◇185. 折れない心を育てよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。さらに最近では本を出版するための執筆活動も行っているところです。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は初めは強く持っていた信念も次第に弱まってくるので、これを強化して目標達成への強い思いに結び付けていくにはどうしたらいいかについて述べていきました。

 今回は「折れない心を育てよう!」になります。人は誰でもつい言ってはいけないことを言ってしまうことがありますし、誰かから否定的な言葉を言われたり嫌がらせのような行為をされたりすることあります。そんなときに一時的にショックを受けたとしてもすぐ立ち直れるような折れない心を持っていたら常に前進することができますよね。今回はどのようにすれば自分の中に折れない心を育てて本当に強い心を持てるようになるかについて述べていきますよ!!

誰でも自分がいちばんかわいい

 「あなたはこの世でいちばんかわいいと思っている人は誰ですか?」という問いにどのように答えますか?「自分の子どもです」とか「私の恋人です」などというような回答をする人が多いのではないかと思います。ただここで冷静に考えていただきたいのが、それは「自分自身を除いた場合」になりますよね。自分自身をそこに含めたときに同じ質問をされたらどう答えますか?これを回答する際に「他の人からいい人だと思われたい」とか「自己中心的な人だと思われたくない」という考え方は一切排除してくださいね。

 するといちばんかわいいと思っている人物は「自分自身」になるはずです。誰でも自分自身がいい思いをしたいと思っていますし、幸せになりたいと思っているのです。

協力・助け合いは自分のため

 だからといって自分の利益のことばかり考えて行動していたらどうなるでしょうか?当然周りの人から嫌われるようになってきますし、誰からも助けてもらえなくなります。このように周りの人たちと協力して助け合うことが結局は自分のためになるということを大半の人は分かって過ごしているということです。

自分勝手なふるまいはごく自然なこと

 しかし、どんな人でもどこかの場面で自分勝手なふるまいをしてしまうことが出てきます。あなたも心当たりがあるのではないでしょうか?ただ、これについては否定する必要はありません。なぜならその自分勝手なふるまいは「ごく自然なこと」だからです。前述したように誰でもこの世で最もかわいいと思っているのは自分自身なのであり、自分自身にいい思いをさせたいと思っているからです。

大半の人は「自分がどう思うか?」で発言している

 自分が相手に対して発する言葉は「自分がどう思うか?」よりも「相手がどう受け止めるか?」のほうが大事であることは聞かれたことはありますよね。ただ、ここまで考えて発言できる人はほとんどいません。大半の人は「自分がどう思うか?」で発言しています。つまり自己中心的なのです。こういうことを申しあげると「自己中心的だなんてとんでもない。私は相手のことをきちんと考え、相手がよい方向に進んでいけるように発言しているのです」と反論される方もおられるかと思います。ここで冷静になって考えていただきたいのが、それは「あなたの思い」ですよね。「相手がそれを聞いてどう思うか?」までは考えていませんよね。ここに自分と相手との間に齟齬が生まれるのです。

傷つける言葉はごく自然なこと

 このように大半の人は「自分がどう思うか?」で発言していますから、あなたの受け止め方によってその言葉であなた自身が傷つくことが出てくるのです。自分が傷つくような言葉を言われたとき、大半の人は「相手に対する配慮なしでこんなことを平気で言えるなんて信じられない!」とか「この人は他人の気持ちを全く考えずに発言する無神経な人だ!」という怒りの感情が芽生えてきます。ここで怒りの感情を持ってしまうと、その怒りの感情が頭の中で繰り返し再生され、それがどんどん増幅していき、その人への怒りの感情が恨みの感情へと発展していくのです。そうなるとあなたの精神状態は最悪です。常にそのことばかり考えてしまうようになり、心が休まることがなくなります。それが続くとそれがストレスとなり、これが原因で病気になって最悪な場合は入院する事態へと発展するのです。

