◇143. 睡眠をきちんととる習慣を身につけよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は周りの人たちとの人間関係をよくするために相手の話の本質をどのようにすればつかむことができるかについて述べていきました。

 今回は「睡眠をきちんととる習慣を身につけよう!」になります。あなたは「寝る時間がもったいない」なんてことを考えていませんか?仕事があまりにも忙しすぎて時間外労働をすることも多く、家に帰るとただ寝るだけの状態になっている人もいるかと思います。また、仕事が終わって夜に家に帰ってきたときに、家で過ごす時間をご飯を食べてお風呂に入って寝るだけだとあまりにも空しい気持ちになることから、YouTubeなどの動画を見たり、マンガを読んだり、ゲームをしたり、SNSをしたりして自分の癒される時間を、睡眠時間を削ってでも確保する人もいるかと思います。あるいは、今の仕事の収入では不満足であることから読書などの自己啓発を進めるために睡眠時間を削っている人もいるかと思います。これらはいずれにしても睡眠を軽視していますよね。こうではなく、睡眠時間を確保するということは、実は自分の技能をアップさせることにも繋がることをもっと意識すべきだと思います。ここからは睡眠がいかに大切なものであるかを述べた上で、どのようにすれば睡眠時間をきちんと確保できるかについて述べていきますよ!!

睡眠をとらないことの弊害

 あなたは毎日が「眠い…」という状態になっていませんか?コーヒーや栄養ドリンクなどのカフェインを摂取して何とか持ちこたえている状態になっている人は非常に多いように思えます。

 厚生労働省が令和5 (2023)年に実施した「国民健康・栄養調査」の結果によると、1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満の割合が最も高いとのことでした。人が最大限の力を発揮しようと思うなら8時間の睡眠が必要になってきますが、この結果は今の日本人がいかに睡眠不足の人が多いかを物語っています。

 睡眠が少ないと、体がだるくなり、頭がボーッとして、仕事のスピードも落ちてきます。それでもコーヒーや栄養ドリンクを飲んだりして自分を奮い立たせ、何とか一定のスピードを保ってやるべきことを済ませるようにしている…そんな人がいかに多いか計り知れません。

 そういう無理をする日が続いていると、どこかで大病を患うなどの支障が出てきます。自分は短時間睡眠でも大丈夫という人はいますが、これはただそういう疲労している状態に慣れきっているだけで、実際は日に日に体を蝕んでいっています。ですからある日突然倒れるということも出てきます。そういう経験をしてきた人は睡眠時間をしっかりとることがいかに大事であるかが分かっているので、最低でも7~8時間くらいはとるようにしています。ところがそういう経験がないと「自分はそんなことにならないから大丈夫」という誤った安心感に取りつかれて自分を酷使し、どこかで倒れるということに繋がってくるのです。これが命に係わるほどの大病だと取り返しがつかなくなります。ですから自分の体をいたわるためにも睡眠の確保は何よりも大事になってくるのです。

睡眠をとるのは甘えではない

 世の中には睡眠を3時間くらいで済ませている人もいるとのことで、「短時間睡眠は自分にもできるはずだ」、「短時間睡眠でしんどいと思うのは単なる甘えにすぎない」などという考えを持っていたりしていませんか?これは非常に危険な考え方です。私もかつてこのような考えを抱いて3~5時間くらいの睡眠で済ませているところはありましたが、その結果倒れて入院したのです。正直いつも眠くてしんどい状態でした。コーヒーを毎日飲んで自分を奮い立たせて頑張ってきていましたが、限界がやってきたのです。幸い命に係わるほどまでには悪化していなかったので助かったのですが、もうちょっと病院に行くのが遅かったらと考えるとゾッとします。今では7~8時間の睡眠をとるようにしていますが、毎日が本当に調子いいです。頭も冴えますし、前に抱えていたストレスもほとんど感じません。仕事も早く進めることができます。ここから考えても睡眠をきちんととるのは甘えではなく、体調を整えるばかりか仕事の能率を上げる意味でもすごく大切なことになるのです。

規則正しい睡眠と睡眠の質

 2017年のハーバード大学の研究でも規則正しい睡眠時間が学生の成績向上をもたらすことを報告しているところから考えても、やはり睡眠は毎日決まった時間に行うのがベストです。

 また、睡眠をきちんととるには睡眠の質を上げていく必要があります。ぐっすり寝れた日とあまり寝られなかった日を比べると、体の調子が全然違いますよね。睡眠の質を上げるために必要なことはカフェインやお酒を寝る前に摂取するのをやめることです。カフェインは寝る4~6時間前には取らないようにしたほうがいいです。すぐ眠れるようにするためにも夕方4時以降にコーヒーや栄養ドリンクを飲むのはやめましょう!

 また、寝酒を飲んだ方がよく寝られるという理由で毎晩お酒を飲んでいる人もいるかと思いますが、これもよくありません。だんだん効かなくなって飲酒量も増えていくようになります。すると次の日の朝に残って二日酔いになるか、そこまでいかなくても体がだるくなるなどの体調面での支障が出てきます。ですから、寝酒をする癖がある人は今すぐやめることをお勧めいたします。

睡眠が最高のパフォーマンスを引き出す

 一流の選手で見てみると、イチローが平均8時間の睡眠時間で、大谷翔平に至っては平均10時間の睡眠時間を取っていると言われています。彼らは試合で最高のパフォーマンスが出せるように日頃から睡眠をきちんととっているのです。

 これはスポーツ選手だけではありません。世界の多忙で優秀なリーダーたちも8時間以上の睡眠をとるようになってきていると言われています。やはり優秀な人ほど、睡眠がいかに仕事の能率を上げ、最高のパフォーマンスをもたらしてくれるかを知っているからです。ですから、あなたも毎日7~8時間の睡眠を意識して取るようにしてください。ただし、職場の通勤時間などの影響でこの時間を確保するのが難しいなら、昼寝をするなどをして、1日の睡眠時間の合計が7~8時間になるようにしていけばよいです。とにかく睡眠時間の確保があなたの仕事のパフォーマンスを確実に上げていきますから、しっかりとるようにしていきましょう!

 以上になります。今回は日頃忙しい毎日を過ごす中で睡眠時間を削る人が多い中、どのように考えれば睡眠に対する意識が改善し、睡眠時間をきちんと確保していけるようになるかについて述べてきました。

 前述したように日本人の平均睡眠時間が6~7時間の人がいちばん多いことを考えると、これは危機的状況だということができます。他国の人たちは平均8時間の睡眠時間を取っています。世界の優秀なリーダーたちも8時かに上の睡眠をとるようになってきています。睡眠を多くとることは決して甘えではありません。あなたの仕事のパフォーマンスを上げるために必ず必要なことになってきます。ですから今回述べた内容からしっかり睡眠がいかに大事であるかを認識して、最低でも1日7~8時間以上の睡眠時間を確保するようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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