教育・心理カウンセラーで自己啓発作家の花賀作象です。前回は恐れを抱いて何も手につかない状態になっているときにどのようにすればその状態から解放され、逆に流れに乗る状態に持っていけるかについて述べていきました。
今回は「『今日もいい1日だった』と言える習慣を身につけよう!」になります。あなたは普段仕事から家に帰ってきた時や寝る前にどのような気持ちを抱いていますか?「今日も疲れたなあ」とか「早く休みが来ないかなあ」とか「給料日が待ち遠しいなあ」なんてことを考えていませんか?大半の人はこのような気持ちを抱いていて、その日が良かったなんてことはほとんど考えません。これでは毎日が虚しいものになりますよね。ここからはどのようにすれば1日を終えたときに「今日もいい1日だった」と言えるようになるかについて述べていきますよ!!
通勤時間は暇な時間になっている
忙しい毎日に追われていると、通勤で通る道ははただの通り道になってしまいます。電車やバスなどの公共交通機関を利用している場合は、スマホを見るとか半分寝ている状態になるなど、暇な時間を過ごすだけの状態になってしまいます。あなたの通勤時間中の過ごし方はどのような状態になっていますか?
もし徒歩や自転車や車などで道路を通る場合は、そこで見られる季節の花の変化を見たり、毎日通る人の様子を観察したり、工事をしていれば何の工事をしているのか観察することもできます。すると、その道路やその周辺で起こる変化を楽しむことができますよね。
また電車やバスなどの公共交通機関を利用するときでも、外の景色を見ていていれば前述と同じような観察ができますし、外を見ないのであれば読書や勉強などの自己啓発を進めていくことができます。
本当はこれらのことが通勤中にできれば理想なのですが、実際は道路についてはただ通るだけですし、公共交通機関の中についてはスマホを見ている人が大半で寝ている人もちょいちょい見かけます。要は大半の人にとって通勤時間はただの「暇な時間」に過ぎない わけです。これは非常にもったいないことをしていることになりますね。
仕事中は自分の収入のことは忘れる
大半の方は仕事の目的が「家族を養うため」とか「生活費を稼ぐため」などの「お金を稼ぐこと」になっているかと思います。これは家族や自分の愛する人や自分自身を幸せにするためにも大事な目的になりますから否定はしません。しかし、この目的を職場に持ち込むのは大問題になります。というのは、職場での仕事は「顧客のため」に行うものだからです。もし自分の収入のことを職場に持ち込んだなら、顧客から頼まれたことでも「それは私の給料の範囲外になるのでできません」といったことがいくらでも出てくるようになります。こういうことを直接口に出して言う人はいませんが、そういう気持ちを抱いていれば平気で顧客の要望に応じなくなるのです。
また、職場で自分の収入アップを中心に考えて仕事をしていると、顧客のことよりも自分の評価を上げることに力を入れるようになります。上司にゴマすりをしたり、自分がいかに仕事をしているかのアピールをしたり、顧客との間で起こった不都合なことは隠すようになります。そうなると顧客からの信用を失い、顧客はどんどん離れていくようになりますよね。こんな仕事をしていたのでは自分にも顧客にもプラスにはなりません。
だから職場では自分の収入のことは忘れ、顧客のことだけを考えて仕事をする必要があるのです。自分の給料が顧客からいただいているお金から出ていることを考えると、これは当然のことと言えますよね。お金を出していただく顧客から信頼されるようになるためにも職場では顧客のことを考え、顧客のための仕事をすることが他の何よりも大事になってきます。
「顧客のため」の仕事が顧客の笑顔を生む
本当に顧客のことを思った仕事をしていると、顧客から感謝されます。すると電話であれば直接感謝の言葉をいただき、来社いただいた顧客ならその場で満面の笑みで感謝の言葉をいただけることがあります。そうなったときの気分は最高ですよね。「今まで仕事をやってきて良かった」という気持ちになりますよね。こういうことがあった日は家に帰ったときに「今日はいい1日だった」と幸せな気分でその1日を終えることができます。
1日の目標を立ててその達成感を味わう
前述のように顧客から感謝されたときというのは非常に嬉しい気分になりますが、顧客がここまで感謝の気持ちを持つようになるためには、丁寧な仕事の積み重ねが必要になります。こういうことが積み重なってくることで顧客はあなたを信頼するようになり、次第に感謝するようになってきます。ただ信頼の積み重ねには時間と期間を要します。そうなると、顧客から感謝の言葉をもらえるようになるのはだいぶ先の話ということになりますよね。ということは、顧客との絡みで「今日もいい1日だった」とはなかなか言えないわけで、これを毎日言えるようにするためには別のことをしていく必要があります。
それが「1日の目標を立ててその達成感を味わう」ことになります。「え!?そんなこと言われても毎日ルーティンで同じことをしているのにそこに目標なんて立てられません」と言う方もおられるかと思います。ではお聞きしますが、あなたは現在できるようにしたいと思うことはないのでしょうか?誰でも「もっと短い時間で仕事がこなせるようになりたい」とか「エクセルの計算式をもっと使いこなせるようになりたい」とか「パワーポイントを使ってプレゼンテーションができるようになりたい」など、たいてい何かできるようになりたいものを持っているものです。また「これがあったら便利なのに」と思うことや「こうしたらもっと効率よく進められるのに」と思うようなこともあるのではないでしょうか?これを1日1つでいいので、できるようにするための目標を立ててそれをできるようにしていくのです。するとどうでしょうか?それができれば達成感が出てきますよね。そうなるとその日は「今日もいい1日だった」となるわけです。
寝る前にその日を振り返る
そうやって1日の目標を立ててその達成感を味わったり、顧客との間で感謝されたことがあったりすると、寝る前にそれを振り返ると非常にいい気分になりますよね。そうなるとぐっすり寝ることができます。その調子で朝起きると気持ちのいい目覚めになりますよね。それによりいい1日がまた始まるのです。そうするといい気分のまま通勤時間帯を迎えるので、通勤時間の間も有意義な時間となっていくわけです。寝る前にこうしたことを振り返ることは次の日も気分が非常にいいものにしていきますから、ぜひ取り入れてみてください。
以上になります。今回はルーティン業務の中で疲れた毎日を送っているのを「今日もいい1日だった」と言えるようにするためにはどのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。
これは1日の中で最も過ごす時間が長いのは職場になりますから、いかに職場でいい過ごし方ができるかにかかっています。そのためにも仕事をする目的が「お金を稼ぐため」であってもそれを職場に足を運んだときにはそれはきれいさっぱりに忘れ、「顧客のため」に切り替えることが大事になります。それにより、顧客のことを何よりも大事に考えるようになりますから、そうしたことを行動で繰り返すうちに顧客からの信頼されるようになってきます。そうなってくると顧客から直接感謝されるようなことも出てきます。
また、自分の普段の業務で1日1つできるようになることを決めてそれを目標にするようにします。それを達成し、その日の寝る前にそれを振り返ることで、いい睡眠がとれ、次の日も気分良く仕事ができるようになってきます。今回述べた内容は日々のルーティン業務で疲れた毎日を送っている生活から有意義な生活に転換するためにもかなり大事な内容になっています。ぜひこれを実践してあなたも「今日もいい1日だった」と毎日言えるようになってください。ではまた次回お会いしましょう!!