 ここで冷静に考えたいただきたいのが、「自分勝手なふるまいはごく自然なこと」であることです。ほとんどの人は自分が発する言葉を「相手を傷つけることを目的」とはしていません。それどころか「相手を改善することが目的」であることのほうが多いです。ただ、その言い方がきつかったり、相手に対する配慮が足りないことが原因であなたが傷つくという場合が大半を占めているのです。あなた自身も「そんなつもりで言ったのではない」のに相手を傷つけてしまった経験があるのではないでしょうか?これはまさに「自分がどう思うか?」の自己中心的な考え方で発言した結果なのであり、これは悪いことではなく「ごく自然なこと」になるのです。

ひどい言葉にも肯定的意図がある

 そこで誰かからの言葉を聞いて「自分が傷つけられた」と思ったら、自分がその相手の立場になってみてください。そして「どういうつもりでこの発言をしたのだろう?」と冷静に考えてみるのです。とはいえ、相手から厳しく言われている場合はそんなことを考えている余裕はないでしょうから、家に帰ってからでも構いません。すると、「自分への配慮」とか「言い方」を除けば、それが実は自分のためになることが見えてくるのです。ただこういうことを申し上げると、「『こんな初歩的なこともできないのか!』とか『お前には能力がないんだよ!』というひどいことを言われるのはとても自分のためとは思えない」という方もおられるかと思います。ただここで考えていただきたいのが、人の発言にはその裏にある「肯定的意図」があるということです。「お前には能力がないんだよ!」という言い方は確かに非難される言葉であっても褒められる言葉ではありません。ただ、その背景に「この技能をきちんと身につけて役に立つようになってほしい」という肯定的意図があったのではないでしょうか?あなたも相手にひどい言葉を言ってしまった経験があると思います。そのときあなたはその人の能力を否定するために言ったのですか?違いますよね。その背景に「相手によくなってもらいたい」という肯定的意図があったはずです。ですからあなたがひどい言葉を言われたときにその言葉をそのまま受け取るのではなく、その背後にある「肯定的意図」を捉えるようにしてください。そうするとあなたの心は折れなくなってきます。正確に申し上げると、言われた直後はかなりのショックを受けると思われますが、回復するのは今までと比べて格段に早くなってくるようになります。

自分と相手を客観視することが折れない心を作る

 このように相手にたとえひどい言葉を言われたとしてもその背後にある肯定的意図を捉えることによって相手の真理を正確に捉えることができるようになりますから、あなたの心は折れなくなってきます。これは自分に起こったことを自分の中だけで考えるのではなく、自分と相手を客観視することによって相手の肯定的意図を捉えられるようになってきます。これができるようになれば、あなたの心は本当に折れなくなってきます。たとえ折れたとしてもそれは一時的なもので、すぐに回復できる強い心となっていくのです。相手に対する怒りや恨みを抱いていいことは1つもありません。ですからあなたも今日からは相手からどんなことを言われたとしても自分と相手を客観視し、相手の肯定的意図を捉えられるようになってください。

 以上になります。今回は相手から嫌な言葉を言われたときにどのようにすれば自分の中に折れない心を育てて本当に強い心を持てるようになるかについて述べていきました。

 前述したように大半の人は相手を傷つけることを目的に発言することはありません。それどころか相手を改善することが目的であることのほうが多いのです。たとえ「お前には能力がないんだよ!」という類のひどい言葉を言われたとしても、自分と相手を客観視し、相手の立場に立って相手の肯定的意図を捉えるようにするのです。それがあなたの心を折れなくさせていきます。これはあなたにお子さんがいる場合にかなり有効に働きます。子どもは結構「黙れ!くそババア!」みたいなひどい言葉を発したりしますが、このときにこれに腹を立てるのではなくその肯定的意図を捉えるようにすると、子どもは次第に素直な態度に変化していくようになるのです。

 今回述べた内容はあなたの心を折れないものにするために非常に大切なことになります。ぜひ実践して、あなた自身の心を強くしていってください。ではまた次回お会いしましょう!!

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