⑮で書いた技能で、4以下のものを5にするには何をしていけばいいですか?思いつくことをすべて書き出してください。
⑲ ⑯,⑰で書いた技能で、3以下のものを4または5にするのに障害となっていることは何ですか?それを全て書き出してください。
⑳ ⑲で書いた障害に順位をつけてください。1を最も困難な障害として順番に書くようにしてください。それが書けたら、今度はそれらを克服するためにあなたは今後何をしていきますか?それらをすべて書き出してみてください。
技能を伸ばして一流になる
エクササイズで全て書き出すことができたでしょうか?①~⑩については、できていないものについては、それを具体策として立てて、それができるように日々実行するようにしてください。⑪~⑳については、現在あなたが持っている技能を5レベルすなわち業界の中で一流のレベルまでもっていくための具体策を立ててそれを書き出します。さらに、現在身につけていない技能で目標の実現のために必要な技能については、抱えている障害を目標に変えていきます。先ほど書きだした障害を目標に定義し直していきましょう。たとえば、「私は自分の技能を継続的に発展させて業界内の上位10%に入ります」という具合です。それを書き出してみてください。
自分の棚卸(自己分析)は年末に行う
①~⑳の項目についての自己分析は最低1年に1度行うのがいいことは前述いたしましたが、もし1年に1回行うのであれば、それは年末に行うとよいです。それによって1年の振り返りもできますし、来年に向けた目標と具体策を立てることもできます。この自己分析については、適当に答えるのではなく、すべて真剣に答えてください。それにより、あなたの人生の目標の実現可能性が高められます。ですからすべての項目に正直に答えて、真剣に自分が成功するための目標と具体策を考え出すようにしてください。
以上になります。今回は自己分析をすることによっていかに自分を正しい軌道に乗せていくかについてのエクササイズをやっていきました。自分の現状を知るにはやはりきちんと自己分析をすることが大事です。これにより自分の強みと弱みがはっきりしてくるので、強みはさらに伸ばし、弱みは徹底的に補強することで強みに変えていくことができます。それができればあなたは業界の上位10%に入ることができます。しっかり今回のエクササイズをやって今の自分を把握し、それをぜひあなたの目標達成に繋げてください。では、また次回お会いしましょう!!