教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、自分がどのようにしたら専門知識が持てるようになり、得た知識をどのように活用して自分の力にしていくかについて述べていきました。
今回のテーマは、「不満を成功に結び付けよう!」になります。自分が今やっている仕事に対して不満が全くないという人はなかなかいないかと思います。そこで今回はこの不満をどのように解消し、さらにはそれをどのようにして自分自身の成功に結びつけていくかについて述べていきますよ!!
目次
不満は自分自身を発展させる種
あなたが今行っている仕事について、不満があるとしたらどのような不満ですか?「給料が低すぎる」、「成果主義と言いながら成果が反映されていない」、「上司がこちらの言うことに耳を傾けてくれない」、「こちらの意向も聞かずにリーダークラスだけですべきことを決定している」、「管理職の人は現場を全然見ていない」、「上司は自分のことをきちんと見てくれていない」などという不満を抱えているのではないかと思います。
上記のような不満を持つこと自体は悪いことではありません。というのはどこの職場でも起こり得ることだからです。ただここで問題になるのは、その不満をずっと持ち続けて上司や会社の愚痴を言い続けることです。これは何の解決にもならないばかりか、あなた自身にとっても不利な状況に追い込まれることになります。「給料が低い」とか「上司は自分のことをきちんと見てくれていない」などの愚痴を言い続けることで、それがあなたの意識の中で視覚化され、それが現実化してしまうのです。しかもそういった愚痴を同僚などに話していると、あなたがそういう話をしていることが何らかの形で上司にも伝わります。すると、上司はあなたのことを快く思わなくなりますよね。ですからますます不利な立場に追い込まれることにもなるのです。
したがって、もしあなたが不満に思っていることを考え続けたり言い続けたりしているなら、それは今すぐやめるようにしてください。
では、そういった不満の解消方法は何でしょうか?それは今抱えている不満を「どうやったらそれを解消することができるか」と考え、それを書き出すことです。不満は自分自身を発展させる種になります。現在世の中に存在する物もそういった不満を解消する形で発展を遂げています。たとえば、「洗濯物を手で洗うのは時間がかかって困る」という不満は洗濯機を開発・普及させることによって解消していますし、「日用品が高くて困る」という不満は「100円均一」の店を全国展開させて日用品を販売することにより解消しています。このように人の不満というのは「どうすればそれを解消できるか」のアイデアに転換して、あなたの稼ぎの種にすることができるのです。ですから今後、不満に関しては「自分自身を発展させる種になる」と前向きに捉えるようにしてください。
収入に不満があるときはどうしたらいいのか
これで不満が稼ぎの種になるということは理解できましたね。しかし、「そんなこと言っても給料に関する不満は会社が給与規定や支給の基準を大幅に改定してくれない限り無理ではないのか?」と思われるかもしれません。
ここで考えていただきたいのが、今のあなたがもらっている給与の額に対する責任はすべて会社(職場)にあるのか?ということです。あなたが今の地位にあるのは上司に見る目がないからなのか?あなた自身が他人よりも抜きんでようとする努力を今までしてきたのかどうかも併せて考えてみるとよいです。
収入が上がらない人の共通点に「どうせ」という言葉を使う癖があることが挙げられます。たとえば「どうせ頑張っても給料はそんなに変わらない」とか「どうせ上司はちゃんと見てくれない」という具合です。この「どうせ」という言葉は、自分自身のやる気を確実に蝕んでいきます。これにより悪いことばかりが自分の意識の中で視覚化され、悪いことばかりが現実化していくのです。
今後はこの「どうせ」を「どうやったら」とか「どうすれば」に言い換えるようにしてください。「どうやったら」「どうすれば」を口癖にすると、あなたの今後の人生は間違いなく一変します。「どうやったら給料(収入)は上がるのだろうか?」とか「どうすれば上司は私を評価してくれるのだろうか?」という具合です。すると、何をすればいいのか具体的に見えてくるようになります。もし、何をすればいいのかどうしても分からないときは、あなたの上司に自分がなりたいポストを伝えて「どうやったらそのポストに就けるのですか?」と勇気を出して聞いてみるのです。そうすれば上司は、あなたがやる気を持っていることに大変喜んで快く教えてくれるはずです。もし今の会社(職場)に依存しないのであれば、副業したり転職したり起業したりという方法も出てきます。このように「どうやったら」「どうすれば」と考えることにより、いくらでもそのアイデアは出てくるのです。
収入(給料)以上の仕事をする
自分の収入をより伸ばしたいのであれば、現在している仕事で得ている収入(給料)以上の仕事をすることが大事です。自分の仕事はきちんとこなした上で、上司が抱えている仕事を手伝ったり、時には引き受けるなどをして、自分がなりたいポストの仕事を自分が率先して行うのです。それによってあなた自身が上司の仕事を覚えることになりますし、上司もあなたのその行為によってかなり助かります。すると、その上司が自分の後任にあなたを推薦してくれる可能性が高くなり、その上司のポストに昇進できるようになるのです。すなわち、あなたが本気で自分が今の収入以上に伸ばしたいと思うのなら、文句や愚痴の代わりにそのポストに昇進したつもりで仕事をすることこそが、あなたが望むポストをあなた自身に引き寄せてくれるのです。それにより、あなたの給料は普通に上がっていくようになりますよね。だから収入(給料)以上の仕事をすることは極めて大切になるということです。
黄金律を実践する
「自分がしてほしいと思うことは、何よりもまず他人にそうしてあげることだ」という成功の黄金律を実践することは、間違いなく自分自身に大きな利益をもたらします。そうすることによって相手もあなたのことを好意的に思うので、あなたが困ったときには喜んで力を貸してくれます。また、そういう行為をしている時に相手から「もっとこうしたらいいのではないか」というヒントをもらえたり、またはその方法が自分で思い浮かんだりすることもあります。うまくいけばそのアイデアで自分が事業を起こすことにも繋がります。ですからこの黄金律は常に実践するようにしてください。
以上になります。今回は自分が抱いている不満を成功に結びつけるにはどのようにしていけばいいかについて述べていきました。前述したように、不満というのはどんなものでも「稼ぐ種」になります。そのために常に「どうしたらそれができるのか」を考えるようにして、自分の不満を「自分の稼ぐ種」に変えてください。そして、それを実現するための目標と具体策、そして計画を立てて、それを実現させることに努めてください。では、また次回お会いしましょう!!