教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は自分の仕事の不備を職場の上司から指摘された際にどのようにすればそれを謝罪して修正するだけにとどまらず、提案するところまで持っていけるかについて述べていきました。
今回は「忍耐力を鍛えよう!」になります。自分が立てた目標を達成するためにはどうしても忍耐力が必要になります。目標にたどり着けず失敗に終わるのはこの忍耐力の欠如によるものだと言っても過言ではありません。ここからはどのようにすればこの忍耐力を鍛えることができるかについて述べていきますよ!!
目的が不明瞭
「資格試験に合格する!」とか、「年内に○○円稼ぐ!」といった目標を立てても「ああ、やっぱりダメだ~」と言ってすぐ諦めてしまう人は非常に多く存在します。心当たりがある方も多いのではないでしょうか?
これは結局「何のためにそれを達成したいのか?」の目的が不明瞭だからです。それを達成しようとして目標を立てた経緯はいろいろあるかと思います。しかし、その多くは自分がはっきりと「こうしたいんだ!」と強く言えるものとは程遠いものになっているのです。たとえば「友だちがその資格を取っているから」とか「その資格を持っていると社会的地位が上がるから」とか「お金持ちになりたいから」という具合です。ただ、これらの理由の中に「その目標はどんなことをしてでも成し遂げたいんだ!」という強い思いを感じられるものは1つもありません。ここに問題があるのです。
強く抱いている思いを目的にする
目的が曖昧なのは良くないことはご理解いただけたかと思います。それでは、目的を明確にするためにはどうしたらよいのでしょうか?それはあなたが心底から強い思いを持てるものにする必要があります。現在の日本の状況を見ても物価高の割に給料はさほど上がらないという状況が続いています。ということは「収入を何としても上げたい」と思っている人が圧倒的に多いのではないでしょうか?具体的に申し上げるなら「家族(もしくは愛する人)にもっといいものを食べさせたい!」とか「子どもに素敵なプレゼントを贈りたい!」といった強い思いを持っている人が多いのではないかと思います。であれば、この強い思いを目的とするのです。すると、今までと比べても断然目的が明確になってきます。このように目的が明確になってくると、あなたが目標を立てたときにそう簡単に諦めようとは思わなくなってくるのです。すなわち、目標を立てる際の「目的の明確化」が忍耐力を形成する第一歩となってくるのです。
目標・具体策・計画の明確化
目的が明確になれば、目標・具体策・計画を立てていきます。ここではこれらの立て方については触れません。目標・具体策については私のブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」で、計画については「◇3. 今年の年間計画を立てよう!」で詳細に触れていますので、こちらを参考にして立ててみてください。これらを立てるときに気をつけるべきことは、先ほどと同じ明確な目標、明確な具体策、明確な計画を立てることです。曖昧なものは実行されることなくそのまま流れて終わってしまいます。自分を行動に駆り立てるためにも必ず明確に書くようにしてください。
具体策の習慣化
目標を立て、具体策を実行し始めたら次に襲い掛かってくるのが、「具体策に対する嫌気」です。目標達成のためにはその達成のために新しい技能を身につけなければなりません。具体策はそれを身につけるためのものになってきますが、だいたい初めてのものだったり苦手なものだったりすることがほとんどです。すると、続けていくのがだんだん嫌になってくるのです。そのために忍耐力が続かず、目標達成をここで諦めてしまう人が非常に多いという現実があります。
これを克服するための最も良い方法は「具体策の習慣化」です。これは私のブログ「◇32. 成功するやり方を習慣化しよう!」でも触れているので、こちらも参照してください。具体策を習慣化するためには「1日の決まった時間」に「無理のない時間設定」をして進めることです。ただ具体策の時間を1時間とか2時間としてしまうと、家でここまでする時間がとれるときはいいですが、とれないことのほうが多くなり、結局こういう時間設定には無理があるのです。たとえば「7時15分から7時30分の間」という時間設定ならどうでしょうか?15分程度なら毎日であってもきちんとこなせそうですよね。これが大事なのです。少しの時間であっても「毎日続ける」ことが非常に大事で、この時間帯になったら他の何よりも優先して具体策を実行するのです。初めのうちは慣れないことをしてストレスも毎日感じるでしょうからかなりの忍耐力がいるかと思います。ただ、それは最初の1週間だけです。1週間を過ぎると、その時間にそれをするのが当たり前になってきます。すると、そんなにストレスも感じなくなってきます。そうなると「毎日続けていくのが普通」になってきますよね。こうなったら具体策も毎日確実に進めることができるというわけです。
忍耐力の習慣化
具体策も習慣化できたからといって必ずうまくいくとは限りません。具体策はだいたい専門書を基に必要な技能を鍛える訓練をすることが多くなりますが、これがうまくいくときもあればうまくいかないときも出てきます。すなわち具体策を習慣化して軌道に乗せられたとしてもどこかで立ち往生する場面が必ず出てくるということです。そんなときに忍耐力があるかないかがものを言います。慣れない作業でどう進めていいか分からないような状況に陥ると誰でもそこから逃れたくなります。ここで忍耐力を強化するにはどうしたらよいのでしょうか?それはこのブログの最初のほうで申しあげた「強く抱いている思いを目的にする」ことが多大なる力を発揮します。そもそも目標を立てた目的が「家族(もしくは愛する人)にいい暮らしをさせたい!」などの強いものだとしたら、それを思い起こすだけで「こんなことで諦めてたまるか!」という更なる強い思いが沸き起こるのです。まさにこれこそが忍耐力を形成していきます。この強い思いがある限りはどんな障害が自分に立ちはだかろうとも簡単に諦めなくなります。これで「強く抱いている思いを目的にする」ことがいかに大事であるかがお分かりいただけましたよね。そうです。まさにこの「強く抱いている思いを目的にする」ことがあなたの忍耐力を鍛え、目標達成の途中過程で発生する障害を克服していくのです。さらにそれを繰り返していくうちに忍耐力が習慣化されていくということです。そうなると、もうあなたは目標達成に向けてまっしぐらですよね。
以上になります。今回は目標達成のために欠かせない忍耐力はどのようにすれば自分で鍛えていくことができるかについて述べていきました。
忍耐力はそもそも目標を立てるための目的が曖昧だとそれを身につけることはできなくなります。まずは「強く抱いている思いを目的にする」ことから始め、これを基にして目標・具体策・計画を立てていきます。そしてやることに慣れていなかったりやること自体が苦手な具体策を習慣化します。そこまでできればとりあえずは目標達成のための軌道には乗せられたことにはなりますが、その過程で起こる障害克服にはどうしても忍耐力が必要になってきます。忍耐力を鍛えるためのカギを握っているのが目標を立てる前に行った「強く抱いている思いを目的にする」ことになります。この強い思いを思い起こせばどんな障害にも立ち向かっていけるようになるのです。
今回述べた内容は目標達成には欠かせない忍耐力の鍛え方について詳細に述べています。この内容をぜひ実践して、あなたも絶対的な忍耐力を身につけ、ぜひ目標を達成してください。ではまた次回お会いしましょう!!