◇157. 肯定的自己宣言をしてみよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は毎日のルーティン業務に嫌気が差している中でどのようにすれば自分の仕事に誇りをもって取り組むことができるかについて述べていきました。

 今回は「肯定的自己宣言をしてみよう!」になります。肯定的自己宣言とは「アファメーション」とも言われ、なりたい自分になるためにプラスの言葉を自らに語りかけて思考を変えていく方法のことをいいます。普段の仕事の中で不満が多いとどうしても愚痴や文句などのネガティブなことを言いがちになります。このネガティブな口癖は自分を確実に蝕んでいきます。やる気をなくし、自分の給料が上がらないのを「上司に人を見る目がないからだ!」とか「昇給の幅が小さすぎるからだ!」など他に責任転嫁するようになってきます。ここからはどのようにすればこれをやめて毎日がやる気に満ちるようになり、自分の夢に向かって前進できるようになるかについて述べていきますよ!!

「気づいてほしい」と思う癖をやめる

 あなたは自分がやったことをきちんとその関係者に報告していますか?この報告するというのは「~をやっておきました」のたった一言で済むものですが、これができていない人が結構多いように思われます。この背景として「こんないいことをしたんだからきっと気づいてくれるだろう」と勝手に相手に期待していることが挙げられます。ところが、上司や周りのスタッフが誰もこれに気づくことがないと、「何で誰も気づいてくれないんだ!」と落胆しそれが不満となって自分の中で鬱積していくのです。

 また、この「~しておきました」と言うことが「変に自己アピールしていると思われるのではないか?」と想像してこれを言うのを躊躇する人もいます。さらに上司が忙しそうにしているとなんか報告しにくいような雰囲気を感じてそのまま言わない人もいます。こういうことがより一層相手に「気づいてほしい」と思う気持ちを強めていくのです。

 ここで考えていただきたいのが、みんな自分の仕事で手一杯になっているということです。だからあなたがやったことはきちんと報告してくれないとそれに気づきません。周りをよく見ている人がいたらそれに気づくかもしれませんが、その人も常に周りを見ているとは限りません。もしその人も自分の仕事で手一杯になっていたら周りを見る余裕がなくなってしまうのです。すなわちあなたがやったことを「きっと誰かが見てくれている」とか「誰かが気づいてくれる」という状況になるとは限らないわけです。ここから考えて相手に「気づいてほしい」と思う癖はやめた方がいいという理由がお分かりになりますよね。

相手に期待しないことはストレスの軽減に繋がる

 相手に「自分がやったことに気づいてほしい」とか「これをしたから感謝してくれるだろう」とか「これによって自分の評価が高まるだろう」という期待することは、それが実現しなかったときに「どうせ自分なんて…」という自己否定の考え方を生み出してストレスになっていきます。

 しかしこういった相手に期待するのをやめると、気持ち的にすごく楽になります。そもそも自分が良かれと思ってやった行為なのだから、相手がどう思おうが関係ないはずです。仮に自分がかなり忙しいときに無理に頼まれてせっかくそれをやったのに当人にそれについて感謝されなかったとしても同じことが言えます。相手がそれに気づいたり感謝したりするのを期待するのではなく、自分がいいことをしたのなら胸を張って堂々としていればそれで十分なのです。ここで変に「いいことをしたらその相手に感謝すべきなんだ!」という変な道徳観は持たないことです。このように相手に気づいてもらうとか感謝してもらうなどの行為を相手に求めないようにし、自分がやったことに誇りだけを持つようにすれば、本当に気持ちが楽になりますし、ストレスもたまらなくなります。ですからあなたも相手が自分のしたことに気づいたり感謝したりするのを期待するのは今後やめるようにしていきましょう!

