教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、時間管理の達人になるためにはどのような過ごし方をしてどのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。
今回のテーマは、「自分自身を貫こう!」になります。自分の目標を持っていても、他人からの意見や情報を聞き出したときにどうすればいいか分からなくなることはありませんか?また、目標達成に向かって頑張っていても「本当にこれで大丈夫なのだろうか?」と不安になることはありませんか?そんなときは自分自身に対する考え方を冷静に分析してみると良い方向に進めることができます。今回は自分自身に対する考え方を分析しながら、どうやったら自分を良い方向へ持っていけるかについて述べていきますよ!!
目次
不安になるのは誰も同じ
目標と具体策を毎日ノート(紙)に書き出し(目標の書き方はブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」参照)、それに向かって毎日頑張っていても、なかなか成果が見えない状態であれば「これで本当に大丈夫なのだろうか?」と思うのは当然です。具体策というのはだいたいその技能を身に着けるための「基礎固め」であることがほとんどです。基礎というのはそう簡単に身につくものではありません。毎日それを積み重ねていくことによって初めてついていくものです。そしてそれを毎日続けているうちにあるとき突然できるようになるときが来るのです。イチローは言います。「夢を掴むことというのは一気にはできません。小さなことを積み重ねることで、いつの日か信じられないような力を出せるようになっていきます」と。ですから不安になることがあっても、最終的な目標達成できるのを信じて小さなことを積み重ねていくことが何よりも大事になりますね。
嫌な言葉(雑音)に耳を貸さない
自分がめざしている目標がかなり大きいものだと、それを聞いた人の中には必ずと言っていいほど「そんなの無理だ」とか「そんなことできるはずがない」と、それをバカにしたり否定したり笑ったりする人がいます。あなたが本気でそれを成し遂げたいと思うのなら、こういう雑音には耳を貸さないのが賢明です。
アルバート・アインシュタインは子どもの頃の学習障害が原因で、学校の先生から「頭の回転がにぶく、非社交的で、何のとりえもない」と言われていたそうです。しかし、彼の両親はこれを受け入れず、最終的に彼に立派な教育を施すことに成功しています。だからこそ、彼はあれだけ偉大な人物になれたのです。
アメリカの小説家マーク・トウェインは言います。「あなたの夢を萎えさせるような人間には近づくな。器の小さい人間ほど人の夢にケチをつけたがるものだ。真に器量の大きな人間は成功できると思わせてくれる」と。ですからあなたも周りの嫌な言葉には一切耳を貸さないようにしていきましょう!
成功している人はみじめな状況から出発している
成功している人の多くが、最初はみじめな状況から出発しています。視覚・聴覚・言葉を失うという三重苦に襲われたヘレン・ケラーや、耳が不自由で目も見えなくなったベートーベンなど、絶望的な困難を克服して自分の願望を実現させている人も少なくありません。何かになりたいとか何かをしたいという燃え上がる願望はすべての出発点になります。ただし、単なる願望を持つことと、願望を必ず実現させる思いを持つこととでは、効果は全く異なります。願望を必ず実現させる思いを持つには信念が必要です。イギリスの著作家ウィリアム・ヘイズリットは言います。「勝てると思えば勝てる。勝利には信念が必要なのだ」と。そして信念を持つには心を開くことが必要です。心を閉ざしていては信念や勇気は湧いてきませんから、常に素直さと心のゆとりは持つように心がけていきましょう。
自分を抑制する考え方を排除する
これにはまずあなたを抑制している考え方がどんなものかを特定する必要があります。自分の知性、能力、才能、創造性、人格など、自分が何にコンプレックスを抱いているのかを紙に書き出して特定していきます。そしてその書き出したものを見て、それはあなたが達成しようとしている目標から考えて、気にしなければいけないものなのですか?コンプレックスというのは、たいてい自分自身を卑下してマイナスの自己イメージを自分で勝手に作り上げている虚構にすぎません。自分が目標を達成し、成功した暁にはそんなコンプレックスを持っていたこと自体忘れるはずです。だったらそういうマイナスの自己イメージは一切排除し、常に目標達成して成功した「理想の自分」を自己イメージとして常に想像するようにしてください。そうすれば自己を抑制するコンプレックスは自然に消滅しますよ。
理想の人物になれることを心から信じる
さあ、ここまできたらあとは心の底から思っている自分の理想像を常に思い描き、それを実現させるための具体策を毎日実行するだけです。その思いは強ければ強いほど、そして理想像が明確であれば明確であるほど実現可能性はぐんと高まります。そして何よりも大切なのは、あなた自身がその「理想の人物になれる」と心から信じることです。それを毎日続けることであなたは自分自身を貫くことができ、最終的に目標を達成することができますよ。
以上になります。今回は普段から自分自身を貫くためにはどういうことをしていけばいいかについて述べていきました。前述のとおり目標達成するための具体策を進める過程で誰でも不安を持ちますし、嫌な雑音も入ってきます。そんなときでも自ら抑制する考えを一切排除し、自分が理想の人物になっている姿を常に思い描くことで、そうした不安や雑音をすべて吹き飛ばすことができます。ぜひ今回の内容を実践して自分自身を貫くようにしてみてください。では、また次回お会いしましょう!!