教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、視覚化の力を利用し、普段から成功イメージを持つことで目標を達成していくエクササイズをやっていきました。
今回のテーマは、「柔軟な姿勢を保とう!」になります。人は得てして自分の考えに固執しがちです。特に自分の失敗を認めたくないときに「自分の考え方は絶対だ」とか「自分の考え方のほうが正しいんだ」という思想を抱いてしまいます。しかし、この考え方を常に持っていると、間違っていたときの修正がなかなか効かなくなります。
そこで今回はそんなときでもどのようにすれば柔軟な姿勢を保つことができ、柔軟な姿勢はどういう場面で生かされるかについて詳細に述べていきますよ!!
目次
自分の間違いを認める
困難なことや障害にぶつかったとき、嘆いたり腹が立ったりしていませんか?これはかなりの確率で他人や他の物事のせいにしています。そのような状態になっている人は、自分の過ちを認める代わりに強がったり意地を張ったりします。そうすることで、自分の責任を回避しようとごまかしているのです。
こうした行為は、自分のためにも周りの人たちのためにもなりません。それどころか自分自身を追い詰めていきます。このように自分の責任を一切認めない姿勢は、周りから白い目で見られるばかりかだんだん職場にいるのが辛くなってくるので、事実上その職場から追放される形で辞めることに繋がっていくのです。
こういうときは素直になって「自分の間違いを認める」ことが大事です。間違いを認めると誰もあなたのことを責めません。「これは私のミスです。申し訳ありませんでした」と言うのはかなり勇気がいることですが、言ってしまえば結構すっきりするものです。そしてその間違えをバネにして次の対策が立てられ、あなた自身が浮上するきっかけとなるのです。まさに「失敗は成功のもと」です。変に意地を張る態度は、考え方を固執させているので柔軟に対応することはできません。結局、変な意地を張らずに自分の間違いを素直に認めたほうが、他人の考え方も受け入れることで柔軟な姿勢となり、それに伴って周りの人たちにも認められてくるので「いいことづくめになる」のです。
自分の行動を客観視する
「物事はこうあるべき」とか「このやり方以外は受け入れられない」といった自分のやり方や考え方に固執する頑固な姿勢を貫いていると、変化に対応できなくなります。変化というのは予想外のことも起こりますから、その際は今まで立てた計画が一瞬にして吹き飛んで全く役に立たなくなってしまうことも想定されます。そういうときは固執した考え方は一切捨てて、柔軟な姿勢でその場の状況に対応するしかなくなってきます。
このように柔軟な姿勢を保つためには、自分の行動に対して常に客観的な視点を持つのがベストです。今自分がしていることに間違いはないのか、もっといい方法はないのか、うまくいっている人はどのような取り組みをするのか、さらにはこれが最善の行動なのか、自分の決断が自分の望む結果になり得るのかということも考慮に入れるとよいです。これによってあなたは柔軟な姿勢を保つことができます。
聞く耳を持つ
成功する人は聞く耳を持っています。彼らはたくさんの質問をして、できる限りの情報を集めてから決断を下します。さらに彼らはもし自分に間違いがあればすぐにそれを認めて、よりよい状態を作りだすのが上手です。時には自分とは違う視点や考え方を受け入れることも大事ですから、前述の柔軟な姿勢を保つためにも聞く耳は常に持つようにしましょう。
目標を設定し直すことも考える
目標達成に向けて努力をしていても、状況が変わったり、新しい情報を得たりしたときに、現在自分が設定している目標が現状にそぐわないものであれば、現状に即した目標に設定し直すことも大事です。変に意地を張って、現状にそぐわない行動や目標にこだわっていても何一ついいことはありません。頭を柔軟にして対応していくのがベストです。
もっと良い方法は必ずある
目標達成に向けてあなたが現在行っている方法が最善であるとは限りません。必ずもっと良い方法があるはずです。目標達成のために精を出している過程では、あちこちにアンテナを張って好奇心を持ち、心を開き、聞く耳を持った柔軟な姿勢を常に保つようにしてください。そういうことはだいたい思いもよらない人や場所から発見されることが多いです。そうしたチャンスを見逃さないようにするためにも、いろいろなところに目を光らせ、他人がもたらすアイデア、ひらめき、情報などを受け入れる柔軟な心を持つようにしましょう。
以上になります。今回は自分の考えに固執するのをやめていかに柔軟な姿勢を保つようにしていくかについて述べていきました。あなたが柔軟な姿勢を保つことで、自分に間違いがあったときは素直にそれを認めて周りと調和し、予想外で起こった変化にも対応できるようになり、聞く耳を持つことで自分とは違う視点や考え方、他人からのアイデアやひらめきや情報などを受け入れられるようになります。
さらにこの柔軟な姿勢は、変に意地を張ることがないので、穏やかな気分を保つことができます。穏やかな気分を保っていると、瞑想などをしたときに新たなアイデアやひらめきが思い浮かびやすくなってくるのです。
この柔軟な姿勢を保つことは本当にいいことづくめです。この姿勢により、あなたは目標達成までの道のりを新たに得たアイデアや方法によって確実に短縮することができます。ですから柔軟な姿勢は常に保った上で日々目標達成に向けた努力をしていくようにしてください。では、また次回お会いしましょう!!