教育・心理カウンセラーで自己啓発作家の花賀作象です。前回はクレームを引き起こした人がいたらその人だけに責任を押し付けるのではなく、逆にクレームを発生させてしまったことを上司から謝罪することの大切さについて述べていきました。
今回は「win-winの関係を築こう!」になります。ところでwin-winの関係とはどのような関係のことをいうと思いますか?直訳すれば「自分も相手も勝つ」ということになります。ただ、ビジネスの世界では「取引をする双方に利益がある」ことを意味しています。これを考えずに自分だけが利益を得るような取引をしたときにはクレームが来たり、支払った金額の返金請求をされたり、ひどい場合は損害賠償の請求をされたりするのです。ここからはどのようなことを心掛けていけば、相手とwin-winの関係になれるかについて述べていきますよ!!
我田引水で得するのは一時的
昨年から米の価格が高騰していますが、その反動もやってきているようです。新米が売れていないのです。現在の米の価格は2年前の約3倍の価格にまで膨れ上がってしまっていますから、米を買わない人が増えているのです。確かに米農家にとっては2年前までが米の価格が安すぎて採算ぎりぎりの状態だったという背景もありますが、その反動で現在では価格が高くなりすぎて大量に売れ残っているというわけです。
これは卸売りなどの中間業者の影響が大きいとも言われますが、結局生産者と消費者とのwin-winの関係を考えずに生産者や中間業者だけが儲けようという意思が働いた結果とも言えます。このようなことをしていては生産者や中間業者が一時的に得することはあっても、結局は大量の売れ残りが生じて損をすることに繋がっていくのです。
win-winの関係を築きたい相手を選ぶ
では、今からあなた自身が相手とwin-winの関係を築いていくためのエクササイズをしていきますよ。
今から誰かとある合意に至らなければならない状況、もしくは解決に向けて交渉しなければならない状況を考えてみてください。そして、それをノートに書き出してください。考えられるものはすべて書き出すとよいです。
書けましたら今度はその中からあなたが最も合意または解決したいものを1つ選んでください。これはすなわちあなたが最もwin-winの関係を作っていきたい相手を1人選ぶということです。
相手と自分の望んでいることを書き出す
選べましたでしょうか?そうしましたら相手があなたに対して望んでいる結果を書き出してみてください。これは相手の立場に立ち、相手からあなたに対して望んでいることを明確に書くとよいです。
書けましたでしょうか?では次にあなたが相手にどのような結果になることを望んでいるかを書いてください。これは自分が望んでいることを確保するにはどういう結果になるのかが望ましいかを明確にして書くのがよいです。
どうしたらwin-winの関係になるかを考える
相手が望んでいる結果と自分が望んでいる結果の双方を明確に書き出すことはできましたか?ここまで書くことができれば、あとはこれをどのようにしてwin-winの関係にもっていくかだけです。これを考えるとき、双方が望んでいることの終着点(ゴール)を考えてみるとよいです。それでは自分が書き出したものをよく見てみてください。終着点(ゴール)は一緒になっていませんか?それぞれの主張で多少食い違うところがあったとしても、終着点(ゴール)を見てみると、結構一緒であることが多いのです。
たとえば、前述した米の高騰を例に挙げると、生産者や中間業者は「多くの人に米を毎日食べてもらいたい」という結果を望んでおり、米の消費者は「主食として毎日米を食べたい」という結果を望んでいます。ということは、双方の結果は「米を毎日食べる」という点で一致していると言えます。そうなると米の価格が問題になってくるわけですが、生産者や中間業者としては「採算ぎりぎりではなく、自分たちの生活に余裕が持てる価格で売りたい」という結果を望んでいます。一方で消費者は「ただでさえ物価が高くなっているのだからなるべく安い価格で買いたい」という結果を望んでいます。だったらこの双方をwin-winの関係にするにはどうしたらよいでしょうか?最も良い方法は、生産者や中間業者が望む価格と消費者が望む価格の中間の価格にすることです。こうすれば、双方が納得した価格で売買することができるというわけで、現在のように生産者や中間業者側に偏った価格で売らないようにすれば大量に売れ残ったりすることもなくなってくるのです。
このようにwin-winの関係を築いていくには、双方が望んでいることをそれぞれの立場に立った上で書き出し、その中間点となるものを見出していくのがベストと言えますね。
win-winの関係が築ける模範的な人を考えてみる
相手とwin-winの関係を築いていきたいと考えても、前述の米のような感じでどうすればいいかがすぐに分かれば問題はないですが、そうでない場合もありますよね。そういった難しい状況においては、周りにいるwin-winの関係が築けている人のことを考えてみるとよいです。そして、どうやったらその人のようにいろいろな人とwin-winの関係を築いていくことができるのかについてを学んでいくために、もっと身近でその人を観察するようにし、時にはその人にどのようにしているかを直接聞いてみるとよいですね。
以上になります。今回は相手と良好な関係を保つためにどのようにすればwin-winの関係を構築していくことができるかについて述べていきました。誰もが利益を得たいと思っているのであり、これをどちらか一方が利益を得るようなことをしていたら、それは当然長続きすることはありません。
ですから、自分だけが利益を得るというような考え方は一切やめ、常に「どうすればwin-winの関係を築いていくことができるか?」を考えていく必要があります。そのためにも相手が望んでいること、自分が望んでいることをノートに書き出すことが重要になってきます。その上で双方の終着点(ゴール)を考えると、それだけで解決策が見出されることがあります。難しい場合は模範となる人を観察したり聞いたりするなどして、win-winの関係を築くための解決策を見出していくとよいです。今回述べた内容は、自分自身が信頼される人物になるためにも非常に重要なことになってきます。あなた自身が顧客から信頼される人物になっていくためにもぜひ今回の内容を実践して相手とwin-winの関係を築けるように努力してください。では次回またお会いしましょう!!