◇190. 自分を売り込む資料を作ろう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。さらに最近では本を出版するための執筆活動も行っているところです。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は自分が本当に望む報酬額を自分で決められるようにすればどのようにすればいいかについて述べていきました。

 今回は「自分を売り込む資料を作ろう!」になります。「自分を売り込む資料」と聞くと、何のことかよく分からない人も多いかと思いますが、簡単に申し上げますと「あなたがどういう人間で、具体的にどんなことができる人で、もし仕事を依頼したらどういうことをしてもらえるのかが明確に分かる資料」のことです。もし、あなたがこれをきちんと作成していたら、転職活動をしたときにはあなたをより高い報酬で雇ってくれるようになるでしょうし、起業すれば真っ先にあなたを選んで依頼してくれることになりますよね。ここからはどのようにすれば誰の目にもとまるような自分を売り込む資料を作成することができるかについて述べていきますよ!!

大半の人は自己分析をしたがらない

 最初にお聞きしますが、あなたは最近自己分析をしましたか?大半の人は “No” と答えるかと思います。というのはルーティンで毎日同じようなことをしている生活で特に自己分析が必要な場面が出てこないからです。

 ただ、この自己分析が必要な場面が突然やってくることがありますよね。たとえば転職活動が必要になったときがそうです。前に勤めていた会社が倒産したとか、家族に不幸があったとか、現在の収入では家族を養っていけなくなるからなどの理由で、職務経歴書に自分をアピールするための内容を書く必要性が出てきます。ここできちんと自分がどういう人間でどういうことができる人なのかをアピールできている人は、前職よりも高い報酬で雇ってくれやすくなります。しかしこれを怠ると、前職よりも低い報酬で雇われることとなってしまいます。

 この職務経歴書などの自分を売り込む資料作成には自己分析が欠かせませんが、大半の人はこの自己分析を嫌がります。なぜだかお分かりですか?それは自分の弱点や短所に目を向けるのを嫌がるからです。人は誰でも自分の弱点や短所となかなか向き合おうとしないところがあります。だからなかなか克服できないのです。さらには現在の自分の長所さえ何なのかを明確に答えられる人は少ないです。ルーティンの生活の中では、自分の長所や短所をきちんと把握している人のほうが珍しいのです。こういう状況の中で自己分析を行っても自分の長所はぼんやりとしてものしか出てきませんし、短所は分かっていてもそれを認めたくないという気持ちになってその短所から目を背けようとするのです。あなたはどうですか?このような状態になっているところはありませんか?

営業的なことよりも自分の紹介をきちんとする方が重要

 ここでまた質問しますが、あなたは自分の長所も短所もよく分かっていないあるいは目を背けている人から何か物やサービスを買いたいと思いますか?さすがにこれは思いませんよね。しかし、結構多くの人がこれをやってしまっています。XなどのSNSを見ていてもプロフィールで自分のことよりも営業的な内容で満載になってしまっている人を数多く見かけます。それに加えてSNSでメールを送ってくる人の大半は「フォローありがとうございます」とお礼を述べた後すぐに営業的な内容を送り付けています。正直うんざりしますよね。このようにプロフィールやメールでどんな人なのかも分からないのにいきなり営業的なことばかり書かれた内容を見せられると、「この人と関わると何か物を売りつけられそうだな」としか思われません。営業的な内容よりも自分がどんな人間なのかをきちんと紹介するほうが得策だということをまずは理解したほうがいいですね。

