◇153. 「自分が楽をしたい」と考えるのはやめよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴は学生アルバイトの時も含めて通算31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。人生の目標は1つだけ立てるのではなく、複数立てるのが好ましくなります。前回は自分の人生の目標を複数立てるのにどのような項目でどう立てていけばいいかについて述べていきました。

 今回は「『自分が楽をしたい』と考えるのはやめよう!」になります。人は誰でも大なり小なり楽な方向に流れる傾向があります。いったん楽な方向に流れ始めると、その流れは止まらなくなり、ますます楽をしたい気持ちに駆られるようになってきます。ここからは「自分が楽をしたい」という気持ちが生じたときにどのようにすればこの気持ちから前向きに努力する方向へ持っていけるかについて述べていきますよ!!

ルーティン業務に対する嫌気

 「仕事は毎日同じことの繰り返しで、これを一生懸命やったからといってそこまで給料が上がるわけでもない。ただ、こんな仕事でも自分や家族が生活していくためには必要にはなる。嫌でも出勤日にはきちんと出勤して仕事をする必要がある…」なんてことを考えて仕事をしているところはありませんか?このように普段のルーティン業務に嫌気が差している人というのは非常に多いです。だから週初めは気分が憂鬱になり、週末になると嬉しい気持ちが起こってくるのです。

 こうしたルーティン業務に対する嫌気がまさに自分が「楽をしたい」という気持ちに繋がっているのです。面倒な仕事があったとして、それを「今日はやらなくていいよ」と上司から言われるとすごく喜びますよね。このように仕事で「楽をしたい」という気持ちがあるとだんだん仕事に対しての情熱が薄れ、次第に「自分がやりたいかどうか」で判断するようになってくるのです。

行動が消極的になってしまう

 毎日が「しんどいなあ」とか「もっと楽ができないかなあ」と考えていると、行動が消極的になります。業務を自分からどんどん進めていこうとは思いませんし、ましてや他人の業務の手伝いをしようという気も起こりません。ただ、職場に行って漫然とルーティン業務をこなすだけの毎日になります。

 だったら辞めてしまえばいいのではないかという気持ちになることも出てきます。しかし、たいていこういう自分が「楽をしたい」という気持ちを持った人は行動を起こさないので、辞めることすらしないのが普通です。「仕事を辞めて今よりいいところに再就職できるとは限らないし、起業するにしても準備がいろいろ大変でできそうにない」という理由で現職に留まるわけです。

「このままでいいのか?」を真剣に考える

 ここまでのところを読んでみて、もしご自身がこれに該当するなと思われた場合は、「このままでいいのか?」と自問してみるとよいです。成長というのは自分に負荷をかけるからできるのであって、楽をして成長できることはまずありません。自分に負荷をかけるというのは最初は大変ですが、慣れてくるとそうでもなくなってきますし、それができるようになってくると逆に嬉しくなってきます。あなたの収入は今のままでいいのですか?本当はもっと増やしたいと思っているのではありませんか?そういうことを考えていくと、今の状態のままでいいということはあり得なくなってくるかと思います。

 哲学者の森信三は言います。「人間には進歩か退歩かのいずれかがあって、その中間はない。現状維持と思うのは、実は退歩している証拠だ」と。すなわちルーティン業務をただこなすだけというのは、退歩を表しているのであり、何も成長していないことになるのです。やはり現状を打破する姿勢は大事になりますね。

「他の人を楽にさせたい」の考え方に切り替える

 前述の通り「自分が楽をしたい」という考え方は自分をダメな方向に導いてしまいます。しかし、「他の人を楽にさせたい」は違います。周りを見渡していただければ、大半の人は忙しそうにして一生懸命働いていますよね。そこであなたが自分がしている業務で速くできるように工夫をしてそれができるようになったとします。そのやり方を他の人にも教えてあげると間違いなくメチャクチャ喜びますよね。このように「自分が楽をしたい」だと楽をする方向が自分にしか向いていないので自分のことしか考えなくなりますが、「他の人を楽にさせたい」だと楽にする方向が他人に向くので、自分が成長して何かできるようになることでそれを周りに還元していこうという姿勢が自然にできあがるようになってくるのです。

仕事をきちんとやっていない人に気をつける

 前述の「他の人を楽にさせたい」の中の「他の人」とは、「一生懸命仕事をしている人」限定になります。中には仕事をきちんとやっていない人もいますよね。そういう人に限って自分の業務を他の人に回そうとしてくるところがありますから、こういう人にそれ以上楽をさせる必要性はありません。もしこういう人から業務を依頼されてもきっぱりと断り、自分がこれだけ多くの業務量を抱えていることを示して逆に手伝いをしていただけないかの逆提案をするとよいです。すると、その人は二度とあなたに業務依頼をしてこなくなるでしょう。ですから楽にさせたい対象者はあくまでも「一生懸命仕事をしている人」限定になります。

常に改善の意識を持つ

 ルーティン業務でも現状のままでいいものはないはずです。「もっとこうなったらいい」「こうであればもっと効率的に進められるのに」といった何かしらの改善点があるのが普通です。ですからあなたもただルーティン業務をこなすだけではなく、「どうすれば現状より良くなるのか」を常に考えるようにしてください。そういう改善の意識を持つことによって、自分自身が成長できるようになるばかりか、他人にもいい影響が与えられるようになります。ですから常に改善の意識を持ち、今よりもより良い職場にしていくことを心掛けるようにしてください。

 以上になります。今回は「自分が楽をしたい」という気持ちに駆られるようになったときにどのようにすればこれをもっと前向きな気持ちに切り替えて行動できるようになるかについて述べていきました。

 ルーティン業務でマンネリ化してくると、業務そのものに嫌気が差してくるようになってきます。そして次第に「自分が楽をしたい」という気持ちが呼び起こされるようになり、そうなると自分が楽をすることだけを考えるという自己中心的な考え方になってきます。これを変えるためには逆の発想で「他の人を楽にさせたい」という発想に切り替えるのがベストになります。これにより自分が成長することで周りの人にそれを還元していけるようにもなってきます。そのためにも常に改善の意識を持ち、それを仕事の効率化、スピードアップ、顧客により品質のいいものを作り上げて提供できるように繋げていくのです。そうした姿勢があなたの成長をもたらし、周りや顧客からも信頼されるようになってくるので、逆に毎日職場に行くのが楽しみになってきます。今回述べた内容をぜひ実践して、職場をあなた自身にとってやりがいのある楽しい場所に変えてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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