◇159. 親に対する嫌な感情を吐き出してみよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は自分の人生の目標を立てて具体策を実行しているときに芽生えるマイナス感情を、どのようにすれば「成功できる」というプラス感情に変換できるかについて述べていきました。

 今回は「親に対する嫌な感情を吐き出してみよう!」になります。あなたは自分の親に感謝していますか?ここで「はい」と答えられた方は素晴らしいかと思います。しかし、子どもの頃に親に厳しくしつけられたとか、親から傷つくようなことを言われたとかというような経験をしている場合、なかなか親に感謝の心が持てませんよね。しかし、このまま親に感謝しないままでいいですか?親から誕生日を祝ってもらったり何か欲しいものを買ってもらえたりどこか遊びに連れて行ってくれたりおいしいものを食べさせてくれたような経験は1つもないのですか?恐らくそれはないですよね。もう既に親を亡くされている方もおられると思いますが、ご存命の場合、一緒に話をしたり過ごしたりする時間はもうほんのわずかな時間に限られているかと思います。ということはもしここで今までしてもらった感謝の言葉を親に一切かけなかったとすると、そのままどこかのタイミングでお亡くなりになることになります。そうなると「やっぱりきちんと感謝の言葉を伝えておくべきだった」と後悔することにもなりかねませんよね。ここからはどのようにすれば今まで抱いていた親に対する嫌な感情を吐き出し、逆に感謝することでお互いに相手の存在を認め合えるようになるかについて述べていきますよ!!

親に対する嫌な感情をすべて書き出してみる

 まず、あなたが自分の親に対して抱いている嫌な感情や悪い感情をすべて吐き出してみましょう。ノートを1冊用意してください。これに子どもの頃などに自分が親から受けた嫌なことや悪く思っていることをすべて書き出してみてください。これは思いつくものをすべて書き出すことが重要です。あなたが思いつくまますべて書き出すようにしてください。

親の立場になって考えてみる

 さあ、すべて書き出せましたか?書き出すことができたら今度はあなたの親の立場になって「なぜ親は自分に対してこういうことをしたのだろうか?」と考えてみてください。それが「きっと親は恐らくこう思っていたに違いない」とあなたの予測であっても構いません。ここではあなたが心の中で思っていることをすべて書き出すことが重要です。思いつくだけ書き出してみてください。

親と仲が悪いとイライラすることが多くなる?

 すべて書き出せましたか?では、ここからはそれをどのようにすれば親との関係性が改善できるかについて述べていきます。

 あなたは普段イライラすることが多いということはありませんか?実はこの原因の1つに「親との仲が良くない」ということが挙げられます。親というのはやはり一緒に暮らしていても離れて暮らしていても自分にとって「最も身近な存在」であることには間違いありません。ですから親に対して嫌な感情を持っていると、それが頭の中で繰り返し再生され、そのイライラがずっと続くことになるのです。

 これを解消するのに最も良い方法は、「親が自分にしてくれた『いいことだけ』を考える」ことです。親と仲が悪いのは、子どもの頃に親に叱られてばかりだったり、自分がやりたいことをさせてもらえず勉強ばかりさせられたなどという「悪い記憶の部分」が非常に強いことが原因になっています。ただよく考えていただきたいのが、「親は自分のことを愛していなかったのか?」ということです。今でこそコーチングなどの考え方が広まるようになって「子どもは叱るよりも褒めた方が伸びる」といった考え方が主流になってきていますが、昔はそんなことを知らない親が大半です。叱ったり勉強させることへの裏側には「できる子になってほしい」とか「立派な大人になってほしい」といった「肯定的意図」があったはずです。大人になっているあなたはこれを最大限に考慮する必要があります。このように考えてみると、昔の叱られていたばかりの記憶をずっと持ち続けるのはあなたにとっても良くないことになるが分かりますよね。

 一方で親からしてもらった「いいこと」もたくさんあるのではないですか?遊園地に連れて行ってくれたり、欲しかった物を買ってくれたり、好きなものを食べさせてくれたり、一緒に遊んだりという感じで親とのいい思い出もたくさんあるはずです。ここで行うのはその「親からしてもらった『いいことだけ』を考える」ことです。親にしてもらって嬉しかったこと、楽しかったことばかりを考えていくと、親に対する悪い感情は自然に消えていきます。すると、不思議なことに今までずっと取れなかったイライラの感情がなくなり、あなたの心がすごく穏やかになっていくのです。

自分の子どもとの関係も改善できる

 あなたにお子さんがいる場合、お子さんとの関係は良好ですか?現在良好であれば問題はないですが、関係性が悪い場合、それはあなたの親に対する悪い感情が原因になっていることが多いです。

 あなたの親に対する見方というのは、それがそのままあなたの子どものあなたに対する見方になってきます。つまり、あなたが自分の親に対して悪い感情を持っているなら、それがそのまま自分の子どもがあなたに対して悪い感情を持つことに繋がるのです。

 あなたは子どもに対して「叱るよりも褒めたほうがいい」と頭の中では分かっていても実は叱ってばかりいませんか?これはまさにあなたが自分の親にされたことをそのまま自分の子どもにもしてしまっているのです。こうなるとあなたが子どもの頃に抱いていた親への悪い感情を、そのまま子どもがあなたに対して持つことになるのです。

 だから自分の親との関係性を改善することが非常に大切になるのです。前述したように「親からしてもらった『いいことだけ』を考える」ことによって、自分の親との関係性は確実に良くなってきます。そうなると、自分の子どもに対する見方も変わってきます。叱ってばかりの状態が良くないことが本当に心から理解できるようになるのです。そうなると、子どもが少しでも良くなったところを見つけて褒めようとする姿勢ができてきます。すると、子どもも親のその変化に気づきます。今まで叱られてばかりで嫌な親としか思っていなかったのが、「自分のことを本当に分かってくれる親」へと次第に変貌していくのです。そうなると子どもとの関係はかなり良好なものになりますよね。このように自分の親へ抱いている悪い感情は捨てて「親からしてもらった『いいことだけ』を考える」ことは、自分の親だけでなく自分の子どもに対しても好影響を与えていくのです。

 以上になります。今回は自分の親との関係性が良くないときにどのようにすればお互いの存在を認め合って親と良好な関係になれるかについて述べていきました。

 前述したように自分の親に対して抱いている嫌な感情は紙(ノート)に書き出してすべて吐き出してしまうことがまずは大事になってきます。その上で親の立場で「なぜ自分に対してそういうことをしてきたのか?」を考えてそれも書き出してみるのです。すると、それが普段のイライラがなかなか取れない原因になっていることが分かってきます。このイライラをなくすためには「親からしてもらった『いいことだけ』を考える」ことが最も大事になります。これをすることによって自分の親との関係性ばかりか自分の子どもとの関係性も改善されます。それがあなたの心を平穏にさせ、普段の仕事や生活にも活かされるようになるのです。今回述べた内容はあなたが今後急成長していく起爆剤にもなり得ます。ですからここで述べた内容をしっかり実践して、ぜひ自分の親との関係性を良好なものに感謝の意を伝えるようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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