肯定的自己宣言をする

 さあ、ここまでの内容が理解できたら、いよいよここからは肯定的自己宣言をしていきますよ!具体的にどういうことをするかと申し上げますと、自分の理想の姿やできるようになりたいことを「私は~になっている」とか「私は~できるようになっている」と自分で宣言するのです。ここでのポイントは現在の能力を一切考えないことです。現在の能力を考えてしまうと、「今は~ができていないからこのくらいにしかなれないな」と考えて自分があまり望まない姿を宣言してしまうことになるからです。そうではなく、自分の理想の姿を宣言してください。それも自分が最高に喜んでいる姿を想像してです。自分が本当になりたい姿を宣言すると、自己肯定感を最高の状態に持っていくことができます。そして「私は職場で迅速かつ丁寧な仕事ができるようになって多くの顧客から信頼されている」とか「私の収入がどんどん増えて5年後には億万長者になっている」と、宣言の内容が具体的であれば具体的であるほどその実現の可能性は増してきます。ですからあなたもより具体的にこの肯定的自己宣言を行ってみてください。この肯定的自己宣言をするときのポイントは、「~したい」とか「~になりたい」といったただの願望の形ではなく、「~する」とか「~になっている」と現在形の言い切りの形にすることです。というのは「~したい」という願望には、その裏側に「それは無理かも…」という否定の気持ちが伴っていることが多いからです。したがって願望の形ではなく、現在形の言い切りの形で肯定的自己宣言をぜひここで行ってください。

肯定的自己宣言を目標に変える

 肯定的自己宣言を行ったら、今度はそれを実現させたいですよね。ですから今度はそれを目標に変えていきます。目標の書き方については私のブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」で詳細に述べていますので、まだ人生の目標を立てていない方はぜひこちらをご覧になって自分の目標を立ててみてください。

 具体的にはノートを1冊用意して、肯定的自己宣言したものをノートに書き込むのです。そしてその目標を達成するための具体策を目標のすぐ下に書き込みます。具体策の立て方についてはブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」で目標の立て方と一緒に述べていますのでこちらをご覧になってみてください。

 具体策は「その目標を実現するために毎日進めていくこと」になりますから、基本的に毎日行うものになります。「5年後に億万長者になる」というのが目標なら、そのために毎日するべきことが具体策になるわけです。当然のことながら最初のうちは何をしていいのか分かりませんから、それに関連する専門の本を毎日読んでいくことが具体策になっていきます。ですから目標を立てて最初の方は「毎日15分専門書を読む」が妥当な具体策となってきます。この「15分」という時間が大事で、どんなに時間がなくてもこの15分は1日のうちのどこかで取ることができます。だから「時間がなくて具体策ができなかった」という言い訳が通用しなくなるのです。具体策は毎日実行して意味をなしてきます。肯定的自己宣言をすることによって立てられた目標を実現するためにも具体策は確実に毎日実行するようにしてください。なお、具体策をどのように立てていけばいいかについては、私のブログ「◇6. 具体策は毎日実行しよう!」で詳細に述べていますので、こちらの方もぜひ参考にして具体策を立ててみてください。

 以上になります。今回は普段の仕事への不満から出てくる愚痴や文句などのネガティブな発言をどのようにすれば肯定的自己宣言に変え、その実現に向けて動けるようになるかについて述べていきました。

 前述したように相手に自分のやったことに「気づいてほしい」とか「感謝してほしい」とか「高く評価してほしい」といった期待感を持つことは、それが実現しなかったときに失望と落胆に襲われ、自己否定に走ってしまうことになります。そうなるとそれがストレスとなって新たな愚痴や文句へと繋がり、負のスパイラルに陥ってしまうのです。ですから「気づいてほしい」とか「感謝してほしい」とか「高く評価してほしい」といった期待感を持つことは一切やめるようにし、自分のやったことに誇りだけを持つようにします。すると、それによってそのストレスはなくなり、気持ち的にもすごく楽になっていくのです。

 その上で自分の理想の姿や自分ができるようになりたい姿を宣言する肯定的自己宣言を行います。そしてこの宣言をしたらそれを実現するために目標と具体策を立て、具体策を毎日実行していきます。それによって肯定的自己宣言で宣言した内容を実現させることができる可能性がより高まっていくのです。今回述べた内容は、自分を理想の姿にするために非常に大切なことになりますから、あなたはこれらを確実に実行して肯定的自己宣言したことをぜひ実現させるようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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