◇160. 自己嫌悪から解放されよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は親から厳しくしつけられたなど過去に受けた嫌な感情を吐き出し、逆に感謝してお互いに認め合うようになるにはどうしたらいいかについて述べていきました。

 今回は「自己嫌悪から解放されよう!」になります。何かトラブルがあったときに「やっぱり~しておけばよかったな」とか「何であんなことしたんだろう?」といった自己嫌悪に陥ってしまうことがありますよね。一旦自己嫌悪に陥ってしまうと、自分自身をどんどん否定するようになり、何もかもが嫌になるような状態になってしまいかねません。ここからはこうならないようにするためにどのようにすれば一旦自己嫌悪に陥ったとしてもそこから解放され、前向きに取り組んでいけるようになるかについて述べていきますよ!!

自己嫌悪に陥るのは人間ができている証拠

 何かのトラブルが起こった時に起こる気持ちを考えてみると、2種類の人に分かれるかと思います。1つは「自分は悪くない」、「これが起こったのは~のせいだ」と完全に他責思考になるパターンです。こういう人は基本的に反省する習慣がなく、とにかく他人や他の物のせいにして自分の責任は一切認めようとしません。だからいつまで経ってもそこから成長することができないばかりか、他の人から反感を持たれるようになります。

 もう1つは前述した自己嫌悪に陥るパターンです。これはトラブルの原因が自分にあると思っており、自責思考が基本的な考え方になっています。ですから「~しておけばよかった」とか「何であんなことをしたのだろう?」と考えます。実はこのように考えられるということはきちんと反省している証拠にもなります。すなわち自己嫌悪に陥るということはいわば「人間ができている証拠になる」と言えるのです。

落ち込む必要はない

 前述したとおり自己嫌悪に陥る人はその考え方が自責思考になっている点で人間ができています。ですからその自己嫌悪で落ち込む必要は全くないのです。

 ところであなたは「反省する」という行為をどのように捉えていますか?これは結構多くの人が「神妙な気持ちになって自分の誤った行為を正していくこと」だと考えがちです。しかし、これは間違っています。神妙な気持ちになるということは簡単に言えば「落ち込む」ことを意味しますよね。なぜ落ち込む必要があるのでしょうか?またトラブルの相手の気持ちも考えてみてください。相手はあなたに落ち込んでほしいと思っているのでしょうか?これは違いますよね。相手はあなたが落ち込むことよりも「トラブルによって生じた損害を何とかしてほしい」とか「原状回復してほしい」としか考えていません。ですからあなたに落ち込んでもらいたいなんて微塵も思っていないのです。落ち込んでもらうよりは元気な状態で迅速にトラブルの対処をしてほしいと思っているのです。ということを考えてみると、落ち込むこと自体がバカバカしくなりますよね。

 真の「反省する」とは、「自分が起こした失敗を次に生かす」ことです。ですからトラブルが発生して一旦自己嫌悪に陥ったとしても「早くトラブルに対処してお客さんの満足いくようにしていくぞ!」と考えて行動すればいいだけの話なのです。ですからあなたも今後トラブルが発生して自己嫌悪に陥ったときは落ち込むことなくこのような気持ちで対処するように努めてください。

障害を紙に書き出す

 前述のように、トラブルが発生した際にどういう気持ちで対処すればいいかについてはお分かりになったかと思います。では、自分が立てた目標の具体策がうまく進まなくて自己嫌悪に陥っている場合はどうでしょうか?「あーあ、自分はなんてバカなんだろう」とか「自分にはこれを成し遂げる能力がないのではないか?」という感じです。こういう状態に陥っている場合は相手の存在があるわけではないので、トラブル発生時のようにすぐに対処できないですよね。この場合何をしていくのがベストかと言いますと、「自分の障害になっているものを紙に書き出す」ことです。これについては、私のブログ「◇158. 成功できると思って行動しよう!」で詳細に述べていますので、ぜひこちらもご覧になって紙に書き出すようにしてください。

 目標達成の妨げになっている障害を頭の中だけで考えていると、それらが整理されることがないのでずっとそのもやもやが続いて自己嫌悪に陥っている状態から解放されることはありません。ところが、これを紙に書き出すことによって自分の中で何が障害になっているのかが明確になり、頭の中も整理されていくのです。そうすると、その障害をどう克服していくかの対策が考えやすくなりますよね。だから障害を紙に書き出すことは非常に重要になるのです。ですから今まで目標達成のための障害を頭の中だけで考えて自己嫌悪に陥っている場合は、ぜひ紙に書き出すことをお勧めします。

自己嫌悪の内容を目標に変える

 自己嫌悪に陥っている障害を紙に書き出せたら、今度はそれを目標に変えていきます。たとえば、他人とのコミュニケーションがうまくいかなくて自分の目標達成のための具体策が進まないのなら、「上手なコミュニケーションをとれるようにする」という目標を立てるのです。その具体策として「分からないことがあったらすぐに分かる人に聞くようにする」とか「仕事ができている人にどうすればそんなに早く仕事をこなせるようになれるか自分の方から積極的に聞く」と立てて、まずは「他人に聞く」ことから始めればいいのです。「コミュニケーションを上手にとる」と聞くと、「他人と楽しく会話する」というイメージを持つ人が多いですが、それを今までやってこなかった人にとってはハードルが高すぎますよね。ですからまずは「自分が知りたいことを聞く」でいいのです。これで十分なコミュニケーションが取れます。しかもこれによって自分のコミュニケーションの技能も上がっていきます。そのようなことをしているうちにだんだんと「このタイミングでこのように話ができれば楽しく会話ができるぞ」ということが分かるようになってくるのです。ですから無理やり他人と楽しい話をしようとしないことです。楽しい話はある程度その人のことが分からないとできないものです。ですからまずはどんどん自分の分からないことを質問して自分のことを知ってもらうことで上手なコミュニケーションがとれるようになってきますから、ここから始めるようにしてください。

 ここではコミュニケーションがうまく取れない場合について述べていきましたが、このような感じで自分の障害になっていることを目標として立て、その具体策を考え実行することであなた自身のレベルはどんどん上がっていきます。そうなると、自己嫌悪に陥ることが「自分自身がレベルアップできる材料」と捉えることができるので、逆に嬉しくなってきますよね。ぜひこのようにして自己嫌悪から解放されるように努めてください。

 以上になります。今回は何かトラブルが自分の身に降りかかったり、目標達成の障害となるものの存在によって自己嫌悪に陥った場合、どのようにすればそこから解放され、前向きに取り組んでいけるようになるかについて述べていきました。

 前述したように自己嫌悪というのは基本的に自責思考になりますから、これに陥る人は人間ができている人です。ですから自己嫌悪になることを誇りに持ち、それを反省材料として「次に生かす」ことが大事になります。トラブル対処は迅速に行い、目標達成の障害物についてはそれを紙に書き出すのです。それにより、自己嫌悪は「自分を向上させる材料」に変貌します。そこでその自己嫌悪の内容を目標に変え、その具体策を立てて実行していくことであなたはよりレベルの高い人になれるのです。ですから今回述べた内容をしっかり実践してあなたも自己嫌悪から解放され、常に前向きに自分が立てた目標達成に向かって前進できる人になってください。ではまた次回お会いしましょう!!

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