◇161. 他人軸から自分軸に転換しよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は何かトラブル等に遭って自己嫌悪に陥ったときにどのようにすればそこから解放され、前向きに取り組んでいけるようになるかについて述べていきました。

 今回は「他人軸から自分軸に転換しよう!」になります。誰でも自分が他人からどう見られているかというのは気になるかと思います。またある時に今まで一生懸命頑張ってきたことが実はほとんどすべて他人の言いなりで、自分自身の意思で行動できていないことに気がつくことがあります。こうなると自分を見失い、自分の意思で行動できていないことが嫌になってきます。それにより他人の言うことに従うことにだんだんと反発するようにもなり、次第にまずい方向に行くことにもなってしまいます。これはまさに自分軸ではなく他人軸で物事を考えている状態です。ここからはどのようにすればこういう他人軸から自分軸に転換し、自分の価値観と自分の判断を中心にして行動できるようになるかについて述べていきますよ!!

優等生タイプの人は他人に利用されやすい

 これは子どもの頃に優等生タイプだった人に多いのですが、「言われたことをきちんとこなす」ことに誇りを持っているようなところはありませんか?そういう人は、たいてい小さいころから親や先生に言われたことをきちんとこなしています。勉強もきちんとやり、手伝いもやり、兄弟姉妹や友だちに思いやりのある行動をとるといった感じです。こういう優等生タイプの人は言われたことをきちんとこなすことで処理能力が高い反面、自分から何かを選んで行動することを苦手としているところがあります。だからそれを他人にそれを利用されるのです。

 それゆえ優等生タイプの人は与えられたものを全部こなそうとします。それも自分の意思で選んだものではなく、上司や家族、顧客などの他人が選んだものを全部こなしていくことになるのです。そうやって過ごしているうちに、ハッと我に返るようなことがあると、自分が他人の奴隷のような状態になっていることに気がつくのです。

他人軸の人は感謝されないと気が済まないところがある

 前述の優等生タイプの例は、自分の行動が他人が選んだものや他人に言われたことを基準とする「他人軸」で生きている典型的な例になります。優等生タイプに限らず、このような形で他人軸で日常生活を送っていると、「自分はその人のために思いやりを持った行動をとっている」という意識が非常に強くなります。すると、その思いやりの行動をとってあげた人から感謝されないと異常なほど腹が立つようになるのです。これがまだ他に相談相手がいるなどはけ口のある人はいいですが、こういうことを我慢してため込むタイプだとどこかで大爆発を起こします。もしこの大爆発を職場で起こそうものなら「感情がコントロールができない人」という評価が下され、最悪な場合は職場を追われることにもなりかねなくなりません。

他人軸から自分軸への転換

 ただ今まで他人軸で生きてきた人も落ち込む必要はありません。なぜなら他人軸で生きてきたということはずっと「他人のために」動いてきたのであり、それゆえ「非常に思いやりがある人」だからです。それゆえ今まで他人のために動いてきたことに対し、誇りを持っていればいいのです。

 ただ、そのままの状態では自分自身が苦しいだけになるので、ここからは自分軸への転換を図っていきます。あなたの行動が今までは他人の価値観や判断基準が中心になっていたのを、今度は自分の価値観や判断基準にした行動にガラッと転換していくのです。ただ、これは非常に難しいところがあります。なぜなら今までそれをやってこなかったからです。だから自分の価値観や判断基準と言われてもどうしていいのか分からないところが出てくるのです。これは他人軸から自分軸へ転換する時にぶち当たる障害になります。ただ、安心してください。あなたは今まで自分の頭の中が他人の価値観や判断基準になっていただけの話で、本当は自分自身の価値観や基準を持っているのです。要はそれを「どうやって自分で引き出すのか」の問題だけです。では、今からあなた自身の価値観や判断基準を引き出すエクササイズを行っていきますよ!!

①まずノートを1冊用意してください。ノートにあなたが今まで家や職場で行ってきた「いいこと」を思いつくだけ全部書き出してみてください。

②次にその行ってきた「いいこと」に対し、「あなたは偉い!本当にその人のことを考えて思いやりを持って行動している。堂々と胸を張って誇りにしていいよ」と自分で自分を褒めてください。

③ ①で書き出した今までやっていた「いいこと」の中で、それは「今後も自分がやらなければならないのかどうか?」を考えてみてください。あなたが自分から進んでやっているものなのか、それとも本当はやりたくないけど我慢してやっているものなのかも考慮に入れて構いません。自分が本当にやるべきものなのかどうかを真剣に考え、やる必要のないものだと判断したものはその横に「必要なし」と書いておきましょう。

④次にあなたが本当に望むものを考えていきます。職場でどういう地位につきたいのか、職場の他のスタッフとどう接していきたいのか、家族の中でどういう存在になりたいのか、家族や兄弟姉妹や親戚と今後どう付き合っていきたいのか等を考え、それらをすべてノートに書き出してみてください。

⑤ ④で書き出したあなたが本当に望むものがすべて実現したと考えてください。あなたはどんな表情をしていますか?すごく嬉しそうな表情が浮かんできたのではないかと思います。そして、これからは「自分の意思と自分の判断で行動する!」と心の中で誓ってください。さらに「それは必ず実現できる!」と強く心の中で唱えてみてください。

自分が本当に望むものを目標にする

 いかがでしょうか?これからは自分の価値観(考え方)や判断基準で行動できる自信がついてきたのではないでしょうか?これはそういうものなのです。今までも実は自分軸で行動できる能力がありながら、こういうエクササイズをしてこなかったためにずっと他人軸で生きてきたのです。これはこのエクササイズをすることによって、これからは自分軸で生きていく自信がついたのではないかと思います。

 そこで、今度はその自分が本当に望むものを実現していきます。そのために前述のエクササイズで書き出したものを目標に変えていきます。再びノートに目標を書いていくわけですが、エクササイズでは「~したい」とか「~になりたい」という願望の形で書いたかと思います。これを目標に変えるには「~する」とか「~になる」という「言い切りの形」で書くことがポイントになります。目標とその実現のための具体策の書き方については、私のブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」で詳細に述べておりますので、こちらを参考にしてぜひ目標と具体策をぜひ立て、その実現に向けて努力を重ねていってください。

 以上になります。今回は今まで他人の価値観や判断基準で行動するという他人軸で生きてきた人生を、どのようにすれば今後自分の価値観や判断基準で行動する自分軸で生きる人生に転換することができるかについて述べていきました。

 他人軸で生きてきたことは何も恥じるところは何一つなく、むしろ他人のために尽くしてきたことを誇りに持つことが大事になります。ただ、これをこのまま他人軸を中心とした生き方をしてしまうと自分の心が苦しくなる一方なので、それを前述のエクササイズを行うことによって自分軸に切り替えることができます。いったん自分軸の考え方ができるようになれば、その自分軸を中心に今後自分の行動に反映させることができます。さらに自分が本当に望んでいるものを実現するためにはそれを目標に変えて書き出していくのです。そうすることによってあなたは自分の価値観と判断基準で自分の目標達成に向かって動けるようになるのです。

 自分軸で行動できるようになると本当に自分に自信も出てきますし、毎日を気分よく過ごすこともできるようになります。今回述べたエクササイズをぜひとも実践し、目標も立ててあなたが本当に望むものを自分軸で行動できるようになってください。ではまた次回お会いしましょう!!

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