教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は他人からきついことやひどいことを言われた時にすぐに回復できるようになるためにどのようにして自分の中に折れない強い心をそだてていくことができるかについて述べていきました。
今回は「嫌なことを普通にこなせる技能を身につけよう!」になります。物事で成功を収めていくには地道な練習が欠かせませんが、この地道な練習については誰もが嫌がるものになりますよね。ここからはそういった地味な練習でもどのようにすれば普通にこなせるようになってくるかについて述べていきますよ!!
なかなか習慣化できない
たとえばあなたが何かの資格試験で合格することを目標にしたとします。ここでそれを実現するために「毎日1時間の勉強時間を設けて勉強を進めていく」ことを具体策として立てたとします。初めのうちはやる気に満ちているので、何とかこれをやっていきますが、次第にこれをするのがだんだん嫌になってきます。
それもそのはずです。社会人になると、仕事で疲れることが多いので、家での過ごし方はだいたいスマホの動画を見たりゲームをしたりマンガを読むなど、自分がリラックスして過ごすことが多いですよね。今までリラックスしていた時間が突然自分があまりしたいと思っていない「勉強時間」に取って代わるわけです。普通に考えたら続くわけがありませんよね。
さらに毎日少しずつ「コツコツと勉強する」というのは、今までそうやってきた人にとっては何でもないことになりますが、それを今までしてこなかった人にとってはこれは苦痛でしかありません。自己啓発の本などを見ると、「それをする時間を決めて習慣化すればよい」ということが書かれていますが、時間を決めてやったところで苦痛だと思っていることを毎日継続させるというのは非常に困難なことになってきます。そのために大半の人はそういう勉強や読書という地道な作業を習慣化できません。だから途中で挫折してしまうことになるのです。
目標の立て方を間違えている
そもそもなぜこういうことが起こるかといいますと、目標の立て方そのものを間違えているからです。そういうことが起こる人に自分が本当に「その職業に何としても就きたいから」という強い思いを持っている人はまずいません。その資格を持ちたい理由が「その資格を持っていると自分の社会的地位が高くなるから」という単なる憧れでしかなかったり、「高収入になるから」とか「友達や知り合いがその資格を持っていていいなと思ったから」などという「ぼんやりとした思い」になっているからです。こんなことではそれを実現するための地道な作業も続くはずがないのです。
願望を明確にする
まず、自分の目標を実現していくためには「自分は本当は何になりたいのか」とか「これからどうなっていきたいと思っているのか」というあなた自身の願望を明確にしていく必要があります。自分の願望を明確にしていくことに関しては、私のブログ「◇57. 明確な願望を持とう!」で詳細に述べているので、こちらもぜひご覧ください。
ここで自分が何をしたいかの願望を明確にする最も良い方法というのは、私のブログをずっとご覧になられている方はピンと来ているのではないかと思います。それは何でしょうか?そうです。「ノート(紙)に書き出す」ことですね。
あなたは今まで「自分は本当は何がしたいのだろう?」と考えたことはありませんか?または自分が本当は何をしたいのか自分で分かっていますか?実はほとんどの方がこのような状況に陥っています。それもそのはずです。仕事というのは毎日やっていると、同じようなことを繰り返すルーティン作業になっていることがほとんどで、「自分が何をしたいのか?」なんてことを基本的に考えることがないからです。だからいざ転職したり起業しようと考え出すと「私はいったい何をしたらいいんだろう?」と頭を抱え込んでしまうことになるのです。しかもこれを頭の中だけで考えていると、それがなかなか思い浮かびません。だから大半の人は自分が思うような転職活動や起業ができずに終わってしまうのです。
だからこそノート(紙)に書き出すことが重要になってくるのです。今からノートに、あなたが本当に仕事でやってみたいこと、取ってみたい資格などをあなたが思いつくだけすべて書き出してみてください。
どうしても取りたいものを1つか2つに絞る
書き出せましたでしょうか?それでは次にその中でも「これだけは何としても成し遂げたい!」と強く抱いているものを1つか2つに絞ってください。
絞れましたか?この時点でどうでしょうか?「これだったら続けてやっていけそう」と感じていませんか?実はこれが大事なのです。「この資格が取れならいいなあ」とか「こんな仕事をやっていけたらいいなあ」という憧れだけ抱いていても、それはただ自分の中で抱いている願望だけで終了していまいます。しかし、このように「これだけは成し遂げたい!」というものを1つか2つに絞ることで、あなたの強い思いはそこに集中することになります。だからそれは「より強い思い」となり、継続しやすくなってくるのです。
このタイミングで習慣化する
ここまでできたら、このタイミングでこれを習慣化していきます。というのは、これからあなたがあまりしたくない地道な作業をここからしていかなければならなくなるからです。
ではどのように習慣化すればいいかと言いますと、まず、毎日何時何分から何時何分までするかを決めてしまいます。これは自分がそれをいつまでに身につけたいかの期限を設定の上で、毎日家でその作業を無理なくできる時間帯を設定してください。無理をして2~3時間というような時間を設定してしまうと、間違いなく嫌気が差して挫折します。最初は15分でもいいです。時間を延ばすのはそれに慣れてきてからで十分です。ここで大事なのは「毎日無理なく続けていくこと」です。「その時間帯になるといつの間にかその作業をやっていた」というレベルにまでになることができれば大丈夫です。そうなれば特に意識しなくても普通にこなせるようになります。そうなれるまではその時間を意識して目標達成するための具体策を進めるようにしてください。
以上になります。今回は誰もがなかなかやりたがらない地味な作業でもどのようにすれば毎日普通にこなせるようになるかについて述べていきました。前述の通り、いくら目標を立てたからといって、今までやってこなかった作業を自分が家でリラックスしていた時間帯で継続してやっていくことほど困難なことはありません。また、そもそも立てた目標が「その資格がとれたらいいなあ」とか「その仕事をすることができたらいいなあ」という憧れに過ぎない場合は地道な作業を継続していくこと自体困難になります。
これを解消するためには目標をノート(紙)に書き出し、自分がめざすべき願望を明確にしていきます。そして、その中でも本当に自分が本気で取り組みたいものだけを1つか2つに絞るのです。それによりあなたはそれだけに集中して取り組むことができるようになります。さらにそれを習慣化していくことによって、あなたは自分が本当にやっていきたいこと、本当になりたいものに向かって「普通にこなせる」ようになってくるのです。今回述べた内容はあなたが本当にめざしたいもの、なりたいものを明確にし、それに向かって継続的に努力するためにすごく大事なことになっています。ぜひ実践して、嫌なことである地道な作業を普通にこなせるようにしてあなたの目標をぜひ達成させてください。ではまた次回お会いしましょう!!