自分の収入アップに自己分析は必要不可欠

 ここまででまずは多くの人に自分を知ってもらうことの重要性はお分かりになられたかと思います。そのためには自己分析が非常に大事になってきます。誰でも現在の収入よりも多く報酬を得たいと思っています。にもかかわらず自己分析を嫌がってやらないのです。これは明らかに思っていることとやっていることとが矛盾しています。これはいい大学(高校・中学)には行きたいけれども勉強はしたくないと言っているのと同じことです。ですからまずは自分の収入アップが「どのくらいの本気度」なのかを考えたほうがいいです。もし現在の収入のままでもさほど不自由をしているわけでもなく「今よりも収入がアップすればいいなあ」という願望レベルなのであれば、そのまま今の仕事を続けたほうがいいかと思います。しかし、家族や愛する人のために「何が何でも収入アップさせてやるぞ!」という非常に強い思いであれば、自分の弱点と向き合うのが少々嫌でもそれに立ち向かってきちんと自己分析すべきです。これをすることで、あなたの収入がぐんと伸びる可能性も出てきます。相手に自分を知ってもらうためにはまずは自分で自分のことを知ることが必要不可欠なので、自己分析はきちんと行うようにしましょう!

自己分析をする

 では、今からあなたが自分を売り込めるようになるための自己分析をしていきます。自己分析については、私のブログ「◇25. 自己分析をして自分を正しい軌道に乗せよう!」で詳細に述べていますが、今から行う自己分析は自分の売り込むためのより詳細なものになっていますので、前にやったことがあるという方もぜひ今からの自己分析はやってみてください。それではノートを1冊用意し、今から申しあげる質問に答えていってください。

① 普段仕事をしている中で心掛けていることは何ですか?

② あなたの好きな四字熟語は何ですか?

③ この1年の間にいちばん力を入れてきたことは何ですか?その結果、どのような成果がありましたか?

④ あなたの他人よりもよくできること(強み)は何ですか?もし思い浮かばなければ平均以上にできるものを書いてみてください。

⑤ あなたは他人からどんなことでよく注意をされますか?

⑥ あなたが職場で嫌いな人のことをどういう点で嫌っていますか?その要素を実は自分も持っているのではないかと考えたことはありますか?

⑦ 自分の短所を克服するために今までどんな努力をしてきましたか?これは最近のものでなくても構いません。

⑧ あなたはチームワークをどんな点で大切だと思っていますか?

⑨ あなたはコミュニケーションをとるのが得意なほうですか?それとも苦手なほうですか?苦手な人はどういう状況になれば人と話ができますか?

⑩ あなたは職場の周りのスタッフの手伝いをしていますか?自分の業務で手一杯であれば、それを克服するためにどんなことをすればいいと思いますか?

自分を売り込む資料を作成する

 さあ、きちんと自己分析ができましたか?こういう恐らく自己分析は今までやったことがないかと思います。というのは、だいたい自己啓発本に書いてある自己分析というのは「あなたの長所は何ですか?」とか「あなたの専門分野な何ですか?」といったありきたりの内容しか書いていません。こういう自己分析をしようとしても「う~ん」と考え込んでしまうだけで、先に進むことができないのです。そのために自己分析が嫌になって投げ出す人が非常に多いというわけです。しかし、前述の自己分析の内容だと結構詳細に書けたのではないでしょうか?実はこれが大事なのです。自分のことが詳細に分かれば、自分を売り込む資料も詳細に作成することができます。結局、自分を売り込む資料というのは、自己分析がどれだけ詳細にできているかで決まってしまいます。そうなるとあとはそれを上手にまとめるだけですよね。

 以上になります。今回は自分が転職したり開業したりする際にまずは自分のことを知ってもらうことが大事になりますが、そのためにどのようにすれば自分を上手に売り込むための資料を作成できるかについて述べていきました。

 前述の通り、そのための自己分析をきちんとすることは必要不可欠になります。自己分析もありきたりのものではなく、きちんと自分の長所やできること、短所やその克服法などがきちんと自分で語れるレベルにしておく必要があります。今回述べている自己分析は、それを導き出すには大変有効なものになっていますから、ぜひこれを行って自分を売り込む詳細な資料を作成してください。そうすればあなたは上手に自分のことをアピールできるようになるので、転職活動や企業に必ず活かされます。世界に1つしかないあなたを売り込む資料で多くの人にあなたのことを知ってもらい、自分の収入に繋げていってください。ではまた次回お会いしましょう!!

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