教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は自分の目標を達成するためにどのようにすればブレない目的を持って取り組めばいいかについて述べていきました。
今回は「自分の報酬額は自分で決めよう!」になります。あなたは現在の報酬(収入)に満足していますか?このような質問をすると大半の方は “No” と答えるかと思います。そして「もっともらえてもいいはずだ!」、「働いている以下の金額しかもらっていない!」と思っているのが実情ではないでしょうか?ここからは自分が現在行っている仕事の中でどのようにすれば自分が決めた額の報酬を手にすることができるようになるかについて述べていきますよ!!
希望額と実際もらっている額の乖離
あなたは現在の自分の仕事ぶりから考えて1か月あたりどのくらいの報酬をもらいたいですか?ノート(紙)にその金額を書いてみてください。これは「これだけもらえたら嬉しいなあ」という額ではなく、あくまでも「自分の現在の仕事ぶり」に基づいて「これだけはもらえてもいいはずだ!」と思える額を書いてください。
次に実際にもらっている金額を記入してください。これは税金や保険が引かれる前の総額で書いてください。すると、そこに金額の乖離ができたかと思います。あなたはこの金額の差が何なのか考えたことはありますか?
乖離の理由を上司に聞く
この乖離の差はあなたの自己評価と上司の評価の乖離と言えます。自分では「この部分はできている」と思っていても上司の目から見れば「まだまだできていない」と思われている部分が存在するはずです。もし、この差をなくして自分が考えている額に給料を引き上げたいと思うなら、上司に「私は現在の自分の働きぶりを考えると1か月○○円もらえてもいいかと思っていますが、実際は△△円しかもらえていません。これを○○円に引き上げるためには私は何ができるようになればいいのですか?」と聞いてみればいいのです。すると、きちんとした評価ができている上司ならこれをはっきり教えてくれるはずです。こういったことを聞くのは、上司が部下の評価に対してどれだけ真剣に考えているかを見ることにも繋がってくるので、ぜひ聞いてみるといいかと思います。
報酬以上の仕事ができているか
ここで質問ですが、あなたは普段、職場で報酬以上の仕事ができていますか?すなわち自分のルーティン以外の業務を積極的に引き受けていますか?もし積極的に上司の仕事や他のスタッフの仕事を手伝うことをしている人は職場で非常に重宝されているかと思います。
一方でもしあなたが報酬以下の仕事しかしていない、すなわちルーティン業務だけこなしていれば十分だと考えて仕事をしているなら、それはいつまで経っても報酬が上がらないことに繋がっていきます。確かに「もらっている額が少ないのに報酬以上の仕事をしても得するのは会社の経営者だけでこちらには何のメリットもない」と考える気持ちが分からないまでもありません。
ここであなたが会社を経営する立場になったと考えてください。報酬以上の仕事をする人と報酬以下の仕事しかしない人ではどちらの給料を上げたいですか?もしくはどちらを昇進させたいですか?そうですね。報酬以上の仕事をする人になりますよね。
結局報酬以上の仕事をするというのは、報酬のアップに繋がってくるのです。今すぐというのは無理かもしれませんが、給与の査定が行われる段階であなたがした報酬以上の仕事は必ず評価されるはずです。ですからただルーティン業務だけをこなすのではなく、報酬以上の仕事をすることを常日頃から心掛けて仕事に励むようにしていきましょう!
上司の仕事の手伝いをする
報酬以上の仕事の中で最も効果的なのは、上司の仕事を手伝うことです。上司は結構自分の仕事を抱えていることが多く、助けてもらいたいと思っていることが多いです。そういう中であなたが自分の仕事を迅速に終わらせ、上司の仕事の手伝いをするようになったとしたらどうなると思いますか?これにより、まず上司が喜びます。あなたが自分の仕事をササッと終わらせられることからこれだけでもかなりの安心感が出てくるのに、これに加えて上司の仕事を手伝ってくれるわけですから、その上司はもうそれは嬉しい気持ちでいっぱいになるのは間違いありません。さらにあなた自身が上司の手伝いをすることで上司の仕事を覚えるようになります。すると、今の上司が自分のポストにあなたを推薦してくるようになるわけです。しかもそのポストに就く前からその仕事を覚えているので、ポストに就任してからも難なくその仕事をこなせるようになるわけです。そうすると、さらなる報酬アップが期待できるようになりますよね。このように報酬以上に仕事の中でも上司の仕事の手伝いをするというのは非常に有益なことですから、あなたも自分の仕事を迅速に終わらせる工夫をして、ぜひ上司の仕事の手伝いを積極的に行うようにしてください。
報酬額を自分で決める
上司に自分の至らない点を聞いてそれをできるようにし、普段から報酬以上の仕事ができるようになったならば、自分でそれに見合った報酬額を決めればよいです。昇進してその額がもらえるようになればそれでよしとしますが、ただ問題はそうならなかったときです。もし会社側がその報酬額は出せないというのであれば、その時こそ転職すればいいのです。職場の中には自分がする仕事をできるだけ少なくしてより多くの報酬を得ようとしている人が少なからずいるものです。もしあなたが普段から報酬以上の仕事をしているなら、こういう人たちは非常にありがたい存在になります。というのは比較されることで得することになるからです。また世の中の会社の経営者というのは、報酬以上の仕事をしてくれる人を求めています。意欲を持って報酬以上の仕事をして自分の能力を高めてくれる人であれば、その人に高い報酬を払ってでも来てほしいはずです。あなたがそういうレベルになっているのであれば、その時は自信を持って転職することであなたが望む報酬が手に入ることができるようになるでしょう。
以上になります。今回は自分現在行っている仕事の中でどのようにすれば自分で決めた額の報酬がもらえるようになるかについて述べていきました。自分が決めた額の報酬額にするにはあなた自身がその能力をもっていることと報酬以上の仕事が普段からできているかどうかがカギになります。自分の仕事を迅速に終わらせるようにするためには早くやろうという意識だけではダメで、計画を立てて進めていく必要があります。これについては私のブログ「◇86. 1日の計画を最重要視しよう!」で詳細に述べていますので、ぜひご覧になって自分の仕事を迅速に終わらせるようにしてください。
それができるようになれば、あなたは上司や他のスタッフの仕事の手伝いができるようになるので、報酬以上の仕事ができるようになってきます。報酬以上の仕事の中でも上司の仕事の手伝いは上司を喜ばせるばかりかあなた自身も上司の仕事を覚え、そのポストに昇進しやすくなってきます。そうやって自分自身のレベルを高めることができたら、その時こそ自分でもらう報酬額を自分で決めるのです。もしかしたら会社からその報酬額がもらえるかもしれませんし、それが叶わないなら他の会社で叶う可能性も十分にあります。あなた自身がそういう意欲を持って報酬以上の仕事を進んでできる人ならどこに行っても通用しますし、開業すれば顧客からの信頼も勝ち取って成功することもできます。今回述べた内容はあなた自身が仕事で成功するために必要なことになりますから、これらをぜひ実践してあなた自身が決めた報酬額で仕事ができるようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!